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中国経済「1100兆円破綻」の衝撃! 崖っぷちの「実態」を描いた話題の一冊を特別公開(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/272.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 04 日 20:38:45: igsppGRN/E9PQ
 


中国経済「1100兆円破綻」の衝撃! 崖っぷちの「実態」を描いた話題の一冊を特別公開
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45967
2015年11月04日(水) 近藤大介 現代ビジネス


■中国政府が発表した「悲観的な未来」


25年間にわたり中国を取材してきた近藤大介氏の新著『中国経済「1100兆円破綻」の衝撃』が話題だ。中国経済は崩壊に向かっているのか。その答えがここにある。


「中国経済は、いったいどうなってしまうのか?」
「中国経済は、内部でいま何が起きているのか?」


最近、こんな質問をよく寄せられる。


実はこうした質問に対する「回答」を、2015年の「国慶節」(10月1日の建国記念日)の直前に、中国政府自身が作っている。中国国務院(中央官庁)で財政分野と投資分野をそれぞれ統括する、財政部と国家発展改革委員会の官僚たちが、共同でまとめたとされる〈中国経済の近未来予測〉なるものの内容が漏れ伝わってきている。


それは一言で言えば、悲観的な未来予測だった。


まず短期的には、生産過剰、(不動産や株式などの)資産価格バブルの崩壊、地方政府債務の増大という「三大要因」によって、中国経済がかなり深刻な状態に陥るだろうと予測している。


この危機的状況から脱却する最も望ましい方策は、中国経済を牽引する「三頭馬車」と言われる輸出、投資、消費のうち、消費を伸ばすことである。実際、2014年のGDPにおける消費が占める割合は、51・9%と過半数を超えた。


だが経済の悪化に伴い、国民の消費は、今後頭打ちになると見込まれる。また輸出も、世界同時不況の様相を呈してきているため、急回復は望めない。そうなると中国経済は結局、政府主導の投資に頼らざるを得ない。


しかしながら、経済は下降傾向にあり、資産価格バブルは崩壊し、利率は高く、政府が全国に下達する各種通達は矛盾に満ちている。これらがすべて、投資を抑制する要素として働くため、投資を増大させることもまた、困難だとしている。


実際、2015年上半期の固定資産投資は、前年同期比で11・4%増加しているものの、その前年の15・7%増に比べて増加の幅は後退している。


つまり、これまで中国経済を牽引してきた馬車は、いまや三頭とも息切れ状態なのである。その結果、中国経済はこの先、かなりのレベルまで下降していくだろうというのが、中国政府の見立てなのだ。


■悪循環がとまらない


そうなってくると、銀行は自己防衛本能を働かせ、貸し渋りに走る。そして銀行の貸し渋りによって、さらに景気は悪化する。だがもしも中国政府が、強制的に銀行の貸し渋りを方向転換させるならば、今度は銀行が大量の不良債権を抱え、破綻リスクが高まっていく。


さらに、経済の悪化が雇用の悪化を招く。2015年7月には、中国全土で749万人もの大学生が卒業したため、いまでさえ雇用は大変厳しい状況だ。


そのため、2016年~2020年の「国民経済と社会発展の第13次5ヵ年計画」では、GDPの目標については言及しないだろうとする見方が、中国政府内部で広がっている。高い目標を掲げても、単なる絵に描いた餅になる可能性が高いからだ。換言すれば、中国のGDPはこの先、大幅に下降していくということに他ならない。


そのような状況下で、2017年秋の第19回中国共産党大会を迎える。「習近平政権10年の折り返し地点」にあたる第19回共産党大会に向けて、激しい権力闘争が予想される。


本来なら経済分野は、国務院総理であるナンバー2の李克強首相の責任だ。だが、習近平国家主席は李克強首相の権限を事実上、剥奪しているに等しいので、習近平主席の経済運営責任が問われることになる。


そしてそうした党大会へ向けた仁義なき権力闘争が、さらに経済停滞を加速させることになる――。


習近平の「ブラック・バースデー」


2015年6月15日――この日は、習近平国家主席の62回目の誕生日だった。


中国人なら誰もが知っている習主席の誕生日なのに、中国のネットや、5億人以上が利用している中国版LINEの「微信」(WeChat)には、祝福のメッセージどころか、怨嗟の声に満ちあふれていた。


