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日経平均大引けは8日ぶり反落、100円安の1万9596円(ZUU)
http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/533.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 13 日 16:03:46: igsppGRN/E9PQ
 

日経平均大引けは8日ぶり反落、100円安の1万9596円
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151113-00000014-zuuonline-nb
ZUU online 2015/11/13 15:28


 11月13日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比100円86銭安の1万9596円91銭と8営業日ぶりに反落した。
 
 前日の米国株安や為替が円高・ドル安となったことを受け午前の寄り付きから売りが先行した。午前中には一時、下げ幅が300円を超える場面もあったが、午後に入り下げ幅を縮小させた。(ZUU online 編集部)


日経平均は反落、一時300円超の下落 売り一巡後は下げ渋り
http://jp.reuters.com/article/2015/11/13/tokyo-s-idJPKCN0T20GV20151113
2015年 11月 13日 15:18 JST

[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は8日ぶりに反落した。原油価格の下落を背景に米国株が大幅安となり、日本株も売りが先行。日経平均は一時300円を超す下げとなった。ただ、下値では日銀の上場投資信託(ETF)買い観測や短期筋による買い戻し、個人投資家の押し目買いなどが強く、売り一巡後は下げ幅を縮小した。

海外株や商品市況などが不安定な値動きとなるなか日本株は反落したものの、底堅さは維持した。日経平均は前場に1万9300円台後半まで下押す場面があったが、その後、切り返し1万9500円台で戻り歩調を強めた。

日本郵政(6178.T)が高値を更新したほか、自社株買いが報じられた三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T)、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の日本のリース事業を買収すると伝わった三井住友フィナンシャルグループ(8316.T)などがプラス転換したことも指数を支えた。

「このところ先物市場を通じた海外勢の買いが目立っているうえ、下げた局面では個人投資家が押し目を拾っており、地合いは堅調」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)という。16日発表の7─9月期国内総生産(GDP)の数値次第では政策期待が広がるため、売りが出にくいとの見方もあった。

個別銘柄では、東芝(6502.T)が年初来安値を更新。同社は12日、傘下の米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)の2012年度と2013年度の単体決算で、計1600億円の減損損失を計上していたことを明らかにした。減損額の規模に加え、今後の連結業績での減損処理の可能性も意識されており、嫌気された。

半面、マツモトキヨシホールディングス(3088.T)が続伸。12日に発表した2016年3月期業績予想の上方修正を好感した。天候に恵まれシーズン商品が好調だったほか、訪日外国人の免税売上高増が寄与する。年間配当は前回予想の70円から80円に引き上げた。

東証1部騰落数は、値上がり639銘柄に対し、値下がりが1147銘柄、変わらずが127銘柄だった。

日経平均.N225

終値      19596.91 -100.86

寄り付き    19495.26

安値/高値   19388.91─19601.49

TOPIX.TOPX

終値       1585.83 -7.74

寄り付き     1577.03

安値/高値    1570.88─1586.22

東証出来高(万株) 222262

東証売買代金(億円) 24684.65

(杉山容俊)


 

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コメント
 
1. 2015年11月13日 18:24:16 : OO6Zlan35k
焦点:2016年に忍び寄る新興市場の信用危機

[ロンドン 12日 ロイター] - 債務残高が多くてもデフォルト(債務不履行)は少ない──。そうした状況の再来を楽しんでいた世界だが、来年は激しい衝撃が待ち構えているように思われる。それも、米国に限った話ではない。

米連邦準備理事会(FRB)が来月の利上げを準備し、ドルが再び上昇を始める一方、中国からマレーシア、ロシア、さらにはトルコ、メキシコ、ブラジルに至る新興市場諸国で企業・家計の債務が警戒水準まで積み上がっていることに対して、この5年間、懸念が高まっている。

