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MRJ問題
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4965940.html
2015年11月12日 NEVADAブログ
三菱航空機のMRJ(三菱リージョナルジェット)が一時間の初飛行したと大騒動となっていますが、以前にも指摘しておきましたが、飛行機として認められるには本当はこれからが大変であり、とても大騒動するべき事態ではないのです。
飛行機として認定を受けるためには、今後、5機の製造の上、型式証明受領と性能実証をする必要があり、
今回の飛行データをこの実証機に入れ込む必要があり、これが大変だと言われているのです。
ボーイング社やエアバス社やライバルのボンバルディア社やエンブラエル社と違い、三菱は新参ものであり、
一切過去の蓄積がなく、このため一つでも性能データに狂いがあれば調整に数ケ月要し、一号機の引き渡しを義務付けられている17年第2四半期までに間に合わないこともあり得る事態になっているのです。
今までの延期ですべて順調にいってギリギリ間に合うスケジュールとなっており、仮に何らかの問題が発生すれば引き渡しは絶望的になり、受注キャンセルとなりかねず、世界的に信用を失う事態になるかも知れないのです。
また今回は1時間だけの飛行であり、かつ通常飛行する高度を飛行しておらず、今後試験飛行で徐々に高度を上げていくことになるのでしょうが、くぐり抜けて行くべき関門はいくつもあり、とても気を抜けない状態にあります。
そして仮にすべてうまくいきましても、今度は果たして買い手がいるかという問題になります。
今、世界的に景気の悪化もあり、小さい飛行機が余り出しており業界の予想する需要があるのかという問題が出てきているのです。
業界では100席以下の旅客機市場は今後20年間で5000機以上の需要があると言われていますが、中国をはじめ新興国の景気が悪化する中、果たして5000機も需要があるか、となっているのです。
更に、業界大手のカナダのボンバルディア社は今経営危機に見舞われているとウオールストリートジャーナル紙が報じていますが、経営不振のために安値で受注をさらうこともあり得、そうなれば想定している受注1500機など霧散してしまいます。
*このカナダのボンバルディアの経営危機では州政府とカナダ政府の間でズレが生じているとも言われており、へたをしますと倒産することもあり得、そうなれば中国企業が買取り、とんでもない安値攻勢を仕掛けてくることもあり得ます。
中国市場は世界最大の航空機市場とも言われていますが、そこが仮に中国企業や中国企業が資本参加する企業の独断場となれば、三菱が入り込む隙間はありません。
更に問題は整備工場です。
世界に売っていくには、この整備工場を世界中の空港に設ける必要があり、100機、200機の生産では到底利益は出ず、膨大な赤字を垂れ流す事態になりかねないのです。
これから解決しなくてはいけないことは山積しており、とても1時間飛行したからと言って喜べるものではないのを関係者は一番良く知っているはずです。
世界的に性能の面では評価されていたYS11型機と消えた”アスカ”の二の舞を演じないことを祈るしかありませんが、”アスカ”などは消されたと言っても過言ではなく、それだけ世界に恐れられていた性能をもっていたとも言えます。
今回のMRJが成功するには17年の第2四半期まで関係者は週末も年末年始もない位働くことになるのでしょうが、とにかく、飛行機として完成させて貰いたいと言えます。
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