「『中国の夢』は、一体どうなったんだ」
「今日は年に一度の晴れの日ではなかったのか?」



中国取材足掛け25年、訪中回数延べ100回を数えるジャーナリスト・近藤大介氏渾身の新刊


習主席の誕生日の朝から、中国ではほとんどの株価が、まるで底が抜けたように落ち始めた。前日終値で5178ポイントと、実に8年ぶりの高値に沸いていた上海総合指数(中国株の主要指標)は、たちまち5048ポイントまで下落。その後、やや値を戻して、この日は5062ポイントで終えた。一日で2%も暴落したのだ。


6月末に、全国の銀行は、中国銀行業監督管理委員会に対して、上半期の会計報告を義務づけられていた。そのため、銀行が証券業界に貸し付けている資金の回収に走った。その結果、経済実態と大きくかけ離れていたバブル状態の株価を、支えきれなくなったのである。


習近平主席の誕生日は、まさにケチのつき始めだった。この日以降、6月16日が3・47%の下落、17日にやや持ち直したものの、18日に3・67%下落。19日には、何と6・42%も下落した。まるで坂道を転げ落ちるように下落が続いたのだった。


■中国の悪夢の始まり


中国の夢――これは習近平主席が、2012年11月15日に、第18回中国共産党大会で、中国を実質的に支配する共産党のトップ(党中央委員会総書記)に就いた時から唱え始めた、習近平政権のキャッチフレーズだ。


正確には、「中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現する」だが、中国の一般庶民は、誰もそんな長い文句は覚えておらず、ただ「中国の夢」と思っている。


暴落直前の週末は多くの中国人が「中国の夢」に酔いしれた。だが週明けの月曜日、中国人の言う「断崖式跳水」(断崖からの跳び込み)が幕を開けた。「中国の夢」どころか、「中国の悪夢」の始まりである。


深証券取引所がある広東省で一番人気の夕刊紙『羊城晩報』(2015年7月3日付)によれば、2015年5月末時点で、上海と深の両証券取引所に登録している「股民」(個人投資家)は、2億1578万6700人。


そのうち、休眠状態にある口座が4050万4500人分あるので、実際に日々、株取引をしている「股民」は、1億7528万2200人だという。5月には、一日あたり平均59万4000人が新たに取引口座を開設していた。


また、中国株の保有時価総額の実に82%が、「股民」によるものだ。外国からの投資は厳しく制限していて、全体の2%にも満たない。この点は、7割以上を外国の機関投資家が占めている東京市場などとは、大きく異なっている。


1億7528万人ということは、一人っ子政策が約35年間も続いた中国では、一家3人が標準家庭なので、4億から5億人の家庭が株に関係していた可能性がある。2014年末の中国の人口は13億6782万人と発表されているから、国民の3分の1くらいが、家族の誰かが株に興じていたとも見られる。


ちなみに中国株が急上昇を始めたのは、2014年秋からだった。そして誰もがハッピーな顔をするようになったのは、2015年に入ってからだ。


8月に入っても、株価の下落は止まらなかった。8月18日には、再び6・1%も暴落し、中国はまたもや大打撃を受けた。


そこで8月23日の日曜日、国務院は、株価上昇のための「奥の手」とも言える手段を出してきて、「火消し」に走った。正式に、「基本養老保険基金投資管理弁法」を公布したのである。


■「中国版GPIF」で火消し


日本には、公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)があるが、これはいわば「中国版GPIF」による株式投資だった。「養老保険」とは、年金のことである。


そもそもは、6月後半の株価大暴落を受けて、6月29日に国務院が、「基本養老保険基金投資管理弁法に対する意見を各界から聴取する」と発表したのが始まりだった。中国国務院は、日本のアベノミクスなどを研究する過程で、「中国版GPIFによる株式投資」を思いついたものと推察される。


だが通常は、こうした新制度の「意見聴取」を発表してから正式公布するまで、半年近くはかかる。それをわずか2ヵ月足らずで正式公布したということは、いよいよ追い詰められ、背に腹は変えられないと判断したのだろう。