ゴールドマン・サックスは、これが信用崩壊の「第3の波」になるのではないかと捉えている。第1波は2007─08年のサブプライム住宅ローンの崩壊に始まる一連の銀行倒産、第2波は2011─12年の欧州債務危機である。そして、この2つの波に対応するために先進諸国が採用した金融緩和策が少しでも反転した場合、新興市場諸国の債務は非常に危うい状況にある。

デフォルトないし返済困難といった現実は、2007年以降、実は世界全体でレバレッジ解消・債務の完済がほとんど進んでいないということをいや応なしに思い起こさせるだろう。

バークレイズの調査によれば、新興市場諸国の投資不適格級企業のデフォルト率は、ほんの5年前には実質的にゼロだったが、来年は(今年に比べて)ほぼ倍増の7%に達する見通し。過去20年の平均である約4%と比べても相当に高い数値である。

高利回りの新興市場債のデフォルト率は、すでに「ジャンク」格付相当の米企業債を上回っている。これもやはり来年は5%以上へと倍増する可能性が高く、(米ジャンク債との)差は広がりつつある。

バークレイズは、こうした現象がソブリン債危機を伴わずに生じるのはかなり珍しく、特に今のところ途上国では見られないと指摘している。だが、西側諸国の景気回復と中国由来の景気減速という、ふだん見られない交錯した状況により、通貨・金利には実にさまざまな動揺が生じつつあり、それがコモディティー価格を下落させ、ドル金利が徐々に上昇するなかで各国通貨の低迷が際立っている。

このような債務不履行の見通しが気がかりなのは、これまでに積み上がった債務が大きく、この2四半期の資本流出に伴う新興市場諸国の信用逼迫(ひっぱく)が懸念されるからだ。JPモルガンの試算では、流出した資本は5700億ドル(約69兆9000億円)という前例のない水準であり、約3分の2は中国からの流出である。

<企業債務は4倍増>

累積債務の拡大に、国際的な監督機関は不安を募らせている。国際通貨基金は9月末、この10年間で新興市場諸国における企業債務は4倍増の18兆ドルと過去最高水準に達しており、低金利時代が終わろうとしている今、慎重な監視が必要であると警告した。

さらに先月には国際決済銀行が、新興市場諸国の非金融企業の債務のうち最大3兆ドルがドル建てである(その3分の1は債券)との試算を示し、過去12カ月で多くの現地通貨に対してドルが約30%も上昇していることを考えれば、返済が厳しくなるだろうとしている。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、同社が監視対象としている債券の発行元である新興市場企業が返済、または借り換えなければならない債務は、2017年末までに2250億ドル、2020年末までに5000億ドルに達すると計算している。

さらに心配なのは、新興市場における債務の累積が企業セクターにとどまらないという点である。家計債務の急増が各国の銀行にとって問題となる可能性は高い。銀行による融資残高はドル建て債券で約7000億ドルに達している。

新興市場諸国における投資フローに詳しい銀行業界団体、国際金融協会(IIF)は今週、世界全体での家計債務は2007年以来7兆7000億ドル増加して44兆ドルを突破し、そのうち6兆2000億ドルは新興市場諸国での増加分だと発表した。

さらにIIFは、同じ時期、新興市場諸国の成人1人当たりの家計債務は120%増の約3000ドルになったとしている。

対国内総生産(GDP)比で見た債務総額もやはり増大しているという。対GDP比で見た家計、非金融企業、公的部門を合わせた債務総額は、2007年以来約44パーセントポイント上昇し165%となった。

こうした背景を考えると、与信環境が厳しくなりデフォルトが増加するという見通しは冷水を浴びせられるようだ。債務増大の大半を占める中国ではなおさらである。

新興市場諸国における銀行融資についてIIFが最近行った調査では、第3・四半期の融資条件は、すでに2011年以来最悪の厳しさになっているとされる。

この調査結果に対してJPモルガンのエコノミストたちは、実際の融資データは持ち直していると反論する。外国資本の撤退とノンバンク融資、すなわち「シャドーバンキング」の縮小によって生じた空白は、現地の銀行が埋めているようにも思われる。

