http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/835.html
Tweet |
富裕層は絶対買わない リゾートマンション「1戸1万円」の謎
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151125-00016759-president-bus_all
プレジデント 11月25日(水)8時45分配信
■富裕層は「リゾート会員権」を3分の1の価格で買う
前回(「なぜ、富裕層はリゾートへ仕事しに行くのか? 」 http://president.jp/articles/-/16719)に引き続き、私にお便りをくれた46歳会社役員の独身女性のお話。
・
彼女は、事業(共同経営)収入のほかに不動産収入もあって、年収3000万円強。リゾートホテルの会員権を個人で購入し、月に1度は温泉へ行っているそうですが、温泉旅行以外は無駄遣いせず、毎月かなり貯金しているそうです。
富裕層が持つ「4つの財布」(事業収入、不動産収入、配当収入、給与収入)を体現しつつある事例といえます。今回は、多くの富裕層が保有し、彼女も持っているというリゾートホテル会員権や別荘の世界をほんの少しご紹介しましょう。そして、文末には、同じリゾート物件とはいえ、ひと癖もふた癖もあるリゾートマンションに関する情報をお耳に入れましょう。
さて、本題に入りましょう。
一般の方にはあまりなじみがないかもしれませんが、リゾートホテルの会員権は「一物二価」です。
中古流通市場で購入する会員権は、新規の会員権価格の3分の1以下で買えることがあります。3800万円のものでしたら、だいだい900万円。
僕が保有している会員権は、ある仕事の取引相手に担保として提出してもらったものを東京・目黒にある東京地方裁判所の民事執行センターで自己競落の手続きを経て入手しました。当日、入札に参加したのは僕だけだったので、取得価格は100万円を切っていました。
国税庁の公売でも安く入手できることがあります。そうすれば長年、自分がリゾートホテルの会員権を使った後で、中古市場において以前取得した価格と同額かそれを上回る金額で売却できる可能性もあります。
そう聞くと、ぜひ自分も……とお金儲けを画策する人がいるかもしれませんが、投資には向きません。
あくまでも利用を前提として取得する必要があります。リゾート会員権は不要不急のものですので、景気が悪化すれば真っ先に相場が下落します。逆に言えば、そういうときを狙えば、お得に取得できます。
46歳の女性役員が、可処分所得のかなりの部分を貯蓄にまわして、「運用だけで生きていく世界」(=富裕層)に近づこうとしているのは正しいアプローチだと思います。
ご自身の事業収入や、所有している不動産の収入が、今後もうちょっと増えてきたら、同業のお友達などと旅行を存分に楽しんだらいかがでしょうか。現地で仕事の話をすれば、飲食代、ガソリン代、高速代、宿泊代などは経費で落ちるようになる可能性が大。仕事の種類によっては、エステ代も経費で落ちるかもしれません。そうした段階までくれば、働かなくてもお金は減りませんので、消費に関しては自由度がかなり高まります。
■なぜ、800坪の軽井沢の別荘を利用しないか?
ただし、注意も必要です。
あるリゾートホテル会員権を販売する会社によれば、保有者の属性は「60〜70代、中堅企業のオーナー様や医者・弁護士といった方々が大半」と述べています。これに属する集団において、自分が比較的裕福な状況でなければ、以前に原稿で指摘した通り、「高収入貧乏の谷」に転げ落ちることになるでしょう。高収入なのに、お金が貯まらなくなるのです。
この「高収入貧乏の谷」は、ボストン大学ジュリエット・B・ショア教授の統計データを元に僕が命名したもの。周囲の住民(会員権保有者など同じ属性の人を含む)が自分より裕福だと、それに追いつこうとつい消費が多くなって貯蓄は減る一方、周囲の住民が自分より裕福でなければ浪費もなくなり自分の貯蓄は確実に増えるという現象を指します。
リゾートホテル会員権の話に関連して、別荘について簡単に触れておきましょう。
僕は軽井沢の800坪の土地に70坪の建物の別荘を持っていますが、絶対に行きません。女房は「別荘に行くくらいなら、家で寝てる」と言います。旅行するとき運転は女房なので、僕には行く行かないの決断をする権利がありません(「じゃあなんで買ったんだ! 持ち続けているんだ! 」とは、突っ込まないでくださいね)。
まあ、都内から3時間近く運転して別荘にたどり着いた後に、「さあ部屋の掃除だ! ゴミ捨てだ! 」となると女房が不愉快になるのも分かります。
その意味では、車寄せに着いたら名前で呼ばれて、掃除もしなくてよくて、料理もいたれりつくせり、オーダーメードの依頼もできるリゾートホテルの会員権のほうがどれだけありがたいか。
これが45歳、4歳の双子のいる一家のあるじ(僕)の別荘についての感想です。
別荘の購入を検討している富裕層の方がいたら、まずはご自身の経営する法人で保養所として賃貸で借りて、「今後も定期的に使いたい」という段階になってから取得に踏み切っても遅くないと思います。
■リゾートマンション「1戸1万円」の理由
ところで全国のリゾートには、前出のリゾートホテルや別荘のほかに、リゾートマンションもあります。
しかし、これはよほどのヘビーユーザー以外には危険です。僕は、新潟県の苗場にリゾートホテルを2棟持っているのでたまに現地に行きますが、その周りには掃いて捨てるほどリゾートマンションがあって、そのほとんどが無人(利用されていない)です。
驚くかもしれませんが、そうした物件は安いものなら1戸1万円で販売しています。
1万円というのは賃貸ではなく、売買の金額です。なぜ、そんなタダ同然の価格なのか? 実は、このようなリゾートマンションにはサウナ付き大浴場とか、温水プールとか、フィットネスジムとかがついているため、管理費は月1万5000円くらいかかります。
つまり、1回も使わなくても年間の管理費が18万円かかる。毎年、それを払い続けるわけです。使わなくななったら、再び売りに出せばいいと思うかもしれませんが、そういったリゾートマンションが無数にあるため、一度買ったが最後、2度と誰も引き取ってくれないのです。
苗場には夏、フジロックフェスティバルに必ず行く。冬は、スキーに来る。だから、リゾートマンションを購入する。そういう人もいるでしょうが、年間18万円も払えば、苗場に来るたびにそれなりにいいホテルに泊まれるのではないでしょうか。
毎週苗場へ行きたい、また、都市より生活費が安い苗場でリタイア生活を楽しみたいという人であれば、購入という選択肢はあるかもしれませんが、そうでない限り、リゾートマンションに手をつけないほうが賢明でしょう。
売却の難しさは、別荘以上で、もし不要になった場合でも永久に管理費は発生します。売却の容易さという点でいえば、リゾート会員権>別荘>リゾートマンションという順番になるのではないでしょうか。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民102掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。