国内の個人株主が8割以上を占める中国市場では、いったん株価が下がり始めると、まるで底が抜けたように誰もが「売り」に走り、暴落に拍車をかけるという現象が起こってきた。


そうかといって中国の株式市場は、海外の機関投資家からの投資を警戒し、極端に制限している。そこで今後は、「中国版GPIF」という強力な中国政府系の機関投資家を投入することによって、高値安定した株式市場を形成しようとしたのだ。


これだけ株式市場に投入すれば、日本のアベノミクスと同様、株価の上昇が期待できるというシナリオである。実際、わざわざ日曜日に発表したところに、翌月曜日からの株価急上昇という国務院の期待が感じ取れた。


■リーマンショックに似てきた


だが、8月24日月曜日の上海総合指数は、惨憺たる結果となった。終値は8・49%の下落という8年ぶりの大暴落となったのである。中国の株式市場は、2015年内に徐々に始めていくであろう「中国版GPIF」の株式投資など、待っていられなかったのである。


まさに中国語で言う「遠水救不了近火」(遠くの水は近くの火事を救えない)だ。


さらに8月31日には衝撃的な統計が発表された。8月上旬の時点で中国の銀行の不良債権総額が、1兆8000億元(約36兆円)に達しているというのだ。


そのうち5大国有商業銀行の不良債権は、中国工商銀行が1643億元(約3兆3000億円)、中国農業銀行が1595億元(約3兆2000億円)、中国銀行が1250億元(約2兆5000億円)、中国建設銀行が1443億元(約2兆9000億円)、交通銀行が501億元(約1兆円)である。


そのため、例えば「世界最大規模の銀行」を自負している中国工商銀行の上半期の利益率は、前年同期の7・05%から0・7%へと、急降下してしまった。


前出の金融関係者は、ため息交じりに次のように語った。


■優良企業が突然リスク銘柄に


「こんな惨状は、中国の銀行がいまの形態を取るようになって30年間で、初めてのことだ。1997年のアジア通貨危機の時も、2008年のリーマンショックの時も、これほど崖っ縁には立たされなかった。


3兆2000億元もの地方債の発行は、中国にとって最後の賭けだ。2015年の年末までに、1兆8600億元分の返済が来るので、まさに自転車操業だ。


もはや中国の銀行業界は、地方政府とともに、いつ破綻するか知れない状況に陥っている。積み立てている損失引当金をあてることはできるが、最近は証券業界の負担まで増え、本当にがけっ縁を歩いているようなものだ」


この金融関係者によれば、中国の銀行破綻の発火点になりそうな「指標」があるという。


「それは上海総合指数が、再び3000ポイントを割った時だ。そこが分水嶺となるだろう。今後もし3000ポイントを割る局面が1ヵ月も続けば、不良債務を抱え込みすぎたいくつかの中小の銀行が、破綻する可能性がある」


海外の専門家の見方も悲観的だ。ジョージ・ソロス、ウォーレン・バフェット両氏と並んで「アメリカの3大投資家」と言われるジム・ロジャーズ氏は、8月26日に南京を訪問。そこで中国の経済誌『価値線』のインタビューを受け、中国株の近未来について、次のように警告を発したのだった。


「中国株は、これからも落ち続けるよ。そうすると、中国人民銀行が支えに入るだろう。それによって市場は一度、上昇に転じる。だがその後、再び急降下していく。しかも落ち幅は、それまでよりもさらに激しいものになるだろう」


中国の一連の株価暴落は、日本にとっても「対岸の火事」では済まされなかった。日経平均株価は8月25日、733円安の1万7806円で終え、ついに1万8000円台を割ってしまった。


この時は、それまでの2年半、苦労して日本の株価を吊り上げてきたアベノミクスは、一体何だったのだろうと思えてきた。日本の2倍以上のGDPを誇る隣国の経済大国が傾けば、アベノミクスなど吹っ飛んでしまうということを、われわれ日本人が思い知らされた瞬間だった。


そのような中国リスクを回避しようと、日本企業はいま、中国市場からの「撤退ブーム」である。


■「爆買い」が「並買い」になる日


日本から中国への直接投資は、2015年上半期に16・3%減の20・1億ドルとなった。ちなみにアメリカから中国への投資も10・9億ドルと、37・6%も減らしている。