だが信用逼迫への懸念は残る。20カ国・地域(G20)などが参加する金融安定理事会は9日、銀行の自己資本規制に関する危機以前のルールについて、新興市場諸国への適用免除措置をすべて撤廃した。

業界の専門家らの試算では、中国の4大銀行は、この新たなルールに適合するために最大4000億ドルの資本上積みをしなければならない可能性がある。こうなると、政府がこれらの銀行に対して成長のテコ入れを求めているのとは裏腹に、融資引き締めへの圧力が生じる可能性がある。

新興市場諸国で債務ショックが起きるとして、そのグローバルな影響を見定めることは難しい。だが、金融面でのストレスが新たに生じた場合、来年を通じて、現在の景気減速がさらに深刻化し、コモディティー市場と世界全体の経済成長に影響が及ぶことになるだろう。

先送りされてきたFRBによる利上げは火花を1回起こすだけかもしれない。しかし、可燃物がたっぷり積まれているのは確かなのだ。

(原文執筆:Mike Dolan)

(翻訳:エァクレーレン)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/13/analysis-2016-emg-credit-crunch-idJPKCN0T20GP20151113?sp=true
 

企業の円安感応度低下、本業好調の精密株が高い 物色傾向に変化

[東京 13日 ロイター] - 日本企業の円安感応度が低下してきた。同時に起きているのは、本業が好調な企業を物色する動きだ。直近では精密機器セクターの株価上昇が目立っている一方、円安メリット享受の自動車や電機株への買いは鈍い。「円安と株価」の位置付けが大きく変わる前兆と見ることもできそうだ。

<為替効果薄い精密機器が急伸>

東証の直近1カ月間の業種別パフォーマンスで、上昇率トップは精密機器.IPRCS.Tの17.6%。けん引したのはテルモ(4543.T)(22.1%上昇)やオリンパス(7733.T)(24.6%上昇)など。両社とも9月中間期の業績が好調だったことが、買い材料となった。

テルモは海外のカテーテル事業や脳血管事業が堅調。9月中間期の営業利益は前年同期比18.5%増の391億円と、当初計画の310億円から上振れた。

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オリンパスも内視鏡など医療分野が伸び、中間期営業利益は同30.3%増の500億円。従来予想の450億円を上回り、発表翌日の株価はストップ高まで上昇した。

外需関連に位置付けられる精密セクターだが、円安メリットはそれほど大きくない。テルモの場合、2011年に買収した米社のドル建てのれん償却費がドル高進行で膨らみ、上期は為替が営業利益を押し下げる要因となった。

ニコン(7731.T)は前年同期よりユーロ安/円高が進行したため、上期営業利益に対し、為替の差益損はマイナスに作用している。

精密機器では本業が堅調であることに加え、キャッシュリッチな企業が多く、株主還元期待も高い。実際に中間期決算の公表に合わせ、HOYA(7741.T)は自社株買いを発表したほか、島津製作所(7701.T)も配当予想を上方修正するなど、業績好調な企業が目立つ。

一方、直近1カ月間でドル/円は、120円前後から122円台後半まで円安方向にシフトしたが、輸送用機器.ITEQP.Tの1カ月間の上昇率は6.6%と、日経平均.N225の9.5%を下回っている。

市場では「参院選を来年に控え、かつてのような大幅な円安進行は期待できないことが、自動車関連などの買い手控え要因となっている」(国内投信)との声も聞かれる。

<現地化、輸出鈍化で低下する円安メリット>

その背景には、企業業績に対する円安効果の低下がある。野村証券によると、15年度の主要300社(金融除く)の経常増益率は、現時点では前年度比13.5%の見通し。想定為替レートは対ドル120円。1円の円安進行で、経常増益率を0.4%ポイント程度押し上げる。

