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TGVの断面。右上のバルブで空気の流れを調節する
「走りはいいけど燃費が…」イメージ覆す国産ターボエンジン 欧州に対抗
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151122-00000017-biz_fsi-nb&ref=rank
SankeiBiz 2015/11/23 08:15
走りはいいけど燃費が…。そんなイメージを覆すエンジンを富士重工業が開発した。スバルのワゴン車「レヴォーグ」に搭載している排気量1.6リットルの水平対向直噴ターボエンジンだ。独フォルクスワーゲンなど欧州メーカーが小排気量のエンジンにターボチャージャー(過給器)を組み合わせたダウンサイジング技術で先行してきたが、動力性能と環境性能を両立した「国産本格ダウンサイジングターボエンジン」をアピールする。
エンジンの名称は「1.6リットル インテリジェントDIT(直噴ターボエンジン)」。排気量を落としたにもかかわらず、2.5リットルの自然吸気エンジンと同等の性能を維持、最大トルクは6%向上した。
環境性能も高め、このエンジンを搭載するレヴォーグの燃費はガソリン1リットル当たり17.6キロ。小排気量のターボエンジンを搭載する欧州車がハイオクガソリンを採用するのに対し、レギュラーガソリンに対応させることで経済性にも配慮している。
同社はこれまでも1.6リットルのエンジンを「インプレッサ」などに搭載していたが、自然吸気エンジンとは異なる直噴ターボエンジンを造るために、大部分を“専用設計”とした。同社が持つ技術の全てを注ぎ込み、積み重ねていくことで、扱い易さ・軽快な走りと低燃費を両立させることができたという。
その一つが、エンジンのピストンの中で空気の理想的な流れを作るバルブ「TGV」の性能進化だ。エンジンの低回転・低負荷時にバルブを閉めることで、空気の通り道を絞り、流れる速度を速めた。これによって、最適な燃焼が可能になった。
次に、燃焼室への燃料噴射を2段階に分けることで、燃焼室内の温度を低減。この結果、出力低下や機関損傷につながる恐れがあるノッキング(異常燃焼)を抑制、効率的な燃焼とクリーンな排ガスを実現した。
また、燃費悪化につながるエンジンのフリクション(摩擦抵抗)の低減にも取り組んだ。吸気バルブや、バルブを開閉させるカムシャフトに鏡面仕上げをほどこすことで、抵抗を減らした。
こうした取り組みが認められ「1.6リットル インテリジェントDIT」は、燃焼研究分野において権威のある日本燃焼学会の「技術賞」(2014年度)にも輝いた。
これまでダウンサイジング技術では欧州メーカーが先行していたが、ここ数年、日系メーカーも投入を加速。加速性能や低燃費を売りに、ハイブリッド車(HV)やクリーンディーゼルエンジンと並んで消費者の支持を集めている。トヨタ自動車が小型車「オーリス」や「クラウン」に、ホンダはミニバン「ステップワゴン」に搭載した。
富士重は昨年6月に「レガシィ ツーリングワゴン」の事実上の後継車として、レヴォーグを発売。初年度の販売目標は月間3200台だったが、今年5月までの販売は月平均3700台以上と、ワゴン車が売れにくいとされる日本で健闘している。
2.0リットルエンジンを搭載するモデルも用意しているが、販売車両のうち約8割を1.6リットルインテリジェントDITの搭載車が占めており、牽引(けんいん)役になっている。富士重は今年9月から欧州でもレヴォーグの発売を開始した。ダウンサイジングの“本場”でも支持を集めることができるか、注目される。(田村龍彦)
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