中国日本商会の幹部が語る。


「2015年4月時点の北京での会員数は713社で、2年前に比べて17社の減少にすぎないので、撤退より縮小の傾向にあるというのが実情と思います。象徴的だったのが、6月16日に長富宮飯店(旧ホテルニューオータニ北京)の大宴会場で開いた黒竜江省主催の日本ビジネス交流会でした。


親日派の陸昊省長以下、省幹部たちが必死に日系企業に誘致をアピールしましたが、会場はガラガラで、まさに笛吹けど踊らずという状況でした」


このように日本企業は、経済が急下降する中国から身を引き始めている。国慶節前日の9月30日には、3人の日本人が「反スパイ法」違反容疑で3ヵ月以上も中国当局に拘束されていることが判明し、現地の日本人社会に大きな衝撃が走った。


だが、撤退や縮小したからといって、日本の2倍以上の規模の経済大国となった中国と無関係ではいられない。


今後も、「巨竜」がくしゃみをすれば、日本もカゼを引くという状況は続いていく。そして、株で損失した中国人が、日本での「爆買い」をやめて、「並買い」に変わる日も近いだろう。


 

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コメント
 
1. 2015年11月04日 20:52:35 : jXbiWWJBCA

主要30新興国への投資 前年比5割減(大前研一)
【新興国】主要30新興国への投資 前年比5割減 〜2015年見通し〜
 世界の主な金融機関で構成する国際金融協会がまとめた統計によると、主要新興国30ヵ国への資本流入は、2015年に前年比で5割減少する見通しが明らかになりました。資本流出との差し引きでは5400億ドル、約65兆円の流出超過で、流出超は1988年以来、27年ぶりです。
 前のアジア危機の時と同様にお金が抜けている状況です。しかしこうした国々の外貨準備はこの15年間で11倍にもなっているので、流出が多いことが直ちに経済危機に結びつくものではありません。
 今年に限ってみると、ブラジルやインドなどはBRICsの一員ですが、まだ資金は流入中です。トルコもいろいろとトラブルはあるもののおそらく前半は流入が続いていたと思われます。インドネシアも同様です。

 流出は、タイ、マレーシア、ロシア、韓国、サウジアラビアと続きます。サウジアラビアは原油価格が下がったためサウジの人がお金を外へ持って行っているのです。そして、流出額が大きいのが中国です。50兆円近い金が流出しています。企業と富裕層が資金を海外に持って行ってしまっています。外から入る分も減っていますが、それ以上に内部の人たちが持ち出しているのです。
 なかんずく、富豪の李嘉誠氏は中国への投資で中国政府のめでたきを得ていたのですが、今は脱中国をあからさまにやっているということで、ことごとく中国政府にコテンパンにやられています。あれだけ貢献をしたのに、中国政府は手のひらを返したように彼を叩いているということがビジネスウィーク誌にも取り上げられています。
 アメリカ財務省が19日に発表した報告書によると、中国が景気減速による人民元安を食い止めるため、7月から9月に2290億ドル、約27兆5000億円の為替介入を行ったことがわかりました。
 外貨準備が豊富なのでこうした時に使っても良いわけで、アメリカは依然として人民元が安すぎるので高くしろと言っていますが、私は以前から、為替を自由化したら人民元は暴落すると言ってきました。そのことがようやく中国政府やアメリカもわかってきたようです。
 人件費を上げてきた国は同時に為替も上げていくことは不可能で、人件費を上げて競争力を持とうと思ったら為替は安くならないといけないのです。それをせずになんとかなったのは、日本とドイツだけなのです。スイスは少し例外と言えるでしょう。そうしてみると中国は決して競争力は強くないので、あれだけ人件費を上げて、アメリカが言うように人民元もさらに強化するということは不可能と言えるのです。
 おそらく自由化をすれば、1ドルが13元から15元まで落ち込んで、そして再び弱くなった製造業の競争力が回復に向かうのです。こうすることによってのみ、中国の巨大なメーカーの脱出劇に歯止めをかけることができるのだと思います。介入で元安を止めると言っても限度があるので、中国にとっても貴重な外貨は、イギリスに行って大バレードをやるのではなく、きちんととっておくべきだと思います。
【中国】7-9月期GDP 前年同期比6.9%増 〜中国国家統計局〜
 中国国家統計局は19日、2015年7-9月期のGDPが1年前に比べて6.9%増加したと発表しました。リーマンショックの後以来6年半ぶりに7%を下回りました。
 実態はもっと低いと言うのが定説になっていますが、今回初めて7%を切る数字を中国政府が認めたわけで、ある意味画期的なことと言えます。李克強首相はこれを「新常態」だと言っていますが、心安からずというところで、「常態」ではないだろうと思います。
 そのために世界中が今後いろいろな迷惑を被ることになります。一つは、中国が世界中から買いまくっていたことによりオーストラリアなどの資源国はとても潤っていたわけですが、それがなくなることによって、オーストラリア、ブラジル、カナダなどの資源国の先行きが不安視されています。
 一方、あれだけの機械をフル稼働していた中国が急減速するということになると、作り出した鉄やセメントが世界中にあふれだす可能性があります。以前から私はそう指摘していましたがようやくそれが現象として現れてきています。
 日経新聞は17日、「あふれだす中国鋼材」と題する記事を掲載しました。中国が2014年だけで国内需要を1億トン上回る8億2000万トンの粗鋼を生産し、そのうちASEAN主要5カ国とインドに2500万トン弱が流れ出たと紹介しています。安価な鋼材の浸透によりタイの鉄鋼大手が破綻し、インドのタタ製鉄も人員削減に追い込まれるなどアジアの鉄鋼産業の生き残り競争が激しさを増しているようです。