しかし、12年度から14年度にかけては、円安感応度は0.6─0.8%ポイントで推移していた。

円安感応度低下の一因は、海外への生産シフトだ。内閣府の調査によると、国内上場企業(製造業)の海外現地生産比率は06年度以降、11年度まで17%台で推移していたが、12年度は前年度比3ポイント超の上昇となり、初めて20%を超えた。14年度は13年度比0.6ポイント上昇の22.9%まで高まる見通しだ。

対照的に経済産業省が発表する国内の製造工業生産能力指数(2010年=100)は、低下の一途をたどっている。今年9月の数値は95.1と、14年度末の95.5から低下。「中国経済の不透明感が出ており、国内設備投資はいったん様子を見ようという話になってきている」(みずほ証券・シニアエコノミストの宮川憲央氏)という。

最近では国内回帰も出ているが、能力増強ではなく、未活用設備の稼働再開の側面が大きいという。日本の人口問題を考えれば「海外投資が優位となってしまう」(宮川氏)。海外生産が加速し続ければ、企業業績のドル感応度はさらに低下する可能性もある。

<アベノミクス相場の変化を暗示か>

また、対前年比でみたドル/円の上昇幅は徐々に小さくなっている。今年4月末時点では、119円34銭と1年前に比べ約17円強上昇していた。

だが、足元ではドル122円後半に対し、1年前は118円61銭。その差は約4円まで縮小している。企業業績における円安効果は前年比で計算されるため、今後、急激に円安が進まない限り、円安メリットは縮小する。

回帰分析などでみたドル/円と日本株の相関性は依然高いが、円安メリットの乏しい精密機器の上昇は、アベノミクス相場の変化を示しているとも言えそうだ。

UBS証券エクイティ・ストラテジストの大川智宏氏は前週に米国出張した際、日本株に対して「ポジティブに考えている投資家がそれほどいない」と感じたという。「相対的にみて日本株は悪くはないが、国内独自のカタリストがない。今までのモメンタムが続くとは見込みにくく、中長期の投資家が買ってくるという感じでもない」と話している。

(長田善行 編集:伊賀大記)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/13/ubs-idJPKCN0T20ON20151113


2. 2015年11月13日 23:17:24 : jXbiWWJBCA
曇る日本株の「先見性」、株高基調でも不透明な半年後

[東京 13日 ロイター] - 日本株は堅調だが、国内景気や企業業績の不透明感は強い。株価は半年先のファンダメンタルズを織り込むと言われる。しかし、米利上げや中国景気など不安材料は多く、来期は今期よりも予想しにくいのが現状だ。ここ1カ月の株高は海外勢が押し上げた需給相場であり、反動安への警戒感も出ている。

<マクロ指標と株価のかい離>

来週16日に発表される国内7─9月期国内総生産(GDP)1次速報値。ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、予測中央値は前期比マイナス0.1%と2四半期連続のマイナスとなる見通しだ。一方、日経平均は9月末に比べて13日終値で12.6%の上昇と、景気指標と株価のかい離が目立っている。

GDPは過去の数字であり、株価は半年先のファンダメンタルズを織り込むと言われることも多い。しかし、今上期の半年前にあたる14年9月─15年3月の日経平均.N225は18.7%高と急騰していた。足元では機械受注や景気ウォッチャーなど先行性のある指標も弱く、マクロ面からは先行きを見込んだ株高とは言いにくい状況だ。

株価は直接的にはマクロ的な成長ではなく、企業業績に影響されるとの見方もある。みずほ証券リサーチ&コンサルティングの集計によると、東証1部3月期決算企業(除く金融)の今上期の経常利益は前期比20.6%増の20.3兆円と過去最高を更新する見通しだ。半年前の株価上昇率(18.7%)と近い。

また、今下期の経常利益は前期比で12.5%減の見込みだが、日経平均もその前の半年間(15年4─9月)で9.4%下落している。

アベノミクス相場開始以来、日経平均は現時点で約2.2倍に上昇してきたが、経常利益も約2倍となっている。これまでのところは、企業業績に対する株価の長期的な先行性が認められるといえそうだ。

