4. 2015年12月02日 11:39:36
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ヘッジファンドのブルークレスト、外部投資家の資金を全額返還へ (1) 2015/12/02 04:33 JST (ブルームバーグ):80億ドル(約9850億円)を運用するヘッジファンド会社ブルークレスト・キャピタル・マネジメントを率いるマイケル・プラット氏は、顧客からの預かり資産を全額返還し自身とパートナー、従業員の資金の運用に専念する。 同社の運用資産のうち約70億ドルが外部投資家の資金。ブルークレストはそのうち75%を来年1月末までに返還すると、同社が1日発表した。同年3月末までには90%を返還するという。発表資料によると、ブルークレストはプライベートな投資パートナーシップとなる。手数料の減少とコストの増大が理由と説明している。 プラット氏はインタビューで、「状況が変わったことを誰もが認識している。あるがままの環境に適応できるように自由な立場になっておきたい」と語った。 設立から15年のブルークレストの資産は2013年に370億ドル強でピークを付けた。その後に約90億ドルを運用していたクオンツファンドが分離独立したほか、精彩を欠くリターンで顧客離れも進んだ。2014年に15億ドル程度を運用していた内部ファンド、ブルークレスト・スタッフ・マネージド・アカウント(BSMA)について利益相反の恐れを指摘する声もあった。 ブルークレストによると、BSMAは債券・通貨・クレジット・トレーディング戦略での運用を続ける。株式ファンドと新興市場ファンドも運用を継続するが、それ以外のファンドは閉鎖するという。 「もっとレバレッジを効かせてファンドを運営する 。自分たち自身が投資家になりたい」とプラット氏は語った。新モデルの下では人材獲得競争でも有利になるだろうと付け加えた。 原題:Michael Platt’s BlueCrest to Return All Outside Investor Money(抜粋) Platt’s BlueCrest to Give Back All Outside Investor Money (1) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Stephanie Ruhle sruhle2@bloomberg.net;ニューヨーク Katherine Burton kburton@bloomberg.net;ニューヨーク Saijel Kishan skishan@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net 更新日時: 2015/12/02 04:33 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYOMA56JIJUU01.html
ドル・円は122円台後半、米利上げペース緩慢との見方が重し 2015/12/02 08:14 JST (ブルームバーグ):日本時間朝の外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=122円台後半で推移。米製造業関連指数の悪化に加え、金融当局者が緩やかな利上げペースに言及したことを背景にドルの上値が重い展開となっている。 2日午前8時11分現在のドル・円相場は122円93銭付近。前日の取引では、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が一部投資について為替変動リスクのヘッジを開始したとの米紙報道を手掛かりに、一時122円64銭までドル安・円高が進んだ。その後の海外市場では123円台前半まで値を戻す場面も見られたが、米指標の悪化を受けたドル売りに押される展開となった。 三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループのグループ長の柳谷政人氏(ニューヨーク在勤)は、米供給管理協会(ISM)の製造業景況指数が「衝撃的に50を割ってしまった」とし、「足元の製造業センチメントを見ていると、悪いのがずっと続いていたので、やはり悪かったというところ」と説明。「米国債は上昇し、金利先物も買われているので、そういったことが効いて、為替マーケットもドル売りが優勢」と言う。 ISMが1日に発表した11月の製造業総合景況指数は48.6と、前月の50.1から低下。景気の谷を形成した2009年6月以来の低水準となった。これを受けて米国債相場は上昇し、10年債利回りは一時11月2日以来の水準まで低下した。 シカゴ連銀のエバンス総裁は1日、ミシガン州での講演後、記者団に対し、「私自身の希望は大半のメンバーが望むよりも長く利上げを先送りすることだが、経済には十分な力強さが見られるため、非常にゆっくりとしたペースでの利上げなら強い経済成長の継続とインフレ加速との整合性は高いと思われる」との見解を示した。 