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「太陽光発電バブルは終わった」 米、経済アナリストの主張(Forbes JAPAN)
http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/204.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 01 日 16:28:00: igsppGRN/E9PQ
 

「太陽光発電バブルは終わった」 米、経済アナリストの主張
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151201-00010003-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 12月1日(火)15時10分配信


ソーラー発電推進派の人々は、発電コストが低下していることや電力価格を低く抑えられること、あるいは近年の発電設備の増加を根拠に、太陽光発電の成功を主張する。しかし彼らは現実世界で起こっていることを、無視しているようにも見える。

苦境に陥っているソーラー発電企業2社を見てほしい。Hanergy Thin Film Solarの株式は取引停止となり、SunEdisonの株価は85%下落した。両社とも業界の注目株で、投資家たちに高い利益をもたらしてきたが、今やその価値を大幅に下げている。

推進者は「政府の補助金は重要ではない」と主張するが、実際のところソーラー発電業者は政府の支援削減策に動揺している。イギリスでは電力の買い取り価格がカットされたことで、プロジェクトが中止され、数百人が解雇された。ソーラー発電の推進者は、技術に競争力がないことに危機感を抱くどころか、「政府が産業を切り捨てた」と言いはじめた。

日本やドイツでも状況は同じだ。ソーラー発電は成功していると評価されるが、「ドイツは政府の規制と公的支援の組み合わせによって、世界のグリーンエネルギーのリーダーになれた」といった皮肉もある。

ソーラー発電に懐疑的な人々の視線は厳しい。ソーラー発電のコストは高く、予測不可能で経済効率が悪いと指摘する。米国でもいくつかの州ではソーラー発電のシェアが増えているが、コストの削減圧力は次第に高まっていくだろう。

ソーラー発電産業はすでにバブル崩壊の兆しがある。英国のソーラー発電事業社Mark Groupは破産を宣言した。SolarCityの株価も低迷している。

2年前に“最も新しく、熱い”と受け止められたクリーンテックは、市場で実際以上の価値を与えられバブルに陥った。ソーラー発電産業は他のどの産業よりも政府のサポートに牽引されてきたのが現実だ。安価で安定したエネルギーになる見込みが薄いなら、今後の支援は削減されるだろう。米国のシェールオイルとシェールガスが世界のガス価格を引き下げている一方、ソーラーは競争力を失いつつある。

結局、ソーラー発電による電力は高価格なままで、ニッチマーケットでしか通用しない。しかし、その長所の過度なアピールによって、関連企業の価値は法外なものとなってしまった。コストベネフィット分析を重視し、理にかなった政策が実行されるなら、補助金や価格保証は減額され、導入目標数も削減されるだろう。

かつてのドットコムバブルは、「新たなビジネスの成長可能性は旧来の物差しでは測れない」という考え方から生まれ、膨張した末に破裂した。クリーンテックにおいても、経済を知らない人や、興味を持たない人々が、「環境」をキーワードに集まり、それを過大評価することで投資家らを間違った方向に導いたのだ。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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コメント
 
1. 2015年12月01日 16:38:46 : xqEk6mxhpE : lQRfCI6C698
ああ、民主党政権が続いていればなあ!

2. 2015年12月01日 17:49:39 : oOVA8WAXK6 : uDpma8zcOFg
フォーブスは石油がぶ飲み社会が続いてほしい、記事はいつも世界の金持ちがどうしたこうしたとかの記事ばかり。

生活者の視点は全くなく金をあがめる記事ばかりの雑誌。それを頭に入れておいて読むこと。


3. 佐助 2015年12月01日 19:42:42 : YZ1JBFFO77mpI[2950] : cLoPFxP7a2 : QkvC_PQ6Z0A
政府と大企業は「産業革命の前倒しをすること」
遅れるとあぐらをかいた大企業は消失していきます。

蒸気機関の発明が、汽車から船、そして自動車から飛行機と驚くべき産業革命を牽引したが、燃料電池からコンデンサー電子半導体電池は、電子機器から家庭と工業電力、そして、電車・船・自動車・飛行機・ロケットにも使われ普及するために、産業革命の中心になる。すでに人類は発見し一部実用化されています。