<企業業績でも説明しにくい足元の株高>

しかし、足元の株高は、その企業業績でも説明がつけにくい。足元の株高が半年先を織り込んでいるとすれば、来年度上期の2けた増益を予想していることになるが、市場では「円安効果が薄れる来期は、増益率が低下する」(りそな銀行・アセットマネジメント部チーフ・エコノミストの黒瀬浩一氏)という見方がもっぱらだ。

フィデリティ・インターナショナルのインベストメント・ディレクター、ショーン・モロニー氏は、日本株に強気としながらも、日本株の予想一株利益の伸び率を13%から11%に最近引き下げた。「ROEの改善など期待できる面もあるが、円安メリットは低下し、アップサイドのポテンシャルは小さくなっている」と話す。

日本株に強気で知られるゴールドマン・サックス証券でさえ、16年度の経常利益予想(10月23日時点)は9.5%と、15年度の13.2%増から低下する。足元の株高に見合うような、半年で2桁増益というのは簡単なハードルではない。

日本株が上昇を加速させたのは、上振れた10月米雇用統計がきっかけだったが、市場では世界経済に行方に対して警戒感も根強い。「米利上げには、新興国企業などのドル建て債務の負担増加などマイナスの面もある。今はプラス面だけみている相場だ」とアムンディ・ジャパン投資情報部長の濱崎優氏は慎重な見方を示す。

<海外短期筋がかく乱か>

足元で株価と景気や業績見通しがかい離しているのは何故か──。1つは短期売買主体の投資家の影響が、大きくなっているためとの見方がある。

ニッセイ基礎研究所・チーフ株式ストラテジストの井出真吾氏は「株式市場には将来を予想する投資家と1秒後の株価を予想する投資家が混在する。最近はアルゴリズム取引など短期視線の投資家が増えてきた印象がある」と指摘。株価の先行性が薄れてきたとすれば、その影響が大きいのではないかとみる。

海外投資家は、先物と現物株を合わせ10月から前週まで約1兆円、日本株を買い越した。その間、先物と現物株の割合はほぼ半々だが、先物買いの中心はヘッジファンドなど海外短期筋との見方が多い。市場では、米系証券の大口先物買いが話題だ。

一方、長期資金を運用する投資家からは「不透明感の強いマクロは見ていない。いまは企業業績をベースにした個別株物色」(外資系投信の運用担当者)との声が出ている。

12月はイベント満載であり、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測や米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が強まっている。そこまでは、リスクオンムードを背景としたドル高/円安基調が続き、日本株も底堅い展開になるとの見方は多い。

しかし、海外短期筋が主導しているリバウンド相場だけに、その間も株価の乱高下には十分注意が必要だ。VIX指数.VIXなどボラティリティもじわりと上昇してきている。

(伊賀大記 編集:田巻一彦)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/13/gdp-idJPKCN0T20NW20151113

コラム:「師走の円安」アノマリー再現か鈴木健吾みずほ証券 チーフFXストラテジスト

[東京 13日] - 相場には、周期性やアノマリー(Anomaly)などと呼ばれる特徴的な動きがみられることがある。たとえば株式市場では、日本の「節分天井、彼岸底」や英米の「Sell in May(5月に売れ)」といった格言がよく知られている。実際、相場の「癖」は投資のタイミングを考える際において参考になる場合も多い。

ドル円相場にこのような格言があるかは定かではないが、それでも特徴的な動きは観測できる。たとえば今年、ドル円は毎月10日前後に月間の高値を付ける傾向がある。

今年もすでに10カ月が過ぎたが、2月は12日、3月は10日、4月は13日、8月は12日、9月は10日に月間の高値を記録している。5日が高値となった6月も含めれば10カ月中6カ月の高値が10日前後に集中しており、11月も9日の1ドル=123.60円を高値にドル円は上値の重い値動きをみせている。

