http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/256.html
Tweet |
日本郵政本社
郵政上場、投資家人気の陰に課題山積 株主170万人超、市場が迫る成長戦略
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151103-00000001-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/11/4 08:15
日本郵政グループ3社は上場後、株主数が合計で170万人超に膨らむ見通しで、株主数では日本最大のIPO(新規株式公開)となる。西室泰三・日本郵政社長のもくろみ通り「幅広い個人投資家による株式保有」は好調な出足となる。ただ、市場から1兆4000億円規模の資金を吸い上げる日本郵政グループの将来像は、投資家の人気とは裏腹に不透明感が色濃い。
◆赤字体質続く郵便
株主数170万人は、90万人弱のみずほフィナンシャグループの約2倍となる日本最大の株主規模。株価の売り出し価格を安めに設定したほか高配当を打ち出し、個人株主への売り込みを推進したことが奏功した。
投資家の人気が高まる一方で、日本郵政の屋台骨となる郵便・物流事業は赤字体質が続く。
2017年度の黒字化を目指し、今年5月には6200億円で豪物流大手トール・ホールディングスを買収。だが、「協業の話は具体化していない」(西室社長)。事業会社の日本郵便に国際物流にたけた人材が見当たらないためで、期待する相乗効果は当分見込めず、5300億円の“のれん代”も重くのしかかる。のれん代償却負担を回避する手段として「(毎年償却せずに済む)国際会計基準にいつでも移行できるよう勉強」(同)している。
◆金融2社も前途多難
グループ利益の8〜9割を稼ぐ金融2社の収益構造も盤石ではない。ゆうちょ銀は日本国債の最大の受け皿からの脱却を図り、株式運用への転換を進めるため「年内に10人態勢で投資業務をてこ入れする」(長門正貢社長)方針だ。だが、日銀の異次元緩和の先行きや中国の経済不安など市場には火種がくすぶる。よりリスクが小さい投信開発の子会社を「貯蓄から投資へ」(同)資金を移動させる牽引(けんいん)役にしたい考えだが、国債を減らして株式を増やすことで運用リスクが増すことは否めない。
07年の民営化後、契約数が4割減の3350万件まで落ち込んだかんぽ生命も、新規業務がなかなか認められず、資産運用のジレンマを抱える。14年4月に販売を始めた新学資保険も当初は独り勝ちを続け、シェアを7割近くまで押し上げたが、最近は伸びが鈍化しているという。
金融2社の限度額引き上げ論議は上場後に再び動き出す見通しだが、西室社長は「よそから(預金を)かすめとってくるつもりはない」と述べ、ゆうちょ銀の預金限度額引き上げには慎重な姿勢を示す。金融業界の反発も強く、日本郵政が金融2社の株式を50%程度まで売却した段階まで結論は持ち越される可能性が高い。
株価の値上がりより高配当で株主の指示を得た日本郵政グループ。しかし、市場は3社に説得力のある成長ビジョンを迫る。ユニバーサルサービスという公的性格を併せ持つ巨大企業は、きょうから市場での熾烈(しれつ)な競争にさらされることになる。(芳賀由明)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民102掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。