 中国には鉄鋼会社がまだ100社あるので、今後中国の鉄鋼会社もバタバタと倒れていくと思います。粗鋼生産量の推移を見ると、中国では8億トンほどの生産が可能で、おそらく今後中国では4億トン使うかどうかというところなので、基本的には2億トン分の企業が潰れ、2億トン分が世界に溢れ出すということになります。
 日本全体の生産が1億トンなので、その2倍が溢れまくるわけです。韓国のボスコがホットコイルをアジアで輸出することで大きな影響を受けた時代がありましたが、その比ではない事態だと思います。タイの鉄工所が潰れるというニュースは序曲に過ぎず、メインチャプターになると少なくとも2億トンが世界中に溢れ出すわけです。
 インフラ建設には必要ではあるので、中国もAIIBなどを使いながらやっていくとは思いますが、経済的にペイするかどうかという問題もあります。AIIBは、フィリピンの高速道路やインドネシアの鉄道などをやろうとしていますが、それでも追いつかない量なのです。そうした数字を把握しておくと様々な理解がしやすいでしょう。

 セメント生産についてもシェアを見ると、中国のセメント生産は24億トンに上り、世界生産43億トンのうちの56.5%です。これもやはり半分くらいは中国で必要なくなるのです。それが溢れ出すと、世界中のセメント生産を全部止めても間に合わないというような事態になるのです。セメントは価値があまりないので船で輸出するのは大変なのですが、アジア近海であれば輸出は可能と言えます。
 このように、鉄鋼、セメントに関しては、中国の設備能力が行きすぎたために過剰設備を調整する間は中国も七転八倒、ダンピングも日常茶飯事となってくると思います。世界にとっても非常に大きな問題となると言えます。
講師紹介

ビジネス・ブレークスルー大学
資産形成力養成講座 学長
大前 研一
10月25日撮影のコンテンツを一部抜粋してご紹介しております。
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新3本の矢の評価 実現手段の明示なし(大前研一))

http://www.ohmae.ac.jp/ex/asset/column/backnumber/20151104-2/


2. 2015年11月04日 21:42:03 : FfzzRIbxkp
そこまで米国経済よりも中国経済が重要だということですか。

中国が米国債をどれほど売却しているのか、気になります。


3. 佐助 2015年11月04日 22:43:21 : YZ1JBFFO77mpI : B7E8ljgaGg
中国はこれから避けて通れない出来事が連続する。

つまり、元は中国解体とバブル作裂と、シーラカンス銀行のデフォルトの三つの危機に直面している。

2010 年代恐慌は、住宅土地信用縮小恐慌と債券信用縮小恐慌からスタートする。 2011年12月、ついにブラジル・中国・インドの住宅土地バルブが弾け、同時に、欧州各国の債券バブルが弾けた。2015年に日本と米国と同じように破裂し,見えなかったが,やっと認識するようになった。

