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アベノミクスの限界「2016年〜2018年」の声も〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151028-00000001-sasahi-bus_all
AERA 2015年11月2日号より抜粋
日銀は追加緩和に踏み切るのか。市場は10月末の決定を注視するが、どう転んだところでアベノミクスの限界は近い。
日本銀行が10月30日の金融政策決定会合で「追加金融緩和」の実施を決めるのではないか──そんな見方が市場関係者の間では根強い。黒田東彦(はるひこ)総裁は昨年の同じ時期、市場関係者の多くが予想しなかった追加緩和を発表。景気の停滞が続いていた当時、消費者物価の上昇率を2%へ引き上げるという目標達成に向けた「揺るぎない決意を改めて表明する」と、黒田氏は記者会見で述べた。
「ハロウィーンのサプライズ」で株価は急騰したが、今年4〜6月期の実質経済成長率はマイナスに沈み、7〜9月期もゼロ%前後という予測が目立つ。物価の伸び率も低迷したままだ。
黒田氏は日本経済の先行きについて強気の発言を繰り返しているが、次の政策決定会合で日銀が改定する経済見通しはどうなるのか。みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストはこう見る。
「日銀は強気シナリオの下方修正に追い込まれ、追加緩和を決めるでしょう。経済見通しを変えたのに追加緩和をしなければ、目標達成への意欲が弱まったという見方が市場に広がり、株安・円高が急速に進む恐れもあるからです」
そもそもアベノミクスとは何か。日銀が国債やETF(上場投資信託)を大量に買い入れて世の中をお金でじゃぶじゃぶにする「異次元の金融緩和」(第1の矢)と、公共事業の大盤振る舞い(第2の矢)で景気を押し上げ、時間を稼ぐ。その間に規制緩和などによって企業がビジネスしやすい環境を整え(第3の矢)、中長期的な経済成長を促す、という政策だった。クレディ・スイス証券の白川浩道チーフ・エコノミストは言う。
「金融緩和によって円安が進み、全体として企業の利益は増え株価が上がった。ただ、それ以上のことは起きていない。日本経済の実力は上がっていないので、“企業が賃金水準を上げ、国内の消費が増え、企業のもうけがさらに増える”という好循環につながっていないのです」
金融緩和には一時的に景気を押し上げる効果しかない。人口が減る日本の成長力を引き上げるには、医療や労働分野での規制緩和や移民労働力の受け入れといった思い切った成長戦略の実行が必要とみる専門家は多い。だが、安保法制の成立と引き換えに支持率を下げ、来夏に参院選を控えた安倍政権には、国民の賛否が鋭く対立する政策に手をつける余裕はなさそう。政権が9月に打ち出した「新3本の矢」も、国内総生産(GDP)600兆円達成に向けた具体策はこれからだ。
そんな中で日銀が追加緩和に踏み切るなら、昨年と同じように国債やETFの購入額を増やすという手段が考えられる。市場に出回る国債の量から計算すると、今と同じペースで買い進めたとしても、「2016〜18年のいずれかの段階で限界に達する可能性がある」(BNPパリバ証券)という見方もある。
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