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東京国際展示場(東京ビッグサイト)会議棟(「Wikipedia」より)
東京五輪でビッグサイトや幕張メッセが1年以上使えない!関連企業に甚大な経済損失
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151201-00010009-bjournal-soci
Business Journal 12月1日(火)22時32分配信
2020年の東京オリンピック開催に向けて、運営側にさまざまな不祥事やお粗末な点が報道され、お祭りムードが高まる気配は見えない。それでも、オリンピックによる経済効果などを期待する声は多い。
一方、一部の業界ではかなり厳しい問題に直面している。
それは、オリンピックの準備期間に東京国際展示場(東京ビッグサイト)や幕張メッセといった大規模展示会場が長期的に利用できなくなってしまうことによる。東京都は10月22日、東京ビッグサイトをオリンピックのメディア施設として全面的に使用すると発表した。幕張メッセについても、競技会場となる予定だという。それも短期間ではなく、特に東京ビッグサイトに関しては19年4月から20年11月までの20カ月もの長期にわたって利用不能になる。
この期間に本来なら何が行われるはずだっただろう。人によって思い浮かぶものは違うだろう。たとえば、コミックマーケット(コミケ)は3回、東京ゲームショウは2回、東京モーターショーも2回の開催期間に当たる。つまり、これらがすべて中止を余儀なくされるのだ。ほかにも、ブランドショップのファミリーセールなども、中止や別会場での開催となるだろう。
そして、企業向けの業界別ビジネスショーなどは、何回中止になるかわからないほどだ。実は大規模展示会場では、一般向けの大きな催事よりもビジネスショーが数多く開催されている。ペット、フード、ネイル、自転車など、個人でも楽しめるようなものも含め、新製品を発表したり、商談の機会を得たり、即売を行ったりする。
またその裏側には、そうした催事を専門に請け負っている企業も多い。イベント出展企業を集める業者もあれば、出展ブースの組み立てや装飾を専門にしている業者もある。それらの企業にとっては、20カ月間仕事が激減することになる。ほかにもコミケや同人誌即売会に並ぶ大量の同人誌を印刷する会社は、事業継続が危ぶまれるほどの大問題になる可能性もある。
●地方開催は困難
この問題に関して、すでにビジネスショーを開催する企業や出展者、関連企業などは強く認識している。行政などに対応を求めても、返ってくるのは「地方にある会場が100%稼働していない」という言葉だ。つまり、「東京オリンピック前後くらい地方でやればいいだろう」との思惑だ。なかには、地方開催に同意する人もいるだろう。
しかし残念ながら、実現はかなり難しい。まず、地方には広い展示会場がない。東京ビッグサイトの展示面積は、国内最大の8万平米。幕張メッセが7万2000平米。これに対して大阪にあるインテックス大阪は7万78平米。名古屋のポートメッセ名古屋は3万5000平米。インテックス大阪は比較的大きいが、それでも東京ビッグサイトより1万平米近く狭い。
そして、何か大きな催事を行う場合には当然多くの人が集まる。関係者や参加者のための宿泊施設や交通機関が、十分な対応力を持っていなければならない。そうなると、開催できる場所はかなり限られる。
●日展協が署名募集中
では、どうすれば丸く収まるのか。
一般社団法人日本展示協会は、別の場所での設置を提案している。展示会の主催者と展示会場運営者、支援企業などが名を連ねる同協会は、「オリンピックは無事開催してほしいとは思うが、その期間中に大規模展示会ができないのは困る」との立場から、署名を募っている。
かなり見づらいうえに署名ページも面倒な印象だが、「署名する」をクリックした後、下のほうにある「オンライン署名」の中から自分に合ったものを選ぶ。「ビジネスショーに出展しているわけではないが、ビッグサイトが使えないのは問題だと思う」といった考えをお持ちの人であれば「F)来場者用」というものが該当するだろう。本名と住所は必須で、オンラインの場合はメールアドレスも必要だが、社名などは空欄でもよい。
このページの見づらさは、本当に署名してほしいと思っているのか疑問なレベルだが、改善されるのを待っている余裕もない。1次締切は12月18日頃を予定しているが、まだ署名は少ない。ビッグサイトで開催されるイベントを毎回楽しみにしている方は、積極的に署名されてはいかがだろうか。
●山積する問題をどうクリアしていくのか
新国立競技場問題、エンブレム問題など、不手際から注目を集めることが多い東京オリンピック。また、アントニオ猪木参議院議員は、真夏開催の日程そのものが問題であると指摘している。招致委員会の立候補ファイルには「この時期の天候は晴れる日が多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」との文言があり、日本人ならば誰もが「嘘だ!」と叫びたくなるところだ。
準備期間が長いがゆえに、問題点が多く目につくのは当たり前ではあるが、十分に多角的な検証がなされたのか疑問を持ちたくなる話題が多い。
今回紹介した展示会に関する問題は、普段参加しない人にとってはほとんど情報すら耳に入らず、また特に大きな問題にも感じられないだろう。だが、関係者にとっては死活問題ともいえる大事件である。同じように、関係者以外には関心を持たれないようなところで、オリンピック問題に直面して苦悩している人もいるかもしれない。
山積する問題をクリアして、各方面から歓迎されるかたちで東京オリンピックが無事開催されるのか、不安になるばかりだ。
編集部
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