http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/294.html
Tweet |
ダイハツ「コペン」の前に立つ開発者の藤下修さん =東京都渋谷区(荻窪佳撮影)
着せ替えできるクルマが登場 軽オープン車「コペン」 生産〜販売まで顧客本位で見直し
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151205-00000505-biz_san-nb
SankeiBiz 2015/12/5 10:24
ダイハツ工業の軽自動車「コペン」が、オープンスポーツ車として存在感を高めている。昨年6月に全面改良し、フェンダーやフードなど外板部品を交換できる斬新なアイデアを採用。スポーツ車の主な購入層の高齢者に加え、若い層や女性にも人気を集めており、今年9月末時点で約1万2000台を販売した。成功の裏には顧客との意思疎通を重視する姿勢と、生産から販売まで全てを変える挑戦があった。
コペンは通常モデル「ローブ」のほか、初代から丸いヘッドライトを継承した「セロ」、スポーツ感を高めた「エクスプレイ」と趣向の異なる3車種をそろえた。最大の特徴は外板11部品を“着せ替え”し、ローブをセロにして楽しむことができる新構造「ドレスフォーメーション」だ。
コペンのチーフエンジニアを務める藤下修氏は「顧客とつながることが一番大切だった。販売して終わりではなく、(交換などで)日々の意思疎通ができる」と説明する。
平成22年1月に始まったコペンの全面改良は、当初から高いハードルが課せられていた。技術の進化に伴う改良のみならず、若者のクルマ離れなど将来への懸念がある中、「ダイハツの存在感をいかに示していくか」という使命があったからだ。開発メンバーは「スポーツカーとは何か」などといった根本的な議論から進めていた。
だが、藤下氏は「販売店で見て触りたいと興味を示す新しい価値が足りない」と考え、開発を一時凍結。約4カ月にわたり他社製も含めたクルマ愛用者らの声を聞き、新しい価値を探した。
藤下氏は聞き取りを経て、「みなクルマのある生活をそれぞれ楽しみ、興味もある。いかに本気でつくって伝えるかだけだ」と直感した。その思いから企画、開発、生産、販売の「全てを変える」のかけ声のもとに各部署からメンバーを集めた専任チームを立ち上げ、組織の壁を取り払って開発を進めた。
開発テーマは地域の風土を肌で感じることができるオープンカーの特性を生かし、「ラブ・ローカル(地元を愛す)」に設定。「地域で生き生き暮らす傍らにコペンがある。それを支援する販売店として顧客とのつながりが強くなれば、地域で必要な店や企業になれる」(藤下氏)。
その象徴としてドレスフォーメーションを採用した。前後部や床部分を切れ目なくつなぎ、一部補強も入れて剛性を高めた新骨格構造でスポーツ車に求められる安全性を確保。ドレスフォーメーションは軽い樹脂材料を使い、ボルトの締め付けで簡単に交換できる。燃料タンクにもダイハツとして初めて樹脂を使う徹底した軽量化や、専用サスペンションでスポーツ車としての走行性能の高さにもこだわっている。
コペンは電動でルーフを約20秒で全開にして“非日常”を楽しむことができる。ドレスフォーメーションは「世代や性別、趣味でクルマを変え、生活さえも変える。それが新しい価値だという答えに行き着いた」(藤下氏)。
さらに、顧客との接点を増やして信頼を得る取り組みとして、昨年6月の発売と同時に生産工場「コペンファクトリー」を開設した。溶接工程を済ませた新骨格構造と樹脂素材のみの静かな生産ラインを間近で見学でき、今年9月末までに購入者546人が参加。9月からは毎月第1、第3火曜に一般公開も始まっている。こうした成果もあり発売1カ月間の購入者のうち3割が30代までと若い層が占め、女性も2割となるなど幅広くファンを広げている。
ただ、14年の発売から10年間で約5万8000台を売った初代の愛好者から「なぜデザインを変えたのか」など批判的な意見も寄せられたという。藤下氏は「顧客の顔を見て意見に耳を傾けることで得られたヒントを基に、今後もダイハツファンにこだわりの一品を届けたい」と語った。(会田聡)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民103掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。