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[東芝不正会計]社員はリストラ危機なのに…老後破産とは程遠い「戦犯」元社長ら5人の資産目録〈週刊新潮〉
http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/685.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 19 日 09:12:25: igsppGRN/E9PQ
 

[東芝不正会計]社員はリストラ危機なのに…老後破産とは程遠い「戦犯」元社長ら5人の資産目録〈週刊新潮〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151119-00010011-shincho-bus_all
「週刊新潮」2015年11月19日号


 不正会計問題を受け、東芝は“戦犯”たちへの損害賠償請求を起こした。西田厚聡元相談役(71)、佐々木則夫元社長(66)、田中久雄前社長(64)、村岡富美雄(67)、久保誠(63)元副社長の5名である。が、調査委員会が算出した損害額「10億円超」に対し、請求額は「3億円」――過去の事例と比べてみると、いかにも控えめな数字である印象は否めない。

 これについては、東芝の社内でも不満が渦巻いているのである。

 同社の若手社員が打ち明ける。

「記者会見では、10億円という損害額の内訳については明確にしていませんでしたが、社員には、そのうちのほとんどが監査法人への費用だという説明がありました。そして、残りの分は、証券取引所への上場契約違約金が1億円弱で、他に、ブランド毀損料が加わっていると。しかし、10億円という損害額や3億円の請求額も、会社の役員会でお手盛りで決めた数字です。5人の資産状況すら、まったく調査していません」

 当然、不正会計問題のシワ寄せは、一般社員にも及んでいる。

 中堅幹部が憤懣やるかたない様子でこう話す。

「夏のボーナスは、決算が確定できなかったため、非組合員の役職付きの社員で、仮払いとして、前年の7分の1くらい、十数万円ほどしか支給されませんでした。ヒラ社員でも2〜3割は削られていた。会社は、冬のボーナスでその分を補填すると言っていますが、半導体部門に続いて、今後、パソコンやテレビなどの家電部門のリストラが始まるのは確実。ボーナスどころか、首筋が寒くなっている状況なのです」

■“東芝のドン”「西田元相談役」の資産

 一方、戦犯の5人は羨ましいほどの役員報酬を手にしていたのである。

 2005年から4年間、西田元相談役は社長の座に就き、その後の5年間も会長職を務めている。10年以降、上場企業を対象に1億円以上の報酬を受け取った役員の開示が始まったのだが、そのデータから勘案すると、社長と会長に就いていた期間だけで、少なくとも約10億円は得ていたと見られる。

 自宅は、横浜市磯子区の住宅街に建つ、洋風の瀟洒な2階建て。

 近隣の不動産業者に聞くと、

「あそこは駅から、約300メートルしか離れていないし、交通の便は申し分ない。土地は100坪の広さがあって、おおよそ1坪100万円が相場です。建物は築12年ですから、物件の価値としては、だいたい1億2000万円ほどです」

 しかも、西田元相談役はわずか6年で住宅ローンの返済を終わらせている。ちなみに、愛車は高級国産車のクラウン。

 さすが、東芝のドンと呼ばれただけのことはある。

■「佐々木元社長」の高級マンション、「田中前社長」の高層マンション

 西田元相談役の後釜に座ったのが、佐々木元社長だった。

 09年からの4年間は社長、さらに、副会長の立場に2年間収まっていた。約6億9000万円の報酬を貰っていたと推定される。

 独身を通している佐々木元社長は、品川区内に高級マンションを持っているが、その近くの不動産業者に訊ねると、

「大井町駅から徒歩4分の立地で、スーパーや家電量販店も近く、買い物には便利です。しかも、一等地でありながら、部屋の広さは90平方メートルを超えていますから、ざっと計算したところ、8000万円くらいの値打ちのあるマンションです」

 続いて、田中前社長は13年から2年の社長在任期間に、2億3500万円の役員報酬を受け取っていた。

 自宅は、横浜市鶴見の高層マンションの一室。広さは71平方メートルである。

 1997年に新築で購入し、すでに住宅ローンは完済。現在の市場価格は4000万円程度と見積もられている。

 ところが、今年の3月、その部屋が妻と思しき女性に生前贈与されていたのだ。

 前出の中堅幹部が言う。

「そもそも、不正経理が発覚する発端は、西田・田中派と佐々木派との社内抗争の果て、2月に内部資料が証券取引等監視委員会に持ち込まれたことです。監視委員会はすぐに動き出し、会社は帳簿類の開示を求められました。むろん、当時社長だった田中さんはそれを知り得る立場にあった。もし、財産隠しを意図したものであると判明したら、ボーナスを減らされ、住宅ローンの支払いにも窮している社員の怒りに火を点けるのは疑いようもありません」

■「元副社長」2人も

 さらに、村岡元副社長は、その在任期間が11年から3年間で、約2億4000万円の役員報酬を得ていたと考えられる。

 江の島の海岸から約3キロ離れた一軒家が自宅で、価値としては約6000万円である。

 また、久保元副社長は村岡元副社長の後任として、14年から1年間、CFOを務めていた。その間の役員報酬は約8000万円。豊島区内の武家屋敷跡に建設された新築の億ションを9年前に購入している。

 結局、西田元相談役から村岡元副社長まで誰一人として、住宅ローンを抱えたままでいる者はいなかった。

 老後破産からは縁遠い生活を送っていたわけである。

「特集 たった3億円で許される『東芝元社長』ら戦犯5人の資産目録」

 

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