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『あさイチ』の報道より過酷な「老後破産」の現実! 真面目に働いてきた人たちが老後、次々と…(リテラ)
http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/221.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 02 日 09:52:20: igsppGRN/E9PQ
 

                     NHKスペシャル取材班/新潮社)


『あさイチ』の報道より過酷な「老後破産」の現実! 真面目に働いてきた人たちが老後、次々と…
http://lite-ra.com/2015/12/post-1741.html
2015.12.02. リテラ


 非正規雇用の割合が、初めて4割を超えた。近代日本史上初の異常な事態である。不安定な雇用と収入、何の保障もない若者たちは結婚や出産を躊躇し、生活に不安を持ち続ける日々。そして熟年層もまた、リストラや親の介護、年金への不安など自分たちの“老後”に大きな不安を抱え始める社会。それが現在の偽らざる日本の姿だ。

 だが、それは将来のことだけではない。今日の『あさイチ』(NHK)でも取り上げられていたが、高齢者たちの間で「老後破産」はすでに現実のものとなっている。

 昨年9月、同じNHKで放送された『NHKスペシャル 老人漂流社会 “老後破産”の現実』。この取材を詳細にまとめた書『老後破産 長寿という悪夢』(NHKスペシャル取材班/新潮社)には、その切実で恐怖ともいうべき実情が描かれている。

 都内で一人暮らしをする田代孝さん(83歳)は、幼い頃に父親をなくし、旧制中学を卒業後ビール会社に就職、その後独立し居酒屋を経営していた。ずっと独身を通し現在は厚生、国民年金を合わせて月10万円ほどの暮らしだが、その生活は苦しい。家賃6万円を支払えば残るのは4万円。より安い家賃へ引っ越すにも引っ越し代は捻出できず、節約に節約を重ねてもギリギリの生活だ。しかも「年金をもらっているから生活保護は受けられない」と間違った認識を持っているため、受給される可能性があるにも関わらず自治体などに相談さえ行っていなかった。

 しかし、田代さんは病気や介護が必要でないだけましなのかもしれない。都営団地に住む80代の菊池幸子さん(仮名)は要介護2を認定されており、介護費用が重くのしかかっている。主婦だった菊池さんだが、夫が亡くなるまでは2人で13万円ほどあった年金は、3年前の夫の死で8万円ほどに減少した。現在は身寄りもなく一人暮らしだ。

 その生活の内訳は、1万円の家賃に介護費用は3万円。食費や生活費に7万円はかかり毎月3万円の赤字だ。しかもリウマチで足腰が弱り、むくみ、心臓病もあり、立っていることがやっとだという。ベッドから食事の入った冷蔵庫に行くにも、かなりの労力と時間を要する。外出したいとは思うが、それは2か月に一度だけ。年金支給日にヘルパーさんに連れられ預金を下ろす1時間ほどの間だという。理由はお金がないからだ。

「(車椅子がないと外出できない菊池さんの)外出のチャンスを得られる一縷の望みは介護保険のサービスだ。しかしそれも現実には難しかった。食事作りやトイレ掃除、洗濯などで月々に利用できるサービスを増やすことなど─むろん、お金を払えば可能だが─不可能なことだった」

 従って、年金を下ろす際の外出費用は全額自己負担の2千円が必要となる。

 さらにその後、菊池さんは体調悪化で入院、要介護3となるが、これでさらに介護費用の負担も増えるのだ。数万円の介護費用は安いという認識もあるだろう。しかし10万円ほどの年金しか収入がなく、貯金を切り崩して老後を送る高齢者にとって、それは多大な負担なことが分かる。

 本書に登場する高齢者たちは皆真面目に働き、貯金もあった普通の人々だ。「元気なうちはどうにかなる」。そう考え、人様の迷惑にならないよう必死でがんばる人々でもある。しかし配偶者の死亡、病気によって、その生活は簡単に破綻する。例えば年金支給時に2千万円もの貯金があっても、一旦病気になれば生活は成り立たないという調査結果さえある。しかも、老後破綻は80代という高齢者の問題ではない。働きたくても働けない、それどころか深刻な病気なのに病院に行けないという60代男性のケースがそれだ。

 元タクシー運転手だった山田憲吾さんは、現在12万円の年金暮らしだ。家賃や諸経費を除くと手元に3万円しか残らないが、しかし男性は持病があった。「心臓に持病があり、また足腰が慢性の関節炎で整形外科に通う必要がある山田さんは月それぞれ1度、通院が欠かせない」という。

 生活費の残り3万円をこれで補うが、60代の山田さんの医療費負担は3割。これだけでもギリギリだが、加えて山田さんは視野や視力が次第に低下する深刻な難病を患っていた。専門医は自宅からも遠い。

「心臓や足腰に負担がかかるため、ひとりで電車やバスを乗り継いで行く事には不安がある。タクシーを利用すれば、往復で2万円程度かかる」

 そのため、行きたくても病院にさえ行けないのだ。

 同様に35年間働いた会社を心不全のため一方的に解雇された60代女性は、会社が手続きを怠っていたため未年金で現在の収入はない。300万円ほどの貯金で食いつないでいるが、生活費や医療費で、その貯金が底をつくのは時間の問題だ。60代でも、いや50代でもケガや病気などで職を失えば、一気に「老後破産」は目の前に迫って来る。