アノマリーとは直訳すれば理論的に異常であることや説明できない事象のことを指すが、このような相場の特徴的な動きについては理論的な説明とまではいかなくても、背景程度なら指摘することが可能だ。前述のドル円の値動きについては、為替市場の焦点が米国の景気回復動向と連邦準備理事会(FRB)の利上げのタイミングに集まるなかで、米重要経済指標の発表スケジュールがこのような値動きを引き起こしているのではないか。

為替市場が重視する米重要経済指標は月末・月初に集中する傾向がある。月の最終週には国内総生産(GDP)や個人所得、個人消費が発表され、月が替わるとISM製造業景気指数やISM非製造業景気指数、ADP雇用統計などが続き、クライマックスは第1週の金曜(正確には毎月12日を含む週に調査を行い、その3週間後の金曜日に結果が発表されるが、大抵、翌月の第1週の金曜日がこれにあたる)に発表される雇用統計だ。

その後、第2週には小売統計が発表されるが徐々に市場にとって「小粒」な指標が増えていく。米国が緩やかな景気回復傾向にあり、FRBが利上げのタイミングを模索するなか、米重要経済指標に対する評価や期待を背景にドルは月末から月初に向けて上昇傾向を強める。一連の発表が終わると上昇が一段落して利食いなどによる調整的な値動きが強まり、また月末になると再び上昇傾向を強める、といった動きの繰り返しが、結果として毎月10日前後の月間高値を形作っているのではないか。

<ドル円の年初来高値更新へ条件整う>

前述の通り、今月も9日にかけて上昇基調を強め、一時123円台後半を示現した。10月半ばからすでに5円以上の上昇となっており、短期筋が利食いに動く可能性や米利上げ観測が新興国市場にもたらす影響を見極めたいなかで、目先はやはり調整的な値動きとなりやすいだろう。

しかし、12月半ばの連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ期待もある状況下、また月末が近づくにつれて期待がドルを押し上げる展開を想定している。

さらに長い年ベースでみても、ドル円相場の特徴的な動きは観測できる。2007年から2011年頃にかけては夏から秋頃に下落し、その後、年末から翌年序盤に上昇する傾向が顕著となった。2012年以降も年終盤から年始にかけての上昇傾向は継続しており、2012年、2013年、2014年ともに年の高値は12月に記録している。

背景には2007年頃からの一連の金融危機とこれに対するFRBの対応があると考えている。2007年に金融市場を揺るがしたサブプライム問題は8月9日のパリバショックがその発端となり、その後9月にかけて危機が加速した。

翌2008年は9月15日にリーマンショックが起き、2009年10月には政権交代が実現したギリシャにて前政権の粉飾が明らかになるとともにギリシャ債務危機がスタートした。2010年は9月30日、銀行救済の巨額負担のためアイルランドの財政赤字が急増することが発表され、その後アイルランドは金融支援申請へと進んでいく。つまり、毎年世界の金融市場を揺るがす事件がいずれも8月から10月頃に集中して勃発している。

このような市場の動揺に対応し、FRBは2007年以降、機動的に利下げを実施していたが、2008年12月にはついに事実上のゼロ金利政策を導入するとともに政府機関債の購入に言及し量的緩和(QE)へと突入していく。2010年11月にはQE2を導入し、2011年9月にはツイストオペを開始。2012年9月にはQE3を導入するなど、重要な金融政策の導入や変更は9月頃から年末にかけて集中している。2013年に量的緩和ペースの縮小(テーパリング)を発表したのも12月のFOMCだ。

ドル円相場はこのような一連の動きを反映し、危機が強まる夏から秋にかけてリスクオフの円買いなどから下落傾向を強め、その後、年終盤にかけてはFRBの政策対応に対するドル買いなどに反転。年末から翌年序盤にかけて上昇するものの、次の夏から秋には再び別の危機が到来、といったサイクルになったとみられる。