家庭も工場も乗り物も、電子電池電源で動く時代になるので、都市も農業も漁業も本当にかわり、人類は産業革命を謳歌することになるでしょう。


4. 2015年12月02日 01:15:44 : rYgCq12Rwg : 14xJFEVS&Qs
ソーラーの時計に、ソーラーの家のまわりの外灯、ソーラーの屋根の発電と僕はソーラーは大好きだな。

電池いらずで電灯も電気いらずで屋根の発電でお金入ってくるもの。
近所の畑もどんどんソーラー発電開始しはじめているよ。

困るんは電力会社だけ。。。。だけだね。


5. 2015年12月02日 06:37:56 : xqEk6mxhpE : lQRfCI6C698
>困るんは電力会社だけ

何言ってるんだ?!
高い価格で電力を買い取ったツケは一般家庭の料金値上げに回ってるんだって知らねえの?。
電力会社の腹あ痛まねえんだよ。
ソーラー設置して地球に優しく経済的に、なんてのはソーラーも付けられねえ貧乏人の犠牲の上で成り立ってるんだ。


6. 2015年12月03日 07:01:31 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk
原油安は人類を危うい道へ導く
米国の石油輸入が減るにつれ、中東安定への関心が薄れていく
2015.12.3(木) Financial Times
(2015年12月2日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

原油安が構造的な変化を反映しているのだとすれば、世界経済や地政学、気候政策に多大な影響を及ぼす可能性がある (c) Can Stock Photo
 石油価格はなぜ安くなったのか。これは一時的な現象なのか、それとも国際石油市場の構造的変化の反映なのだろうか。もし後者だとしたら、世界経済や地政学、さらには人類が気候変動を制御する能力にまで大きな影響が及ぶことになるだろう。

 米国の消費者物価指数をデフレーターとして使用する場合、石油の実質価格は2014年6月から2015年10月にかけて半値以下に下落した計算になる。

 また、2015年10月の実質価格は1970年以降の平均価格を17%も下回ったことになる。

 ただし、1970年代の初めや、1986年〜2000年代初めに見られた水準に対しては大幅に上回っている。

 かつてイングランド銀行のチーフエコノミストを務め、現在は石油大手BPのチーフエコノミストの職にあるスペンサー・デール氏が先日行った講演は、石油価格の変動要因に光を当てる内容だった。

 デール氏によれば、世間では(1)石油は限りある資源であり、その価格は時が経つにつれて上昇する公算が大きい、(2)石油の需要曲線と供給曲線の傾きは急である(専門的に言うなら「非弾力的」である)、(3)石油の大部分は西側諸国に流れていく、(4)石油輸出国機構(OPEC)は市場を安定させる気がある、という4点を信じている人が多い。ところが、石油を巡るこれらの一般的な見方は、その大半が間違っていると同氏は主張する。

決定的要因となった米国のシェール革命

 これらの想定を揺さぶっている事象の1つが、米国のシェール革命だ。米国のシェールオイルの生産量は2010年にはほぼゼロだったが、現在では日量450万バレルに達している。デール氏によれば、そのほとんどは1バレル50〜60ドルの価格水準で黒字になるという。しかも、シェールオイル生産の生産性(リグと呼ばれる掘削装置1機当たりの当初生産量で計測する)は2007年から2014年にかけて年率換算で30%を超える伸びを見せた。

 つまり、昨年の原油急落を招いた決定的な要因はこのシェールオイル生産量の急増だったわけだ。何と言っても、米国の石油生産量だけを取ってみても需要増加分の2倍近く増加した。重要なのは供給なのだ、愚か者め。

 さて、ここからどんなことが考えられるだろうか。

 第1に考えられるのは、石油供給の短期の弾力性は以前よりも大きくなっているということだ。シェールオイルの生産コストでは、変動費の占める割合が比較的大きい。投資が迅速に行われ、そのリターンも迅速に得られるからだ。

