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今回ばかりは、動じずにはいられない……〔PHOTO〕ヘーベルハウスHPより
「倒産危険度」急上昇 旭化成はこの危機を乗り切れるのか? ヘーベルハウスは大丈夫?「全棟リコール」という恐怖のシナリオ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46383
2015年11月18日(水) 週刊現代 :現代ビジネス
■「倒産危険度指数」が急上昇
旭化成の「倒産危険度」が高まっている。
「マーケットに、『倒産危険度指数』と呼ばれるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という指標があります。値が高いほど『倒産危険度』が高いとされるものですが、旭化成のこれが急上昇し始めた。
約1年前には20台前半の数値が、直近では50台まで跳ね上がり、60を超える日も出てきた。危険度が昨年の2倍、3倍に爆騰する『恐慌状態』です」(大手外資系証券会社の債券アナリスト)
「ウソつきマンション」をめぐっては、仮に旭化成建材が倒れることはあっても、売上高2兆円の巨大企業・旭化成が潰れることはないというのが「常識的意見」だった。が、ここへきてその楽観論が急速に萎みつつある。
そのカギを握るのは、「全棟リコール」なるキーワード。危機管理コンサルタントでリスク・ヘッジ代表の田中辰巳氏が言う。
「最近は企業が不祥事を起こすと、『全品回収』が常識化している。たとえば昨年の『ペヤング』騒動。一つの商品に虫が混入していたため、全品回収となった。自動車業界でも、リコール対象車の全改修はいまや当たり前です。不動産業界も今回のマンション騒動を機に、同じようなリコールを迫られる可能性が出てきた」
旭化成建材がこれまで手掛けた「すべての物件のリコール=全棟リコール」を求められる恐怖のシナリオが急浮上してきたというわけだが、それは当然といえば当然のこと。
というのも、旭化成建材のデータ偽装は当初は「1人」の担当者の仕業と思われていたのが、実は複数の担当者がかかわっていたと発覚。その数は「10人以上」、「50人近い」とも言われ、まさに会社ぐるみの偽装であることが明らかになった。
旭化成建材が手掛けた物件の安全性はすべて「不透明」と言わざるを得ない状況なのだ。
では、旭化成建材がここ10年で手掛けた3040件の物件すべてで、建て直すか、買い取るかの「全棟リコール」を要求されればいくらかかるのか。
「今回の横浜マンションの場合は建て替えなどに200億~300億円を要すると言われているので、仮に1件100億円と見積もれば、『3040件×100億円=30兆4000億円』。こんな莫大な額、売上高650億円弱の旭化成建材に支払い能力があるわけがない。旭化成本体の自己資本1兆1000億円も軽く吹き飛ぶ」(前出・アナリスト)
つまり、倒産——この二文字が現実味を帯びてくるわけだ。
追い打ちをかけるように、11月2日、国土交通省が旭化成建材の本社に立ち入り検査を敢行。建設業法の違反事項が見つかれば、「営業停止」の行政処分をくだされる可能性が浮上してきた。
「今後、国交省は三井住友建設についても調べる方針。三井住友建設は数十億円の純利益しかない会社なので、仮に営業停止となれば致命傷になりかねない。さっそく、ドイツ銀行が同社の株の空売りを仕掛けていた」(大手運用会社ファンドマネージャー)
「ウソつきマンション」の戦犯企業は、どこも「安泰」とはいえない。
■人気商品『ヘーベルハウス』は大丈夫か
旭化成といえば『ヘーベルハウス』。頑丈さが売りで、最近では鬼怒川決壊時にも流されなかった「ヘーベルハウスの白い家」が話題になったばかり。同社の営業利益の4割近くを稼ぎ出す住宅部門の人気商品だが、「杭事件」を受けて心中によぎる想いは、「これは、大丈夫なのか?」……。
「実際、お客様から問い合わせが殺到しています。顧客離れがどこまで進むのか。正直、社内は戦々恐々としています」(旭化成ホームズ社員)
最大の気がかりは、旭化成建材が杭を打っている物件はあるのかどうか。本誌記者がヘーベルハウスの展示場で営業社員を直撃すると—。
「同様の質問を何度も受けています。結論を言うと、(旭化成建材は)一切杭打ちを担当していません。今後も担当することはありません。旭化成ホームズが杭打ちの部門を持っています。
そもそも旭化成グループは住宅、建材などに事業展開していますが、それぞれ事業が独立した会社。入社式こそ一緒ですが、私も旭化成建材の方とは一切面識がありません」
続けて、「でも実際の工事を行うのは下請け業者ではないのか」と問いかけた。
「確かに工事をするのは、業者さんです。ただ、ヘーベルハウスは旭化成ホームズの指定業者が最初から最後まで施工します。つまり、旭化成ホームズ専属の業者、職人。みなさん、旭化成の仕事しかしません。今回の一件を受けて、いまは杭部門の責任者も確認作業に同行しています」
1972年のヘーベルハウス誕生以来で最大のピンチ。さすがに営業マンとしては苦しい?
「正直に言うと、影響はあります。一度不安に思われると、払拭するのは難しい。他社に流れたお客様はいると思います」
不動産ジャーナリストの大越武氏は、「こうしたいまこそ、ヘーベルハウスは買い」と言う。
「品質的にいえばヘーベルハウスは『最高級』で、会社経営者などの邸宅に多い。それがさらに、今回の事件を受けて絶対に工事に手を抜けなくなった。顧客を引きとめるために、多少値段が下がるかもしれない」
強気の営業で知られるヘーベルハウスを、買い叩けるかもしれないまたとないチャンス。戸建てを検討中の方には思わぬ朗報かも。
『週刊現代』2015年11月21日号より
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