http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/206.html
Tweet |
医龍 亮
年功序列を論じる。年功序列は、日本社会を極端に閉塞させ、社会を不幸にしてい
ると主張する。
年功序列は、日本のビジネス制度を代表するものである。より絞って、賃金の年功
序列に焦点をあてる。
年功序列を簡単に説明する。入社からしばらくしては、自分が働いたものより低い
賃金しかもらえない。変わりに、40,50になると自分の働いたものより高い賃金がもら
える。
年功序列が、引き起こすものはいろいろある。たとえば、それにより、会社への勤
続年数が高くなる。特定の会社に長期的に継続勤務して、40,50になって労働を超過し
た賃金をもらうためである。会社への勤続年数の高さは、会社内への特殊技能の向上
を引き起こし、それが、戦後の日本の高度成長につながったというのが、日本の経済
制度に関する経済学の見方のひとつである。
しかし、年功時列は社会を閉塞させる可能性を持つ。順番に見てみよう。まず、再
就職、特に高年齢時の再就職が非常にしづらくなる。考えてみよう。企業から見れば
、高年齢の労働者は、働いた分より余計にお金を払わなければいけない存在である。
会社から見れば、利益の出づらい人材である。なので、40,50の人間の再就職するのは
、日本ではかなり困難である。
さらに、就職の一括採用からもれた人間も、就職するにはハンディキャップを背負
うことになる。一括採用からもれた人間は会社から見ていれば、労働者の一番「おい
しい」時期がなくなっている人材なのである。会社に最も利益をもたらす、一番重要
な期間がなくなった存在であるからである。
同様に、大学院、修士課程、博士課程へ行った人間にとっても非常に不利である。
理由は同様である。会社か見たら、利益をもたらす期間を失った人材だからである。
社会的に問題視されている、高学歴ワーキングプアも年功上列が原因となっている。
年功序列は、日本の社会を閉塞させている。一度就職したら会社にしがみついてい
なければならない。会社で浮いていても、いじめにあっても会社にしがみつかなけれ
ばならない。大学院へ行くのも一種の命がけである。勉強に興味があっても、大学院
へは行ってはならない。そんな社会世界にほとんど存在しない、日本だけである。一
度フリーター生活を続けると、再就職は困難である。
年功序列は、もはや、現在の日本では、きわめて大きい癌であると主張する。
※とりあえず、言論を表現できる場所を探していて、阿修羅はレスがつくので、阿
修羅に書き込みます。とにかく、1、わかりやすさ、2、独自の視点をモットーに書
き込みます。経済学はそれなりに専門知識があります。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民103掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。