そして、中国は一党独裁支配制を採用したため、社会主義国家中国は、革命から80 年目の自壊する。一党独裁支配から開放される自由革命の蜂起成功は2025年前後。それは、三世代目になると、革命を直接経験しない世代が多数派となるためだ。彼らは、低生活水準での平等より、自由を求めるため自壊する。

だが、日本など資本主義国家もライバルの社会主義国家が自壊すると改革を停滞させてしまう。石油輸出国も、40 年目に政治的自由の要求に譲歩し、政治体制を維持するが、戦後80 年目の節目には、民衆蜂起によって指導者層は分裂し、自壊することを避けるのは難しい。

そして資本主義国家でも、官僚支配するビジネスに参加するにはコネと賄賂が絶対必要である。自由経済システムそのものも腐敗堕落が避けられなくなる。

これを簡単に避けられるが,政治の指導者は拒絶・無視・黙認するためにさけられなくなる。


4. 2015年11月05日 12:03:00 : OO6Zlan35k
コラム:中国の汚職問題、投資家が静観する理由

Quentin Webb

[香港 3日 ロイター] - なぜ投資家たちは、中国政府の掲げる汚職撲滅キャンペーンに対して非常に楽観的なように見受けられるのだろうか。もし西欧諸国で優良企業の幹部が政府から摘発されれば、その企業の株は打撃を受けるだろう。

しかし、習近平政権が進める反腐敗運動において摘発された場合は違う。なぜならこのキャンペーンはあまりに広範囲に及び、企業よりも個人をターゲットとしているからだ。その上、市場全体がすでに罰を受けている。

最近では、国有自動車大手、東風汽車(600006.SS)の朱福寿・総経理と、そして通信社ブルームバーグの報道によれば、中国農業銀行(601288.SS)(1288.HK)の張雲・頭取が摘発された。どちらの件も、重大な懸案事項だ。

東風汽車は国内第2位の自動車メーカーであり、ホンダ(7267.T)や仏プジョー、そしてルノー(RENA.PA)と日産自動車と提携を結んでいる。一方の中国農業銀行は国内第3位の国有銀行だ。しかしながら、東風汽車の香港上場子会社も中国農業銀行も、株価はそれほど大きな影響を受けていない。

このことは、想像以上に合点がいく。まず第一に、捜査は不正に関与する企業幹部にとってはひどいニュースだろうが、国有企業なら痛くもない場合がほとんどだ。誰が役員室に座ろうと、政府の指示を実行することに変わりない。

そして非難の声は不正を働いた個人に集中する傾向があるため、企業の信頼が損なわれるリスクはほとんどない。国有企業が、別の国有企業を失墜させようともくろむことはない。国有銀行も貸し出しを続けるだろう。

さらに言えば、不正行為はもはや日常茶飯事だ。2000年以降、中国の上位企業50社のうち3分の2が、報じられている汚職捜査の対象に名を連ねていると、米資産運用会社バーンスタインのアナリスト、マイケル・パーカー氏は今年に入り指摘している。習主席が進める反腐敗運動の陣頭に立つ王岐山氏も捜査対象を拡大している。

同氏の率いる中央規律検査委員会(CCDI)は今年、通信や石油、海運業界の国有企業も捜査対象に加えたほか、ほんの数日前には金融機関や規制当局も捜査の対象にすると発表した。  そんなわけで、投資家たちにしてみれば、エネルギー大手エンロンの不正経理事件で味わったような驚きはない。そして実際、多くが中国市場全体で織り込み済みのようだ。

香港株式市場に上場している中国一流企業の株価収益率(PER)はわずか7.4倍。この数字は中国経済のぐらつきや、増大しているその他の懸念材料を差し引いても低い。日本株は中国株より2倍近く高く、米国株はほぼ3倍高くなっている。とはいえ、汚職捜査当局が中国企業トップを定期的に失脚させる限り、割安な中国株は正当なように思える。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
http://jp.reuters.com/article/2015/11/05/china-corruption-breakingviews-idJPKCN0SU08V20151105