 繰り返すが、彼や彼女たちはみな、若い頃はそれなりの生活を謳歌し、普通に働き、普通に生活してきた人々だ。ところが一旦仕事をなくし、高齢になり、配偶者と死別し、病気やケガをすれば簡単に破綻に追い込まれる。

 にもかかわらず、生活保護を受ける高齢者は意外に少ない。最低の生活をする権利の行使をしていない。現在、600万人の高齢者のうち、年収が生活保護水準を下回るのはおよそ半数。だが、生活保護を受けるのはその4分の1ほどの70万人だ。

 前述した田代さんのように「年金を貰っているから」という謝った認識で生活保護申請をしないケースもある。また、代々続いた土地を手放したくない、世話になっている親族の意向から持ち家を処分できないなどの理由で生活保護を受けない人もいる。しかし多くは高齢者の“美徳”ともいえる理由からだという。

「『贅沢は敵』とばかりに、出費を切り詰め、耐え忍んでいる。生活保護を受けることは、『国のお世話になること』でもあり、罪悪感を伴うと訴える声も多い」

 今後、さらに年金引き下げが行われる中、若い世代が高齢者へ「貰い過ぎ」との不公平を訴える声もあるが、しかし“老後破産”は現在の高齢者だけの問題ではない。「自己責任論」などと金持ちだけが優遇される現在の政治、社会状況にあって、地道に真面目に働く多くの市井の人々にとって“老後破産”は自らの切実な問題だ。“老後破産”は現在の高齢者だけの問題ではない。いま、この問題にきちんと対峙し、対策の仕組みを構築しなければ、さらなる悲惨な“老後破綻”が日本中を覆い尽くすだろう。老後破産は私たち誰しもにとってほぼ例外ない現実だ。

 さらに本書では、老後破産は次世代に連鎖し、再生産される危険性をも訴える。が、一方でこうした状況にも関わらず安倍政権は発足以来、生活・住宅扶助の削減など相次いで大規模な生活保護費の大幅カットに着手している。さらに今年11月からは暖房や光熱費などの「冬季加算」までが減額された。

 セーフティネットを政府が遮断する社会。高齢者や弱者が顧みられない社会。だからこそ、国民ひとりひとりの意識、そして取り組みが必要だ。

(伊勢崎馨)


 

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コメント
 
1. 2015年12月02日 12:13:45 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw

>過酷な「老後破産」の現実! 真面目に働いてきた人たちが老後、次々と
>行きたくても病院にさえ行けない

 
いくら真面目に働こうが、親の遺産や宝くじに当たって金持ちになろうが

いずれ病にかかって100年程度で死ぬのだが

一般労働者の労働生産性を遥かに超える高い医療コストを現役世代に負担させ

貧困化を進めてまで、ただでさえ長い寿命を延ばすのに、どれだけ意味があるかだな



2. 2015年12月02日 13:32:57 : wqNtMgzlPm : KhCafmu&hNI
そのとおりだ、だれが長生きはすばらしいとかいいだしたのやら

なにもせずに長生きしたって生ける屍だろうに


3. 2015年12月02日 15:35:17 : fuSc4yvcoD : xRvgkgP9mWw

1さんも、2さんも、その年になればわかる。
若くて元気なのだろうな。
こんなこと投稿するだけ恥だな。

4. 2015年12月02日 17:21:32 : 5xPbGhMzyc : QIxaDZzieyc
3さん正論

5. 2015年12月02日 20:35:39 : bmYtcGLRnE : vlbfp3_Ej8s
> セーフティネットを政府が遮断する社会。高齢者や弱者が顧みられない社会。だからこそ、国民ひとりひとりの意識、そして取り組みが必要だ。

伊勢崎馨よ。そこまで分かっているのに、なぜ責任を国民だけに転嫁する?
『セーフティネットを政府が遮断する』と書いてるのに、なぜ政府に向かって抗議をしない?

貴様も安倍同様、弱者を顧みないクズの一人のようだな。
 


6. 2015年12月03日 06:20:42 : DHTjFVlVMY : SUtKoVuQPWc
アンラクシ施設が必要になるかも

7. 2015年12月03日 17:17:07 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw
>、何の保障もない若者たちは結婚や出産を躊躇し、生活に不安を持ち続ける日々

これこそが、高齢化社会の進行する根本的原因 将来への不安から出生率の低下から高齢者の増加
しかし、いまさらそれを嘆いたって この根本的原因を取り除くのは どの政党が実験を握っても
極めて困難な問題である事に変わりは無い 自民党政権が無能であるのは確かだが
自民党以外に日本を舵取りできる政党を 育てて来なかった我々一般国民にも その責任は有るだろう

せめて、自己防衛の手段を 若いうちから真剣に考えておくべきでしょう
この記事にある人のように、年金10万の人が 家賃6万の家に住み続ける事じたい無理な事
健康なうちは何とか暮らせても、病気にでもなったら後は生活保護しかない

