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アングル:世界経済の救世主、ドル安は降臨するか(ロイター)
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/895.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 28 日 20:58:05: igsppGRN/E9PQ
 

10月27日、世界が今、最も必要としていないものはドル高だ。しかし、アナリストの間では、ドル高は避けられそうもないとの見方が大勢となっている。都内で2009年11月撮影(2015年 ロイター/Yuriko Nakao)


アングル:世界経済の救世主、ドル安は降臨するか
http://jp.reuters.com/article/2015/10/28/global-economy-dollar-idJPKCN0SM0HE20151028
2015年 10月 28日 16:20 JST


[ロンドン 27日 ロイター] - 世界が今、最も必要としていないものはドル高だ。しかし、アナリストの間では、ドル高は避けられそうもないとの見方が大勢となっている。

ドルは昨年夏以来、20%近く上昇。米輸出と企業業績を圧迫しており、世界の成長エンジンの1つである米経済全体への影響は深刻だ。

一方、新興市場に目を転じてみれば、ドル高に起因するコモディティー(商品価格)の急激な下落により、資源生産国の多い新興国の経済は疲弊。さらに、ドル建て債務の負担増大が追い打ちをかけている。

ドル高については、米連邦準備理事会(FRB)も懸念を表明している。FRBは先月、利上げを見送った理由として、為替相場の経済への影響を挙げた。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも、ドル問題が政策決定に大きく影響する、と見られている。

ただし、通貨切り下げ競争の再燃もささやかれるなか、ドルの下落は想定しにくい。ユーロや円が上昇した場合の自国経済への影響を懸念する欧州と日本の当局が、ドル安阻止に動く可能性が高いからだ。

よって、外為市場のアナリストの間では現在、ドルは今後1年間、主要クロスに対して上昇する、というのがコンセンサスになっている。

<米成長加速は世界経済全体にプラス>

シティのチーフエコノミストであり、イングランド銀行(英中央銀行)の政策委員を務めた経歴を持つウィレム・ブイター氏は、ドル安は世界経済が新たなリセッション(景気後退)に陥ったり、成長率が潜在成長率を長期的に大幅に下回る事態を阻止することができる、と指摘。

同氏は「米経済の成長率が加速すれば、世界経済全体にとってプラス」と述べ「金融・財政面の刺激策でもって適切にドル安に誘導できれば、世界経済の重要な需要源の押し上げにつながる」と強調した。

米経済が世界の生産の4分の1に相当することを踏まえると、ドル安は、世界経済に対して強力な刺激効果をもたらす可能性がある。

ドイツ銀行のエコノミストらの調査によると、純輸出は今年、米経済成長率をおよそ0.7%ポイント押し下げる見通し。押し下げ幅は、1月時点の予想の0.5%ポイントよりも拡大する、と見られている。

さらに、押し下げ幅0.7%ポイントのうち、ドル高が約0.5%ポイントに相当する、という。ドイツ銀行は、こうした現象は今年以降も続き、2016年前半にもピークに達する、との見方を示している。

<ドル高、米企業や新興国への影響深刻>

ドル高の影響は深刻、かつ広範囲に及んでいる。IBM(IBM.N)やウォルマート(WMT.N)などの決算を見ると、ドル高が米企業の収益性に打撃を与えていることが鮮明に示されている。S&P総合500種指数採用企業は第3・四半期、およそ4%の減益になると予想されている。

ドル建ての債務を多く抱える新興市場の銀行や企業も、ドル高には脆弱だ。ルネッサンス・キャピタルのチャーリー・ロバートソン氏によると、新興市場の海外での債券発行額は過去10年間で4倍に増加し、およそ2兆ドルに達しているが、その大半はドル建てだという。

ただ実際には、ドル安の実現は難しい。他国は自国通貨安を望んでいるからだ。FRBが長期的に利上げしないと宣言すれば、ドルの圧迫材料になるだろうが、利上げに接近している今、その可能性は小さい。

一方、HSBCの外為戦略責任者、デービッド・ブルーム氏は、ドル相場が重視され過ぎているのではないか、と指摘する。同氏は「通貨が世界を救うことはできない」と強調、世界の成長のトレンドを決定づけるのは、政府、中央銀行、企業、そして消費者自身だと述べた。

(Jamie McGeever記者 翻訳:吉川彩 編集:吉瀬邦彦)

 

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コメント
 
1. ひでしゃん 2015年10月28日 22:18:53 : dsqbUTCLpgzpY : EokfLeydFM
ユダヤ国際金融資本の大番頭たちがどう動くかにかかっている
アメリカドルは民間銀行が発行する紙切れに過ぎない
日本円は日銀が価値が下がることを覚悟すれば無限に発行できる
日銀は日本国債を買いまくって超低金利にしているが日銀の買が止まれば買い手不在で暴落金利急騰がまっている
為替の操作もユダヤ次第
理屈はどうにでも後付できる
黒田日銀はユダヤに唆されてやけくその緩和に踏み込めるか?
11月4日の郵政3社の上場が控えているのでPKO絡みで緩和第三弾も有りでは?
余談だが郵政三社は新たな事業や保険の開発は
TPP参加時の条件で行ってはならないという制約を課せられている
それでなくとも政治に左右されることが想定され更に民間の銀行や保険会社とのノウハウ不足が明らかであるから収益を大きく伸ばすことは期待できない
ネガティブな材料が満載の郵政三社の新規上場に注目しよう


