http://www.asyura2.com/15/hasan102/msg/184.html
Tweet |
あこがれの地方移住、成功のコツは?
シニア移住は人間関係がカギ 地方体験者に学ぶ成功、失敗〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151101-00000003-sasahi-life
週刊朝日 2015年11月6日号より抜粋
大都市から地方へ移住するシニア世代は、リゾート地など豊かな自然や気候にあこがれる人が多い。
だが、成功の秘訣は移住先の地域に根差した人間関係を大切にする、「人」を中心とした移住だ。
「こちらへ来て本当によかった。海も自然も私たちに合っています。東京よりのびのびと暮らしています」
昨年4月、長年住んだ東京都町田市から沖縄県名護市に移住をした荒木登枝子さん(69)は満足げに言う。同居する母親(95)と夫とともに移り住んできた。
大浦湾に面した名護市にある築1年のバリアフリーの市営住宅に住む。家賃は都内の5分の1程度、3人暮らしで生活費は月15万円。天気のいいときは海に出て、趣味のマリンスポーツを楽しむ日々だ。
「新鮮な食材も安く、年金生活者にはありがたいです」(荒木さん)
移住のきっかけは、息子からの勧め。オーシャンアスリートの息子は、約10年前に沖縄へ移住。結婚を機に、2年前に妻の実家のある名護市内の東海岸に引っ越してきていた。
「隣の集落に息子一家がいるので安心できます。孫たちからエネルギーをもらって、こちらに来て母は元気になり笑顔も増えました」
移住希望者への情報提供や相談を行う、移住・交流情報ガーデンの業務管理者の後藤千夏子さんはシニア移住の秘訣をこう語る。
「なかには、移住者の受け入れに消極的な地域住民の方もいます。地方移住は、地域住民との相性が重要で、地域コミュニティーにうまく溶け込むことが必然になってきています。人づきあいが苦手だという人は、地域とのかかわりがうまくできない場合もあります」
夫と死別し、2人の子供も自立した増田洋美さん(73)は12年前、都内から長野県軽井沢町に移住した。
「近所の人たちと飲み会を開いたり、町内会の集まりに参加したりして、移住者とも地元の人とも交流をしています」
移住先は別荘地帯だが、地域住民や農作地も混在している。
「町内会でゴミ拾いや草刈りにちゃんと出るようにしています。町内会や行事に参加しないで『うちのまわりの雪かきをしてくれない』と文句を言う移住者がいますが、地元では変な人だと思われていますよ」
昨年、人間関係のこじれから町内会をやめたシニア移住者がうつ病になり、家族に引き取られていったこともあったという。
人付き合いが苦手な人に対して、後藤さんはこうアドバイスする。
「地縁があったり、移住先に相談できる人や頼れる人がいたりするとよいでしょう。自治体の移住相談窓口を利用するのもお勧めです」
移住先を決めるには、荒木さんのように、移住先に親戚がいるといった地縁があるほか、行政や支援団体の移住相談といったサポートがあるとうまくいくケースが多い。
一方、移住先の地域とつながりを持たず、情報もないまま移住すると、シニア世代では命にかかわる事態にもなりかねない。
ある地方自治体で介護支援を担当する職員は言う。
「悲惨なのが、移住してきた高齢者が認知症などの要介護になったときです。別荘地で一人静かに暮らしたいと言う人もいますが、私たちが訪ねていったときには自分の名前も言えないというほど認知症が進んでいたケースもあります。都会のほうが医療や介護が受けやすいと、家族が引き取るなどして、東京へ戻る人も多いです」
シニア世代の移住は、将来の医療や介護の状況も気になるだろう。国際医療福祉大学大学院の高橋泰(たい)教授はこう注意する。
「シニア世代の移住はもともと房総半島など首都圏に近い地域が人気がありますが、実は医療や介護の提供が少ない地域が多い。移住をするときには、その土地の医療や介護の状況も考慮してほしい」
◇移住成功のためのチェックポイント
★移住を決める前に
・地縁があったり、相談窓口や頼れる人がいる地域を探す
・地域の行事や風習、慣例を事前に調べておく
・雪下ろしなどに備え体力をつけておく
・自動車は必需品
★移住に向けて
・親戚や知り合いがいれば、短期滞在をしてみる
・自治体や移住支援団体によるお試し移住をしてみる
★移住後は
・町内会など地域の活動に参加する
・近所の人に声をかけるなどして地域に溶け込む努力をする
(本誌・長倉克枝)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民102掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。