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任天堂の裏切り、「マリオなし」スマホで失望に拍車…株価下落(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/514.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 12 日 23:08:50: igsppGRN/E9PQ
 

                       任天堂本社(「Wikipedia」より)


任天堂の裏切り、「マリオなし」スマホで失望に拍車…株価下落
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151112-00010001-bjournal-bus_all
Business Journal 11月12日(木)22時31分配信


 任天堂は10月28日、2015年4〜9月期の連結決算を発表、5期ぶりの営業黒字となった。しかし、市場が反応したのはディー・エヌ・エー(DeNA)と共同開発しているスマートフォン(スマホ)向けのゲームのほうだった。

 任天堂は翌29日に経営方針説明会を開催した。君島達己社長は、同社初のスマホゲーム「Miitomo(ミートモ)」を来年3月に配信開始すると発表した。ユーザーがアバター(自分の分身となるキャラクター)を作成すると、友人として登録しているほかのユーザーのアバターと情報交換できる。

 市場が期待していたのは、任天堂を代表する人気キャラクター「マリオ」シリーズのスマホゲームだった。第1弾は、コミュニケーションアプリ「ミートモ」。投資家やゲームマニアの間に落胆が広がった。コミュニケーションアプリは儲からないといわれている。年内とされていた発売時期が、来年3月に延期されたことから失望に拍車がかかった。

 市場は、この発表を「ネガティブサプライズ」と受け止めた。10月29日、東京株式市場では両社の株の売りが殺到。任天堂の終値は前日終値比2065円安(9.0%下落)の2万945円、DeNAは一時500円安のストップ安となり、終値は365円安(14.9%下落)の2080円まで下げた。米国市場でも任天堂のADR(米国預託証券)は11.7%と大幅に下落した。その後も任天堂は3日連続安で2万円を割り込んだ。一方、DeNAも4日連続の下落。市場の失望感の大きさを示した。

 任天堂は3月、DeNAと資本提携を発表。17年までに5タイトルほどのモバイルゲームをリリースすると宣言。第1弾は年内に発表するとしていた。そこに人気キャラクターの「マリオ」や「ヨッシー」が加わる可能性が取り沙汰されてきた。

 マリオなどの既存キャラクターがモバイルゲームに登場すれば、新たな収入源になるとの投資家の期待感が株価を押し上げ、任天堂株は70%近く上昇していた。期待が膨らんだ分、落胆は大きかった。しかも、配信開始の延期で16年3月期業績への貢献が見込めなくなり、失望売りが広がったのである。

●君島新社長

 任天堂がDeNAと提携してスマホゲームに進出するプロジェクトには、暗雲が立ち込めている。提携を推進した岩田聡前社長が7月11日に急逝したからだ。社長ポストは空席という異常事態が続いた。社長がやっと決まったのが2カ月後の9月16日。当時常務だった君島氏が昇格した。

 竹田玄洋専務が新設の技術フェロー、宮本茂専務がクリエイティブフェローとして経営に関わり、3人の集団指導体制を敷いた。竹田氏は「Wii」などハードの設計が専門で任天堂の事業全体に関与した経験はない。宮本氏は「マリオの父」と呼ばれる天才的なクリエーターだ。彼がデザインしたゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」は世界一売れたゲームとしてギネスブックに登録されている。しかし、経営者としての手腕は未知数。「結局、消去法で新社長は君島氏に落ち着いた」(業界筋)といわれている。

 君島氏は三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)の出身。創業家の故・山内溥氏からの要請で2002年に米国任天堂に転じ、同年6月に任天堂の取締役に就いた。13年の常務就任後は総務や財務といった管理部門を担当してきた。君島氏は据え置き型ゲーム機「Wii U」の損失を14年3月期に前倒しで計上し、15年3月期に4期ぶりの営業黒字を達成したことで知られる財務のプロだ。

 君島氏は社長就任後初となる15年4〜9月期の連結決算の発表会見で、いかにも財務マンらしく5年ぶりの営業黒字を前面に打ち出した。売上高は19.1%増の2041億円、営業損益は89億円の黒字(前期は2億円の赤字)。新機種を発売した携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」や、新作ソフトがヒットした据え置き改良型ゲーム機「Wii U」の販売が伸びた。

 一方、円安の進行が一服して為替差益が7億円と前年同期より148億円減少した影響で、純利益は19.8%減の114億円にとどまった。16年3月期通期の業績見通しは、純利益を16.4%減の350億円とする従来の予想を据え置いた。売り上げの多くを稼ぐ年末商戦で、スマホ向けにマリオのゲームが投入されれば爆発的なヒットが見込めると期待されていたわけだが、結局空振りに終わった。

●次の勝負どころ

 君島氏はスマホゲームの発売延期について「もともと大きなインパクトを考えていなかったので、影響はない」として、さらに「(スマホ向けゲームが)すぐに収益の半分を占めるとは考えていない」とも述べている。スマホゲームへの本格参入を期待する市場との温度差が鮮明になった。

 「君島・任天堂」はどこへ向かおうとしているのか。

 勝負どころとされているのが、16年に発表を控えている次世代ゲーム機「NX」だ。NXの詳細は不明だが、爆発的にヒットしたWiiを凌ぐことが期待されている。NXをビジネスの中核に据え、新会員サービス「My Nintendo(マイニンテンドー)」を展開する。NXとスマホゲーム、ミートモはワンセット。スマホでミートモを作成したユーザーをNXに誘導するというシナリオだ。これは、既存のスマホゲームメーカーとは一線を画す構想である。

 しかし、新しいビジネスモデルが市場に理解されたとはいいがたく、実際に株価は下落した。「ショートリリーフ」との声も多い君島新社長が、早くも正念場を迎えた。

文=編集部

 

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