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1ドル=130円を超えていた当時の東京為替市場(C)日刊ゲンダイ
強まる米利上げ観測 「1ドル130円」のハイパー円安が庶民直撃
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/169268
2015年11月13日 日刊ゲンダイ
ドル円相場に異変が起きている。ここ数カ月は1ドル=120円前後で落ち着いていたが、11月に入り円安方向に大きく振れ出したのだ。
「6日に公表された米雇用統計が市場予想をかなり上回ったことで、米国の年内利上げ観測が一気に高まり、ドル高・円安が進んだ」(市場関係者)
11日も1ドル=123円台を付けた。株式市場は輸出企業の業績アップにつながると、円安を歓迎。日経平均は一時1万9700円を超え、「8月以来となる2万円乗せが近づいている」(株式評論家の倉多慎之助氏)という。
ハイパー円安を予測する衝撃リポートも出た。大手証券の「米雇用統計は『年度内130円』示唆」だ。金融市場は12月の米利上げを急速に織り込み、年末に1ドル=126円、来年3月の追加利上げを想定すれば年度内(16年3月末)の130円もあり得るとしたのだ。
「1ドル=130円の声が出てきても不思議はない状況でしょう。ただ、そうなると輸入物価は一段と上昇します。賃上げペースが物価上昇に追いついていない現状では、円安デメリットが心配です。実質賃金もマイナスに逆戻りしかねません」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
■家計は13万円以上の負担増
7、8、9月の実質賃金は0.1〜0.5%とわずかながらプラスだった。しかし、円安加速で輸入品の多い野菜や肉、魚などの生鮮品や、パスタ、チーズといった食料品の値上がりは避けられない。
一方、今夏のボーナスが2・8%減(厚労省調査)だったことでも分かるように、賃金アップは中小零細企業に浸透していない。大手シンクタンクは冬のボーナスを1.5%減と予測した。
静岡大学の土居英二名誉教授は1ドル=130円になると、安倍政権がスタートした12年に比べ、約21万円の負担増になると試算している(2人以上世帯で年収600万円のケース)。その分、給与が上がれば救われるが、連合の集計によると賃金アップは年平均で約7万6200円(15年)。“家計の円安デメリット”は差し引き13万円以上に上る。
1ドル=130円を超えていた当時の東京為替市場(C)日刊ゲンダイ
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「安倍政権は円安阻止に動かないとみています。今度の円安は、米利上げが発端なので、日本に原因はない。だから庶民が物価上昇に苦しめられても、米国が悪いと突っぱねることができるのです。株式市場は円安効果でしっかり上昇します。政府はニンマリでしょう」(証券アナリスト)
ハイパー円安に直撃されるのは庶民だ。
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