http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/887.html
Tweet |
引当金積み増しで暴落に備える国債爆買いの日銀
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151127-00005657-sbunshun-bus_all
週刊文春 11月27日(金)13時6分配信
とうとう日本銀行が国債暴落に備え始めた。日銀は11月13日、麻生太郎財務大臣に対し黒田東彦総裁名で「引当金制度の改正」を要請した。改正の理由は「『量的・質的金融緩和』の実施に伴って生じ得る収益の振幅を平準化する観点から」と難解な表現を駆使しているものの、要は「大量に購入している国債の下落に備えて、収益が上がっている今のうちに引当金を厚めに積んでおきたい」(日銀関係者)ということ。
実は、日銀は2014年度の利益が、1兆90億円に上る超優良企業だ。そのうち、7567億円を国庫に納付している。前出の日銀関係者によれば、「今回の改正で、納付金の半分程度を引当金として積み立てることが想定されている」という。
なぜ、引当金を積むのか。理由は日銀の抱える巨大リスクにある。国債買い入れに伴い、日銀の総資産は急激に膨れ上がっている。異次元緩和直前の2013年3月末に約165兆円に過ぎなかった日銀の総資産は、今年3月末には約324兆円に達し、2倍となった。年間80兆円もの国債購入に加え、価格変動リスクの大きいETF(上場投信)やJ-REIT(上場不動産投信)まで“爆買い”している結果だ。
「保有する国債の14%に当たる39兆円程度が今後1年以内に償還となり、その再投資分を含めると来年度の国債購入額は120兆円近くにまで拡大する」(市場関係者)
長期国債の来年度発行額の9割超を日銀が買い入れる格好だ。
日銀が懸念するのは、国債が不測の価格暴落を起こし、バランスシートが一挙に悪化することだ。こうしたリスクに備え、日銀は今年度から日銀法で定められている法定準備率(最終利益の5%)を大きく上回る25%もの準備金を積み立てている。しかし、法定準備金は赤字にならなければ取り崩せないため、より柔軟に対応できる引当金の積み増しを要請したわけだ。
19日の会見でも「当面、国債買い入れが限界に直面するとはみていない」と強気な姿勢を崩さなかった黒田東彦総裁。だが、“今そこにある危機”を日銀も案じているからこその“引当金積み増し”だ。黒田総裁はいつまで強気を貫けるのか。
<週刊文春2015年12月3日号『THIS WEEK 経済』より>
森岡 英樹(ジャーナリスト)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民102掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。