2. 2015年10月28日 22:34:08 : jXbiWWJBCA

2015年10月28日

もし利上げがあったら?山本 雅文「FX戦略デイリー」

<ポイント>

◆昨日は、原油安・株安の中で、対円で先週末のドル上昇の反転・反落が続いたことから、円が対主要通貨でほぼ全面高となった。ドル/円は121円丁度前後から、米経済指標の下振れもあって一時120.16円へ下落した。
◆また、原油安の中でカナダドルや豪ドルなどコモディティ通貨の下落が大きかった。
◆本日は、豪3QCPI(9:30)、プレートECB理事発言(18:15)、ヴィスコ・伊中銀総裁発言(18:30)、コンスタンシオECB副総裁発言(23:45)、米下院で予算案に関する採決、米FOMC金融政策決定(29日3:00)、RBNZ金融政策決定(29日5:00)、などが予定されている。
◆中では米FOMCが重要で、基本シナリオは今回利上げ見送り、但し次回12月会合での利上げに向けてややタカ派的な内容になるというものだ。その場合、ドルは対円、ユーロ、豪ドルなどで上昇しそうだ。足許の米経済指標が弱めの中で利上げを行う場合にはかなりのサプライズといえ、発表直後にドルは大幅に上昇しそうだ。他方、年内利上げがなさそうな弱気な内容となる場合にはドルが大きく下落することになりそうだ。この場合、株価や新興国通貨は恩恵を受けそうだ。
◆RBNZについては2.75%で政策金利据え置きがコンセンサスだが、0.25%ポイントの利下げ予想も一部にあり、今後の利下げの可能性が示されなければNZドルは上昇しそうだ。利下げの場合にはサプライズでNZドル売りだが、今後の追加緩和が示唆されない場合にはNZドル売りは限定的となり、むしろ反発が大きくなりそうだ。

昨日までの世界:FOMCを控えて円が全面高

ドル/円は、原油安・株安の中で、対円で先週末のドル上昇の反転・反落が続いたことから、121円丁度前後から、欧州時間にかけて120円台半ばへ軟化した。そして耐久財受注(コア耐久財受注、コア資本財受注などが予想外のマイナスとなり、前月分も下方修正)および消費者信頼感(97.6と前月および市場予想を下回った)などの米経済指標が全般的に市場予想比下振れたこともあって、米中長期債利回りの低下と共に一時120.16円へ続落した。
この間、米議会では与野党議会指導部が11月3日にも資金繰りが枯渇するとされている連邦債務上限引き上げ問題、および12月11日に暫定予算の期限が到来する中で本予算についても合意に達したとの報道が伝わったが、為替市場の反応は殆どみられなかった。

ユーロ/ドルは、1.10ドル台半ばを中心に上下に振れたが方向感のない展開だった。
ユーロ/円は、ドル/円と共に133円台後半からじり安となり、一時132.73円の安値をつけ、9月4日の直近安値である132.23円に迫っている。

豪ドル/米ドルは、アジア時間から原油価格と共に軟調となり、NY時間にかけて0.72ドル台半ばから一時0.7179ドルの安値へ下落した。
豪ドル/円は、米ドル/円と豪ドル/米ドルが共に下落したことから下落が大きくなり、87円台後半から86.48円の安値へ下落した。

きょうの高慢な偏見:もし利上げがあったら?

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今週の経済指標カレンダー

ドル/円は、米FOMC結果が焦点となる(シナリオ別の予想は下表を参照)。基本シナリオは今回利上げ見送り、但し次回12月会合での利上げに向けてややタカ派的な内容になるというものだ。その場合、ドル/円は再び121円台乗せとなりそうだ。足許、米経済指標が弱めとなっている中で、利上げを行う場合にはかなりのサプライズといえ、発表直後に8月末以降のレンジ上限である121円台後半へ大幅に上昇する可能性がある。そうした過剰反応を抑制するには、FOMCメンバーのFF金利予想を示して前回9月公表時から下方修正し、利上げペースが非常にゆっくりとしたものになることを示すのが効果的だが、今回は経済予測が公表されず、記者会見だけでは不十分となりそうだ。こうした点を考慮すると今回利上げの可能性は非常に低そうにみえる。他方、足許の米経済指標の弱さや海外景気・市場動向の不透明感が強調され年内利上げ開始姿勢がはっきりしない弱気な内容となる場合には、ドル/円は119円台半ばへ下落する展開となりそうだ。但しこの場合、株価や新興国通貨が恩恵を受けて上昇しそうで、ドル/円はそうした環境である程度下支えされるかもしれない。

ユーロ/ドルはECB高官発言に加えて米FOMC結果が注目となる。次回12月3日のECB政策理事会で何らかの追加緩和措置が取られるのは大前提となっていることから、追加緩和の具体策に焦点が移る。利下げと資産購入期限延長の合わせ技という満額回答を下回る場合にはユーロが反発しそうだ。FOMCに関してはドル/円と同様で、利上げ見送り+タカ派声明文の場合には再び1.10ドル割れへ下落となりそうだ。サプライズ利上げの場合には1.09ドル割れへの一時的急落もありそうだが、可能性は非常に低い。年内利上げなしのハト派声明文の場合には、1.12ドル方向へ反発となりそうだ。

豪ドル/米ドルも米FOMC結果次第の動きとなるが、ドル/円やユーロ/ドルと比べて動きが小さくなりそうだ。利上げ見送り+タカ派声明文の場合には0.71ドル台半ばへの下落となりそうだ。サプライズ利上げの場合には0.71ドル割れまでの一時的急落もありそうだが、可能性は非常に低い。年内利上げなしのハト派声明文の場合には、0.73ドル方向へ反発となりそうだ。
https://info.monex.co.jp/report/fx-strategy-daily/index.html


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