加えて、日本サイドでも2012年の年末に成立した安倍政権に対する期待や、2014年10月31日の日銀によるサプライズ緩和などが、ドル円の年末上昇アノマリーに拍車をかけることとなった。

今年、ドル円の上下レンジは115.85円(1月16日)から125.86円(6月5日)の10.01円。昨年までの直近5年間の平均はおよそ15円強、同10年間の平均は16円半程度となっており、このまま年末を迎えれば変動相場制に移行してからの最小値幅を記録するほどの小幅な値動きにとどまっている。

しかし、前述の通りドル円相場は年末から年始にかけて上昇する傾向がある。奇しくも年末年始に向けて、12月にはFRBがついに利上げに踏み切る可能性が高まり、日本サイドでも補正予算などを通じたアベノミクスに対する期待再燃や日銀に対する追加緩和期待もくすぶるなど、アノマリーを再現する条件は整っている。今年もあと1カ月半となったが、ここからドル円が年初来高値を更新していく可能性は意外に高いのではないかと考えている。

*鈴木健吾氏は、みずほ証券・投資情報部のチーフFXストラテジスト。証券会社や銀行で為替関連業務を経験後、約10年におよぶプロップディーラー業務を経て、2012年より現職。

コラム:ドル125円は「売り」か=上野泰也氏 2015年 11月 12日
コラム:経済迷走で中国指導者の「無謬神話」崩壊 2015年 10月 20日
為替こうみる:米12月利上げほぼ確実、ドル126円目指す=マネースクウェア 山岸氏 2015年 11月 10日
http://jp.reuters.com/article/2015/11/13/column-kengosuzuki-idJPKCN0T20R320151113

日銀、引当金制度の拡充を申請

[東京 13日 ロイター] - 日銀は13日、政省令の改正を必要とする引当金制度の拡充を財務相に申請したと公表した。「量的・質的緩和(QQE)」政策からの出口など金利上昇で日銀の収益が減少しても、日銀が国庫に納める納付金が急減することがないよう、収益が出やすい緩和拡大局面で引当金を大幅に積めるようにするのが狙いだ。

制度の詳細は今後詰める。

財務基盤が充実することで追加緩和に踏み切りやすくなる一方、日銀が封印してきた出口準備の一環と解釈される可能性もありそうだ。

新制度により緩和拡大局面での引き当て金積立額は数千億円規模になる見通し。これによって日銀が国庫に納める納付金も大幅に減少する可能性がある。2014年度の国庫納付金は7567億円だった。

一方、緩和政策からの出口など日銀の収益が悪化する局面では、引当金を取り崩すことで赤字になることを回避。納付金支払を確保できる可能性が大きくなる。

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具体的には、既存の債券取引損失引当金について、保有国債の利息収入を積み立てることができるような仕組みに拡充することなどが考えられる。

QQEのような量的緩和政策は、中央銀行が保有国債を増やす緩和拡大局面では、国債からの利息収入などにより収益が拡大するが、出口局面では逆に利息収入の減少や、当座預金の付利引き上げによって収益が悪化し、結果的に財務体質の悪化を招く。

財務体質悪化は通貨の信認にも悪影響を与えかねないため、緩和拡大局面での利益蓄積による財務体質強化が課題となっている。

このためQQE初年度の2013年度決算では、日銀は最終利益(当期剰余金)のうち、日銀法で定められた5%を上回る20%を自己資本に組み入れた。14年度決算では組み入れ比率を25%まで引き上げた。

組み入れ比率の拡大にはそのつど政府(財務省)との協議が必要だったが、新制度が導入されれば利益の5割をメドに毎年度の決算において引当金を積むことが可能となる。金利上昇による収益減少・損失発生局面では引当金を取り崩すことで、利益を確保し、国庫納付が可能となる。

(竹本能文、伊藤純夫 編集:吉瀬邦彦)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/13/boj-qqe-intrests-idJPKCN0T21AC20151113


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