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中国の一人っ子政策の実情(1300万人の幽霊)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4963363.html
2015年11月07日 NEVADAブログ
今般、廃止が決まりました中国の一人っ子政策ですが、2人目、3人目を生んだ中国人も多く、推計値では1300万人の幽霊(無国籍)中国人がいると報じられています。
この1300万人には国籍も住民票もなく、全く幽霊的存在ですが、中国政府はこの幽霊人口をます正式な人口に登録し、それから2人目を正式に認める形になると言われています。
この1300万人は東京都の人口を超える膨大な数であり、それが若年人口となっており、今後この1300万人が正式名労働人口に加わっていけば、中国の今の足らないと言われる若年労働者を補うことが出来ます。
ただ、まともな教育を受けてきていない者が殆どであり、まず教育等から始めることになるのでしょうが、数年もすれば徐々に労働市場に出てこれる人もいるかもしれません。
中国の恐ろしさはその人口の多さであり、今回のように一気に1300万人もの若年層が表面化するという
ことなど他の国では考えられないことです。
この1300万人が正式に中国人の人口に加えられた場合、高齢化率がかなり下がるはずであり、中国の高齢化危機は2050年と言われていますが、実際には更に5年か10年先送りとなるかもしれませんし、その間に今後2人目を増やす政策をとれば、危機が表面化する2050年以降には危機はなくなるかもしれません。
例えば、中国の政策で公務員は2人を絶対に育てることが条件とされれば、それだけで100万人単位で子供が増えます。
今回の1300万人の出現、今後一人っ子政策廃止で2人目として生まれる子が1800万〜2000万人とも言われる中、中国はとてつもない「若年人口」を得る国になるかもしれません。
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中国1300万人の無戸籍児、一人っ子政策の「負の遺産」
中国・北京生まれのリー・シュエさん(22)は、これまでずっと同市で暮らしてきたが、国家の観点からすれば、彼女は存在しないことになっている──。シュエさんは、同国の「一人っ子政策」に両親が違反したことで生まれた、全国に数百万人いるとされる「ブラックチルドレン(黒孩子)」、すなわち無戸籍児の一人だ。
シュエさんには学校へ通ったり医療を受けたりする権利はなく、雇用契約の「しっかりした仕事」に就くこともできない。出生や身分を証明できる書類がないため、結婚はおろか、公共の図書館を利用する、電車に乗るといったことさえままならない。
「一人っ子政策」は特例を除き、夫婦が持てる子どもの数を1人に制限するというものだった。
中国政府は10月29日、これまで極めて大きな議論を巻き起こしてきた同政策の廃止を発表した。
今後は1組の夫婦に子ども2人までが認められるようになる。
しかし、人工妊娠中絶や不妊手術を半ば強制するケースなど、同政策は、長期にわたり複雑な影響を多くの人々に与えてきた。
シュエさんには、同じ両親から生まれ、正式な届け出を済ませた姉が1人いる。2人目の妊娠が判明した当時、両親は健康上の問題を理由に勤め先の工場から長期の休暇を取得していた。両親共に第2子は望んでいなかったが、母親の体力低下により人工妊娠中絶という選択肢はなかったという。
同国には、中国語で「戸口」と呼ばれる、いわゆる戸籍のような市民登録システムがあり、基本的な公共サービスは、戸口に登録された居住地で受けることを原則としている。一人っ子政策に違反した家庭が、2人目以降の子を実子として認知し「戸口」の付与を受けるためには「社会養育費」を支払うことが求められた。
当局はシュエさんの社会養育費として5000元(約9万5000円)を請求。2人合わせて月に100元(約1900円)の生活補助を受け取って生活していた両親からすれば、これは法外な額だ。しかも第2子妊娠が発覚したことで、母親は工場から解雇を言い渡されてしまった。
中国政府は昨年末の時点で、人口13億7000万人と発表している。
しかし2010年の国勢調査で、シュエさんのような無戸籍児が1300万人に上るという実態が明らかになった。この数はポルトガルの全人口を上回る。
シュエさんは幸い、8つ違いの姉のビンさんから読み書きを教わることができた。しかし同年代の子どもたちが学校に行っている間、シュエさんが両親と繰り返し足を運んでいたのは役場だった。誰かが自分たちの嘆願を聞き入れてくれるかもしれないという、かすかな希望だけを頼りにしての行動だ。彼女は北京の天安門広場にも赴き、「学校へ行きたい」と書いたプラカードを掲げた。
しかし、どこへ行っても無視され、起こした裁判も同様に無駄だったとシュエさんは話す。
一方で、一人っ子政策の適用度合には地域差があり、中には両親が罰金を納めていない子どもに対しても「戸口」の付与するとの方針を示した自治体もあった。
AFPはシュエさんの地元の警察当局に取材を申し込んだ。応対した男性職員は、「もしシュエさんが直接ここへ訴えて来れば、『戸口』の件は何とかできる」と語った。これに対しシュエさんは、「これまで22年間、政府がこんな規定やあんな決まりがある、法が改正されるなどと言うのを目にしてきたが、実際のところ何一つ変わらなかった」と肩を落とした。
シュエさんの父親は、昨年他界した。一家は現在、風呂なしの一軒家に2部屋を間借りして暮らしている。姉のビンさんも、家族を養うために16歳で学校を中退。最初はファストフード店で働き、後に電子機器企業に就職した。まとまりかけた結婚の話もあったが、家族の扶養義務が原因で破談になった。それでも、妹に対して怒りを覚えることはないという。
「私たちは皆、シュエを心から大事に思っている。彼女はもうすでに、沢山のもの失ってきたと思う。せめて家の中だけでも、温かみを感じてもらいたい。社会に一歩踏み出せば、温かみなど一切感じられないから」(姉のビンさん)
シュエさんは最近、あるレストランで働き口を見つけた。ここでは身分証明証がないことに目をつぶってくれるという。
「生まれて初めて、私の実力、つまり身分ではなく能力に基づいて判断してもらえた。最高の気分」と語ったシュエさん。そして「でもこれは一時的な仕事です。将来ですか?想像もできません」
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