5. 2015年11月05日 12:03:38 : OO6Zlan35k
中国減速の長期化警戒、国内景気は非製造業がけん引=日銀議事要旨

[東京 5日 ロイター] - 日銀が5日に公表した10月6─7日の金融政策決定会合の議事要旨によると、中国経済の先行きについて、想定以上に減速が長引くリスクに複数の委員が警戒感を示していたことが分かった。

中国を含む新興国経済の減速が長期化した場合の日本の輸出や景気への影響に注意が必要としている。

会合では、引き続き中国をはじめとした新興国経済の動向について活発な議論が展開された。

中国経済に関して政策委員は「製造業を中心にいく分減速している」との認識で一致したが、金融・財政面での政策対応余地が大きい中で、先行きは「おおむね安定した成長経路をたどる」との見方を共有した。

もっとも、複数の委員は「中国経済の先行きは不確実性が高い」とし、「減速が想定以上に長引くリスクに注意が必要」との認識を示した。

そのうえで、日本経済への影響について、多くの委員が「中国を含む新興国経済の減速が長引いた場合のわが国の輸出や国内景気への影響については注意が必要」と指摘。引き続き、大きなリスク要因と位置づけている。

国内景気は、新興国経済減速の影響で輸出と生産が「横ばい圏内の動き」にとどまっているものの、内需中心に「家計・企業の両部門において、所得から支出への前向きな循環メカニズムがしっかり作用し続けている」との認識を共有。

ある委員は、今回の景気回復局面は「内需の堅調さを背景に、非製造業が回復を主導しており、海外経済減速の景気全体への影響が相対的に小さくなっている」可能性を指摘している。

物価情勢は、8月の生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価の前年比上昇率が1.1%に伸び率を高めたことなどを踏まえ、多くの委員が「物価の基調は改善を続けており、昨年とは明確に異なっている」と主張した。

ただ、何人かの委員は、上昇の背景として「円安に伴う食料工業製品や家電製品の値上げが影響している面がある」とし、この点に留意が必要としている。

(伊藤純夫)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/05/bank-of-japan-minutes-oct-idJPKCN0SU04J20151105


6. 2015年11月05日 13:10:01 : OO6Zlan35k
訂正:アングル:アジア株への投資が回復、中国懸念和らぎ割安感

[シンガポール 4日 ロイター] - アジア株は夏場に急落したが、ここにきて再び世界から投資資金が流入している。株価の割安感や通貨安、輸出市場の回復に引き寄せられている格好だ。

欧州中央銀行(ECB)と日銀が金融緩和を維持することで世界の景気回復が支えられ、中国経済はハードランディングを回避できるとの期待も広がっている。

クレディ・スイスのデータによると、10月は中国とマレーシアを除くアジア株を外国人投資家が27億ドル買い越した。その前の4カ月間は230億ドルの売り越しだった。

オールド・ミューチュアル・グローバル・インベスターズ(香港)のアジア株統括、ジョシュ・クラブ氏は「人々が強気になったというより、弱気の見方が減っている。しかし始まりはいつもそんなものだ」とし、この状態が続けばいずれ強気に転じると予想した。

10月はアジア主要市場の中で中国株の伸びが最も大きく、過去3週間では同国の上場投資信託(ETF)に大半の資金が流入した。

株価バリュエーションが2008年に付けた最低水準に近い韓国と台湾や、成長の見込めるインドにも、投資家の目は向いている。

パインブリッジ(ニューヨーク)の新興国市場株ポートフォリオマネジャー、アンドルー・ジョーンズ氏は「新興国市場とアジアへの関心が最近高まった。おそらく中国の経済指標に落ち着きの兆しが見え始めたからだろう」と話す。

