減速が懸念されている中国の地域売上高は99％増となり業績をけん引した。ただ中国の売上高の高い伸びは、ｉＰｈｏｎｅの新モデル投入を前倒しし、前年同期よりも販売期間が長かった効果も大きい。

　ｉＰｈｏｎｅの販売台数は22％増の4804万台。単価の上昇で製品売上高は36％増となった。パソコン「Ｍａｃ」は３％増の570万台となった。ソフト・サービスの売上高は10％増。一方、タブレット（多機能携帯端末）「ｉＰａｄ」は不振が続き、20％減の988万台だった。今春発売した腕時計型端末「アップルウオッチ」や「アップルＴＶ」などを含む「その他」の売上高は61％増の30億ドルとなった。

　ドル高による海外収益の目減りを理由に10〜12月期の売上高見通しは755億〜775億ドルと４％以下の伸びとし、中央値が市場予想をやや下回る水準とした。27日の米株式市場の時間外取引で、アップルの株価は終値比ほぼ横ばいで推移している。

　決算後の電話会見でティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）は中国市場について「経済的な問題は感じていない」と強気の見方を変えなかった。中国で１世代前のモデルで初めてｉＰｈｏｎｅを買う層が増えた結果、ｉＰｈｏｎｅの平均単価は67ドル上がり、670ドルとなった。

　ｉＰｈｏｎｅ購入者全体に占める米グーグルの基本ソフト（ＯＳ）搭載端末からの乗り換えの割合が過去最高の３割となった。決済サービス「アップルペイ」の取引は倍増し、利用は順調に増えている。アップルウオッチについては「売れ行きは引き続き想定を上回っている」とした。大手メディアと組んで最近始めたニュース提供サービスに関しては４千万人の利用者がいると明らかにした。
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLASGM28H1B_28102015MM0000

［東京　２８日　ロイター］ - ホンダ(7267.T)の八郷隆弘社長は２７日、ロイターのインタビューに応じ、２０１５年の中国での自動車販売は計画通り９５万台を達成できるとの見通しを明らかにした。ただ、中国経済の減速が続いているため、自動車市場の先行きは「非常に不透明」との見方を示した。

八郷社長は「９月までの（販売）状況をみると、今年は（計画の９５万台に）いくのではないか」と述べた。足元の中国販売は「『ヴェゼル』と『ＸＲ―Ｖ』を出して非常に台数を伸ばしている」と説明、「目標を達成できそうな販売を見通せるようになってきた。まずはそれをやりきる。その台数（規模）を確実に毎年しっかりやり遂げたい」と語った。

ホンダの中国販売は、９月には前年同月比２８．５％増と７カ月連続で前年実績を上回るなど堅調に推移している。一方、中国市場全体の新車販売は９月に６カ月ぶりのプラスに転じたものの、８月まで５カ月連続でマイナスだった。

ホンダは中国で新たな完成車工場を年内にも着工する方向で検討していたが、このほど市場低迷を受けて見送ることを決めた。今年の販売計画９５万台に対し、輸出専用工場の５万台を含めた現地の生産能力は１１３万台あるため、既存工場の稼働率向上を優先する。今後の生産能力増強について、同社長は販売動向を見ながら「慎重にやりたい」と述べた。

一方、世界を北米、欧州、日本など６地域に分けて各地域で現地生産や開発などを推し進める「世界６極体制」に関しては、八郷社長は「米国しか開発できなかったものが中国でもできるようになった」と評価した。しかし、同時に、それぞれの地域ですべてを行おうとすると「非常に効率が悪い」こともあると語り、各地域が「歩み寄り、全体で最適のコーディネイト（調整）をしていくことが次の進化になる」と語った。

八郷社長はまた、ホンダ初となる燃料電池車の市販車を２０１６年３月に日本で発売する予定で、車名を「クラリティ・フューエル・セル」にしたと述べた。ホンダによると、価格は７６６万円、初年度の国内販売は２００台を計画する。２８日の東京モーターショーでの記者会見で発表する。

＊写真を差し替えます。

(ポール・イングラシア、白木真紀、田実直美、白水徳彦)
http://jp.reuters.com/article/2015/10/28/honda-hachigo-idJPKCN0SM04320151028

http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20160613&t=2&i=1141084481&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEC5C0H8
　６月１３日、ムーディーズは、キヤノンの発行体格付をＡａ１からＡａ３に格下げしたと発表した。２月撮影（２０１６年　ロイター/Thomas Peter/File Photo）

〖東京　１３日　ロイター〗 - ムーディーズは１３日、キヤノン(7751.T)の発行体格付をＡａ１からＡａ３に格下げしたと発表した。ムーディーズは格下げの理由について、キヤノンのレバレッジを大きく悪化させる、東芝メディカルシステムズの大規模な買収に対する懸念を反映したとしている。

また格下げには、キヤノンのキャッシュフローや収益に対して高まる圧力を受けた主要な財務指標の悪化も反映されているという。

http://jp.reuters.com/article/canon-moodys-idJPKCN0YZ0XO