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騒動の発端となったIARCの報告書(プレスリリース)
WHO衝撃報告の不可解と疑問 <第1回>加工肉と赤身肉を俎上に上げたWHO報告の「根拠」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/169847
2015年11月19日 日刊ゲンダイ
WHO(世界保健機関)が10月下旬、加工肉の発がん性、大腸がんリスクに関する仰天報告を発表し、世界中が大騒動になった。米国食品業界などの猛反発を受けてWHOは火消しに躍起になったが、この騒動で浮き彫りになったのがWHOの体質と疫学調査の信頼性だ。騒動勃発から1カ月近く経ち、国内では沈静化してきたが、改めてWHO報告を検証する。
WHOの専門組織「国際がん研究機関」(IARC)が公表した大腸がんに関する調査報告(専門医学誌「ランセット・オンコロジー」に掲載)に、世界中が大騒ぎとなった。その内容は次の2点。
@ハムやソーセージ、ベーコンなど加工肉に高い発がん性が認められ、毎日2枚程度(50グラム)食べ続けると大腸がん発症率が18%高まる。発がん性は最高レベルの「グループ1」。
Aステーキなどの赤身肉に関しても「大腸がんのほか、すい臓がん、前立腺がんとの因果関係を示す証拠がある」と指摘。発がん性は「グループ2」。
日常的にベーコンやハム、ホットドッグの消費量が多い欧米では、発表直後から大騒ぎに。大メディアがこぞって取り上げ、北米食肉協会は「最初から特定の結論を導き出すため、データを歪曲した」と猛反発した。
あまりの反響にWHOは「加工肉の消費を減らせば大腸がんになるリスクが減るということで、加工肉を一切食べないよう求めてはいない」と弁明に追われる始末だ。
業界が反発し、消費者からいぶかる声が出るのも当然。調査報告の内容は疑問だらけである。
IARCの研究者が世界で発表された約800件の研究論文を精査した結果、「加工肉の摂取が大腸がんを引き起こすことを示す十分な証拠が得られた」としているが、その詳細には触れていない。さらに、加工肉の摂取によって発がん性が高まるメカニズムについては「解明されていない」というのである。
「世界中から集めた疫学調査のデータを分析・検証した結果、確かな証拠を見つけたが、発症メカニズム、因果関係は未解明というのでは、まるで説得力がない。メカニズムについては、“加工や調理の段階で生成する化学物質が影響している可能性がある”と指摘しているが、あくまで推測にすぎない。こんな段階で衝撃的な報告を発表するのは無責任と言わざるを得ませんよ」(医学関係者)
騒動が沈静化しつつあるとはいえ、日本国内でもすぐに影響が出た。丸大食品は決算発表の会見で、WHOの発表直後の数日間に「ウインナーの販売が2割ほど落ちた」ことを明らかにした。お歳暮への影響も懸念されている。「18%」と「大腸がん」のイメージは確実に残ってしまったからだ。この問題、根本には疫学調査の信頼性という問題がある。
(つづく)
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