もっとも、クレディ・スイスのデータによると10月はインドネシアとフィリピンの株が売られた。マレーシア株も9月までの5カ月間、売り越しとなっている。

通貨安とコモディティ価格の下落が、2016年はマレーシアとインドネシアの企業を圧迫しそうだ。

<投資資金が回復>

シティによると、10月14日までの1週間、アジアのETFは10億ドルの買い越し。これに対して欧州、中東、アフリカは5000万ドル、中南米は1400万ドルの買い越しにとどまった。アジアにはその後の2週間にも約10億ドルが流入している。

MSCI新興国市場アジア指数.MIMS00000PUSは4月の天井から8月の底値まで28%も下落したが、その後は12%値を戻している。

データストリームの数字によると、9月30日時点の同指数の株価純資産倍率(PBR)は1.305倍で、世界金融危機以来で最も割安になっている。

テンプルトン・エマージング・マーケッツ・ファンドやパインブリッジ・インベストメンツ(訂正)のグローバル・エマージング・マーケッツ・フォーカス・エクイティ・ファンドなどは、アジア株に選別的な買いを入れ、ウエートを高めている。

韓国の総合株価指数(KOSPI).KS11はPBRが1.25倍で、アジアの主要な新興国株指数の中で最も割安となっている。パインブリッジのジョーンズ氏によると、韓国は輸入コモディティ価格の下落と中国での消費拡大の恩恵に預かっている。

インド株はPBRが3.1倍と高いが、フランクリン・テンプルトンによると中国と米国よりも高い成長が見込める。

アバディーン・アセット・マネジメント(シンガポール)のマネジングディレクター、ヒュー・ヤング氏はノートで「アジアは厳しい1年を過ごしたが、今では欧米に比べて割安感が生まれてきた」と指摘した。

(Nichola Saminather記者)

*4日に配信した記事で英文の訂正により13段落目の「パインブリッジ・キャピタル」を「パインブリッジ・インベストメンツ」に訂正します。
http://jp.reuters.com/article/2015/11/05/asia-stocks-investment-idJPKCN0ST0X620151105?sp=true


7. 2015年11月05日 17:21:11 : p9B89YgNYw
表題の中国経済の崩壊という意味がわからない。

中国企業が軒並み倒産するという意味だろうか?

中国への投資がすべて引き揚げられるという意味なら、
そんな気配はないだろう。

生産基地としての中国の優位性が失われたのなら衰退に向かうだろうが、
ここで取り上げられているのはバブルの崩壊、
投資家が大損するという話。

資産価格が下落したなら海外華僑が割安になった優良資産を買って生産を再開するだろう。

今現在の投資は危険ですという意味ならわからないではないが、
グローバル化してしまっている中国が世界の生産基地でなくなることは当面ないと思う。

やばくなったら有り金集めて夜逃げするのが中国人。
被害に合うのは投資した日本人の方だろう。


8. 2015年11月05日 19:55:53 : fpt8itpB5Q
Youtubeを見ても「中国崩壊」を叫ぶ朝鮮人工作員ばかりでうんざりだな
三橋とか青山とか上念とか武田とか・・・
こういう工作員は、日本にダメージを与える米国崩壊には全く触れないのが特徴だ
統一教会の回し者かも知れないな
アメリカの危険性を訴えてるのは堤未果さんくらい?

9. 2015年11月06日 13:45:50 : YhlU3WYk1A
 

元のSDR採用なんてほど遠い話だな。


10. 2015年11月07日 02:22:33 : tvoTJ3JQuc
年4-5回上海に行っていますが、景気良いですよ。
日本に帰ってくると、「中国崩壊説」がいつも聞こえてきますが、
朱鎔基の居た頃のひと昔の時代から崩壊・崩壊と長く言われ続けています。
僕的には、「中国崩壊説は、もう飽きた」って感じです。
現実を見ましょう〜。

11. 2015年11月07日 02:30:03 : tvoTJ3JQuc
経済の発展要素の一つに「自然災害」のリスクがあります。
簡単に言うと、他のアジア諸国と比べて(絶対要素でなく相対的に)中国は自然災害のリスクが圧倒的に少ないです。
ベトナムやタイを旅行してみると理解出来ますが、交通インフラが中々発展しません。
そんな国では、大規模な工場建設+物流システムの構築は難しいのが現実です。

また、広州の労働者のコストが上昇している現実もありますが、内陸へ、さらに内陸へと日系工場の移転が加速しています。


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