 これに対し、従来型の石油生産では変動費の割合が比較的小さく、固定費の割合が大きい。

 その結果、シェールオイルの供給は、従来型の方法で生産される石油のそれよりも価格に反応しやすくなっている。

 供給の弾力性が比較的大きいとなれば、市場は価格を以前よりも効果的に安定させているはずだ。しかし、シェールオイルの生産は従来型の石油生産に比べると、必要な資金を借りられるか否かに左右される面が大きい。シェールオイルでは、金融と原油供給が直結されるのだ。

貿易の方向に大きな変化

 第2に考えられるのは、貿易の方向が大きく変わったということである。特に、米国による原油の純輸入が縮小する一方で、中国とインドは今よりもはるかに重要な石油の純輸入国になる公算が大きい。向こう20年間における世界の石油需要の増加分のうち、60%はこのアジアの2大大国で生まれる可能性がある。2035年までには、中国が消費する石油の4分の3を輸入し、インドもほぼ90%を輸入していることだろう。

 もちろん、これは輸送システムがこの長期間にわたって石油に依存し続けると想定したうえでの値だ。そう想定するのであれば、中東を安定させることに対する米国の関心が弱まる一方、中国とインドのそれが逆に高まると無理なく考えることができよう。この地政学的な影響は非常に大きいかもしれない。

 第3に考えられるのは、OPECによる価格の安定が難しくなることだ。国際エネルギー機関(IEA)は2015年の「世界エネルギー見通し」で、2020年の石油価格を1バレル80ドルと予想している。石油は供給過剰になっているがこれは一時的なもので、需要の増加で吸収されるとの見立てだ。

 この「見通し」では、石油価格が2010年代を通じて1バレル50ドル前後にとどまるという予測も検討されている。こちらでは、(1)米国の供給は底堅く、(2)OPEC加盟国、特にサウジアラビアは生産シェア(そして石油市場それ自体)を守り抜く決意でいるという2つの想定が下敷きになっている。しかし、そのような低価格戦略は生産国に痛みをもたらすだろう。政府の歳出が石油による歳入を長期にわたって上回り続けるからだ。そんな行き詰まった状況が果たして続くものだろうか。

 最後に考えられることは、気候政策に対する影響だ。シェールオイルの登場はすでにかなりはっきりしていたことを改めて浮き彫りにしている。つまり、世界の供給能力は巨大であるばかりでなく、拡大しているということだ。

 ピークオイルなど忘れていい。デール氏は次のように指摘している。

 「非常に大雑把に言えば、過去35年間で世界はおよそ1兆バレルの石油を消費した。同じ期間に石油の確認埋蔵量は1兆バレル以上増加している」

 問題は世界の石油が尽きようとしていることではない。問題は、燃やせる量をはるかに上回る石油が存在する一方で、世界の平均気温の上昇幅を工業化以前の2度のレベルに抑える期待が一切持てないことだ。既存の埋蔵石油・ガスを燃焼すると、世界の炭素予算を3倍も超えてしまう。化石燃料の経済性と気候変動管理のそれは正反対に働いているわけだ。

 どちらかが変わらなければならない。著しい技術的変化が化石燃料の経済性を損ねる可能性はある。そうでなければ、政治家がそれをやらなければならない。

パリの国連会議に期待できるか?

 これはパリの気候変動会議で指導者たちが直面する課題の大きさを浮き彫りにする。だが、石油価格の下落に対する反応は、政策立案者がどれほどダメだったかを物語っている。IEAによると、化石燃料の供給と利用に対する補助金は2014年にまだ4930億ドルに上っていた。確かに、2009年以降に実行された改革がなかったとすれば、その数字は6100億ドルになっていた。だから、進展はあった。

 しかし、安い石油価格は今、補助金の廃止を正当化している。豊かな国では、安い価格がもたらすチャンスは、消費に相殺課税を設けるために生かすことができたし、生かすべきだった。そうすれば、化石燃料の利用を節減するインセンティブを維持し、財政収入を増やし、特に雇用などに対する他の税金を引き下げることができたろう。

 だが、この重要な機会はほぼ全面的に見逃されてしまった。パリの会議で、見せかけの対策ではなく有効な行動が出てくる可能性がわずかでもあるかどうか問わねばならない。筆者は自分が間違っていたらいいと思っているが、悲しいかな、懐疑的だ。

By Martin Wolf

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45436


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