年金生活に入る前に、家賃6万もの部屋は出るべきだった もっと田舎に住むべきだった
過疎に悩む地方自治体ならば、年金生活者向けの低家賃の家を用意している場合が多い
月 数千円で入れる公営住宅だって 有るのです とんでもない田舎だが タダ同然という場合も

仕事を求めるのならば、都会の方が有利なのは間違いない しかし、年金生活をするには
都会はあまりにも出費が掛かり過ぎる 家賃だけで年金はほとんど持って行かれる
限界集落のような バスも滅多に来ない山奥には さすがに無理だが そこまでド田舎でなく
コンビニくらいは有る地域で 数千円で入れる住宅は有るんです

年金生活に入る人は、都会へのこだわりは 捨てる事です。


8. 2015年12月04日 01:13:40 : XwJSq1NbWo : NL54UiUSJyQ
在日への生活保護、海外への無意味なばら撒き、在日特権の廃止、
在日企業のTAX FREE、所得税を下げた分を元に戻す…
これらをすれば、解消でき、少子化も防げるはずなんだがなぁ。
それをしない政府こそ日本人の敵なんだろうね。政府の中身は…ダレかな?

9. 2015年12月04日 11:56:53 : ZvcGS9qUik : PVQ&2AVsV6E
>>8
>在日への生活保護、海外への無意味なばら撒き、在日特権の廃止、
在日企業のTAX FREE、所得税を下げた分を元に戻す…
これらをすれば、解消でき、少子化も防げるはずなんだがなぁ。

?? 甘くないか?
帰化した人で生活保護貰っている人・税金払っていない人・
反日的な人・犯罪者等は、帰化を取り消し祖国に送還する、
留学生の費用は、全額貸与にする、
などしないと日本人の未来はない・・・ではないか?


10. 2015年12月04日 14:43:34 : Pz05JDNUVI : rCpKMhIENsE
>>08
>>09

 在日特権とやらの具体的な例を挙げて証明してほしいんだけど!!!

 「在日特権・・・」とばかり声高に言い張っていると全く信憑性に欠けて、全く信用できんのだがな。

 

 


11. 2015年12月04日 15:49:51 : RQpv2rjbfs : DnS7syXjc2g
在日特権とやらはインドカースト制度や士農工商制度と同じ分離政策の臭いがするよ。

政治的無関心と報道の体制迎合主義のおかげで気が付けば休耕地に大アパート群が発生している、うちの近所だけの話じゃあないだろうと思う。大アパート群の発生は貧乏人の発生と同義である。

店子の未来は即ち投稿のような暗いものになるにちげーねー。みんな国民が自分で蒔いた種だ、きっとマゾでさぞや気持ちよかろう。

貧乏人の子沢山と云われるから日本も近い将来人口増加が望めるかもしれない。


12. 2015年12月04日 16:51:25 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw
10さん、ネトウヨの妄想は ほっときましょう 

13. 2015年12月05日 15:25:01 : FxUcssE0UQ : nX8oVt_tv8A
>>10

右上の入力検索もできないのか?お前 呆


14. 2015年12月05日 21:27:44 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0
  1と2は、長生きは罪だ、が持論であろうが、その割には100年単位で考えているようだ。だが、ここに出てくる貧困層は、60代、行って80代である。100歳どころか、その半分余の年齢で既に生活が破綻しているのであるから、長生きしている、と罵る程の年齢では無い、そこが問題なのである。
   しかも、生物学的にもあらゆる生命体は、自分が命を終わらせることを選べるようには出来ていない。地球上の生命体が地球にとっての細胞であるように、人間の身体にも脳細胞、筋肉細胞、皮膚細胞その他無数の細胞が生きている。
   その細胞の一個一個に、生きようという意志が有る、と言っても過言ではない。従って、脳細胞が命を終えたいと考えても、その他の細胞が生きたい、生きなければならない、というメカニズムがある以上、自殺以外にはどうにもならないのである。
   1と2は、さすがに、年寄りは自殺しろ、とまでは言っておらず、長生きを望むことに対して揶揄、批判しているようだが、長生きを望むのは脳では無く、一個体の身体のあらゆる細胞レベルなのであるから、自分自身による命のコントロールは、非常に難しいことなのである。
   生命体は、餓えても傷ついても、何とか生き延びようと全身の細胞がもがき苦しみ、修復を試みるようになっている、いわば複雑系なのである。
   これは、年齢が行ったら解る、という事では無く、生存本能とはただ単に、年寄りが持つ長生きへの無意味な願望、というレベルでは無いことに気付かなければ分からないのではないか。
  租税国家における納税者として、誰もが国民全体の福祉のために血税を納める互助の精神の発露というのは、死にたくても死ねない、生命体としての生存本能を理解するところから来ているのであろう。
る。
   

15. 2015年12月06日 02:30:15 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw
14さんの言う事が もっともであろう 昔ならともかく、今でなら60や70なんか
長生き などという範疇になど入らない 水木先生のように90以上生きなければ 「長生きした」
と、言われるようにはならない

「50 60 は、鼻たれ小僧、80になってからが 本当の人生なんですよ」 by水木しげる。


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