三井住友銀の柳谷氏は、米金融政策について、「25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を12月に上げると思うが、16年の利上げの織り込みは2回くらいしかマーケットに入っていない」と指摘。その上で、「半年に1回の利上げプラスアルファになるので、ペースとしてはこれで十分遅いという感じだと思う」と話した。 この日の米国時間にはFRBのイエレン議長など、連銀関係者が講演を行うほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表される。また、給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが給与名簿に基づいて集計調査した11月の米民間部門雇用者数を発表する。 記事についての記者への問い合わせ先:東京 三浦和美 kmiura1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net 青木 勝, 山中英典 更新日時: 2015/12/02 08:14 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYPBBP6KLVRI01.html
【インサイト】モルガンSよ、おまえもか−ゴールドマンはわが道行く 2015/12/02 07:03 JST
(ブルームバーグ):債券業務の人員を大幅に減らす投資銀行に、モルガン・スタンレーが仲間入りした。ゴールドマン・サックスは凱歌(がいか)を上げているかもしれないが、安心しきっているわけにもいかない。 両社を含めウォール街の大半の金融機関は、7−9月(第3四半期)に債券・通貨・商品トレーディング収入が大幅減となった。モルガン・スタンレーの対応はこの業務に携わる人員を最大4分の1減らすというものだ。ブルームバーグ・ニュースが11月30日、関係者の話として報じた。UBSグループとドイツ銀行、バークレイズも人員削減で対応しようとしている。 一方、ゴールドマンはわが道を行く。第3四半期は同社も債券トレーディング収入が34%減と落ち込み全社の利益がアナリスト予想を下回る一因になったが、債券部門の従業員は今までのところ比較的無傷だ。一方でアナリストらは、債券業務を縮小すべきではないかと繰り返し疑問を投げ掛けている。 モルガン・スタンレーの投資銀・トレーディング部門責任者のコルム・ケラハー氏によれば、債券業務からの世界の年間手数料収入は1500億−1600億ドル(約18兆4800億ー19兆7000億円)程度というのが歴史的な相場だったが、過去3年は1000億ドルかそれを下回る水準に落ち込んでいる。超低金利という環境下でのトレーディング低迷や資本要件の厳格化に対応し銀行が在庫として持つリスク資産を減らしたこと、コンピューターによる取引へのシフトなどが収入減の理由として挙げられるが、どれが主因かは分からない。 このため、債券トレーディング収入減少のどの程度が恒久的なものなのかは議論の対象となるところで、この議論がモルガン・スタンレーとゴールドマンの戦略の差となって表れる。 ケラハー氏は最近、非常に長いサイクルの中では「選択性のコスト」を減らし、市場回復時のために幾分の柔軟性を残しながらも事業を縮小しなければならないと語った。これに対しゴールドマンのハービー・シュワルツ最高財務責任者(CFO)はトレーディング事業も合併・買収(M&A)のように波があるのだと考える。金融危機後にはM&Aブームが永久に終わったと考える人もいたが、今年は再び過去最高を記録している。 そういうわけで、モルガン・スタンレーや他社が債券トレーディングの人員を減らす中でゴールドマンはじっとしている。同事業が回復した時に市場シェアをつかみ取るためだ。もちろん、これは回復することが前提だ。こうした「選択性」の維持はゴールドマンにとって高いものにつきつつあるが、金利上昇がトレーディングにどう影響するかを見極められる日はもうそう遠くはない。リスクもあるが、株主資本利益率(ROE)が9.4%とモルガン・スタンレーの2倍近い水準を達成しているゴールドマンには余裕がある。 (このコラムの内容は必ずしもブルームバーグ・エル・ピーの意見を反映するものではありません。) 原題:Goldman Stands Firm as Morgan Stanley Retreats in Bonds: Gadfly(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Michael P. Regan mregan12@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Daniel Niemi dniemi1@bloomberg.net 更新日時: 2015/12/02 07:03 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NYODJY6JIJUO01.html |