3. 2015年11月12日 21:32:56
: OO6Zlan35k
独経済諮問委、来年の成長率予想は1.6%−政府予想下回る ドイツ経済は来年減速するとの懸念が高まっている(写真はドイツの高級車大手アウディ本社の展示ケースに並ぶおもちゃの車) PHOTO: BLOOMBERG NEWS By RUTH BENDER AND NINA ADAM 2015 年 11 月 12 日 14:26 JST ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)は、来年のドイツ経済の成長率見通しを政府予想より低い水準とした。中国など他国の経済が減速する中、ドイツ経済が直面している課題をあらためて浮き彫りにした。 経済諮問委員会は年次報告で、ドイツの来年の国内総生産(GDP)成長率見通しを1.6%とした。これは政府予想の1.8%を下回る。民間消費や雇用市場は堅調だが、輸出の低迷が経済活動を下押しするとみられるためだという。 同委員会はまた、第2次世界大戦以来の規模に達した難民流入に対処する政府に対し、受け入れをうまく進められる政策の策定を呼びかけた。 広告 同委員会のクリストフ・ シュミット委員長は「良好な経済情勢は今年も来年も続く公算が大きい。だが、難民の流入を受け、適切な経済条件を整えることでドイツ経済の将来の成長力を確かなものとすることの重要性が一段と高まっている」と指摘した。 今年の成長予想は従来よりやや低調なものとなった。これは特に、国際貿易が早急に回復しない場合、ドイツ経済は一段と深刻な減速に向かうという懸念の高まりを浮き彫りにしている。内需と雇用が引き続き成長をけん引しているにもかかわらずだ。 先週発表された9月の鉱工業生産や製造業受注が驚くほど弱かったため、エコノミストの多くはすでにドイツ経済の成長見通しを下方修正している。 ドイツ経済・エネルギー省は11日、「鉱工業活動は7-9月期に著しく減速した」と述べた。中国経済の減速やブラジルとロシアのリセッション(景気後退)が重しとなり、7-9月期は輸出が前期比0.6%減少した。 ただ、底堅い内需の表れとして、輸入は1%増加した。経済・エネルギー省は「商品(コモディティー)価格の下落を主な理由に、7-9月期は輸入物価が輸出物価よりも大幅に下落したことを踏まえると、貿易は経済成長の減速につながったことが予想される」と指摘した。 ドイツ連邦統計局は13日、7-9月期のGDP速報値を発表する。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想は前期比0.3%増と、4-6月期(0.4%増)をわずかに下回る。 経済諮問委員会は今年の成長率について、政府と同じく1.7%と予想している。堅調な労働市場の下、旺盛な民間消費が成長をけん引するという。 メルケル首相は声明で、「われわれは労働市場の良好な状態に恩恵を受けている。だが当然ながら、これが安全な未来を築くものではないということも認識している」とした上で、「難民の流入という課題に直面するわが国は、1年前に考えていたよりもずっと多くのことに取り組まねばならない」と述べた。 諮問委員会は健全な公的財政を理由に、ドイツは難民関連の追加費用に対応できるとみている。年次報告では、今年の追加的な直接経費を59億ユーロ(約7800億円)?83億ユーロ、来年を90億ユーロ?143億ユーロと見積もっている。この試算は難民が今年100万人、来年は75万人流入することを前提としている。 ドイツのIfo経済研究所は、今年流入するとみられる難民向けの費用について、最初の1年間で最大211億ユーロに達すると予想している。流入数は今年だけで110万人を見込んでいる。 諮問委員会は、難民がGDPの成長をわずかながら押し上げると予想している。難民が給付金を国内で使うことにより民間消費がさらに上向くほか、州政府の難民向け食糧支援で支出が増大し、住宅需要が高まるとみられるためだ。 だが同委員会は、難民をうまく組み入れるには「相当な努力」が必要だとし、政府に難民申請の審理を迅速化し、最低賃金の引き上げを避けて難民の労働市場への参入障壁を低くするよう要請している。 オーストラリア失業率、10月は5.9%に大幅改善 By JAMES GLYNN 2015 年 11 月 12 日 10:07 JST 【シドニー】オーストラリア統計局が12日発表した10月の雇用統計では、失業率(季節調整済み)が5.9%と、9月の6.2%から大きく改善した。
エコノミスト予想は前月比横ばいの6.2%で、これも大きく下回った。 ニューサウスウェールズ州やビクトリア州といった東部の州を中心に常勤雇用が堅調に回復したことが主因。これらの州は、西オーストラリア州などに比べると鉱業投資減速の影響が小さい。 ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の失業率は5.5%、5.6%となり、いずれも9月の5.8%、6.3%から低下した。一方、西オーストラリア州の失業率は9月の6.1%から6.4%に上昇した。 オーストラリア全体の雇用者数は5万8600人増となり、エコノミスト予想の1万5000人増を上回った。 内訳は常勤雇用者が4万人増、非常勤雇用者数は1万8600人増だった。労働参加率(季節調整済み)は65.0%となり、9月の64.9%(エコノミスト予想も同じ)から上昇した。 米・独国債スプレッド「大き過ぎ」とグロース氏−過去10年の5倍以上 2015/11/12 19:38 JST (ブルームバーグ):米国とドイツの5年物国債の利回り格差(スプレッド)が過去16年間で最大になった。ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏はこれについて「大き過ぎる」と指摘した。 スプレッドは1.80ポイントと、1999年7月以来の水準に拡大。過去10年間の平均の5倍以上に達した。米国が利上げ開始を模索する一方で欧州中央銀行(ECB)は緩和拡大を検討している。この政策の乖離(かいり)を反映した。 PIMCOトータル・リターン・ファンドの運用者だったグロース氏は、現在はジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用している。同氏はスプレッドについて10日にツイッターでコメントした。 5年物米国債の利回りは1.71%。ドイツ5年債はマイナス0.09%。 原題:U.S. Yield at 16-Year High Versus Germany Is Too Wide for Gross(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:シンガポール Wes Goodman wgoodman@bloomberg.net;ロンドン Anchalee Worrachate aworrachate@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: David Goodman dgoodman28@bloomberg.net 更新日時: 2015/11/12 19:38 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NXP4L16S973G01.html
|