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習政権“瀬戸際” 中国6度目利下げ、再バブルも 預金金利「自由化」は名ばかり(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/801.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 25 日 15:00:35: igsppGRN/E9PQ
 

                 なりふり構わず再び利下げ。ケツに火が付く習政権(ロイター)


習政権“瀬戸際” 中国6度目利下げ、再バブルも 預金金利「自由化」は名ばかり
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20151024/frn1510241840005-n1.htm
2015.10.24 夕刊フジ


 中国人民銀行(中央銀行)が1年間で6度目という異例の利下げを打ち出した。7〜9月期国内総生産(GDP)がリーマン・ショック以来の低水準に落ち込むなか、習近平政権は政府目標の成長率7%を達成できなければ権威が失墜する瀬戸際にある。ただ、景気刺激策の効果は不透明だ。

 人民銀行は金融機関の貸出・預金基準金利と、金融機関から強制的に預金の一部を預かる預金準備率をそれぞれ引き下げた。企業は低い金利で銀行からお金を借りられるようになり、銀行は貸し出しに回す資金が増えることになる。

 来年スタートする「第13次5カ年経済計画」を決める中国共産党の「第18期中央委員会第5回総会(5中総会)」の開幕を26日に控え、実体経済の悪化に歯止めがかけられない習政権が強い危機感を示した形だ。

 ただ、中国の場合、GDPに占める投資の割合が高く、これまでの不動産への過剰投資や製造業の生産過剰の反動で経済が失速している。これまでにも政府は金融緩和策や公共事業の積み増しを打ち出してきたが効果は乏しく、さらなる過剰投資を生む恐れもある。

 中国政府はサービス業や個人消費主導経済への転換を打ち出しているが、今年に入って輸入が大きく落ち込んでおり、どこまで消費を下支えできるかは未知数だ。

 一方で銀行の預金金利の上限も撤廃。形の上では金利を自由化することで、国際通貨基金(IMF)の準備資産「特別引き出し権(SDR)」の構成通貨に人民元を採用させたい狙いがある。

 ただ、実際には「自由化」とは名ばかりで、政府が設定した基準金利から大きく離れると、政府の「指導」を受ける仕組みだ。

 なりふり構わない習政権だが、さらなる景気の悪化で雇用情勢が悪化すれば、党内外の信任が大きく揺らぎかねない。習政権は厳しい状況に追い込まれている。


 

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コメント
 
1. 2015年10月25日 21:57:44 : jXbiWWJBCA
ECBの債券買い入れ、限界を迎えつつある

ドラギECB総裁の「何でもやる」約束にも限界がある
By KAREN WARD
2015 年 10 月 21 日 15:24 JST

 HSBCの欧州担当チーフエコノミスト、カレン・ウォード氏は、欧州中央銀行(ECB)の債券買い入れ措置が限界を迎えつつあるとして、次のように提言している。以下は同氏からの寄稿の要旨。

 ECBのドラギ総裁は、ユーロを守るためには「何でもやる」と約束した。つまり、量的緩和(QE)と呼ばれる国債買い入れ措置を通じて、ほぼ2%のインフレ率を目指すという姿勢だが、ECBがその目的を達成できるか疑わしくなりつつある。

 ユーロ圏の総合消費者物価指数(HICP)は現在、前年比マイナス0.1%の水準にある。ECBのバランスシートは2016年9月までにユーロ圏域内総生産(GDP)の10%強に達するとみられるが、その規模は米連邦準備制度理事会(FRB)や英中銀イングランド銀行の半分で、日本銀行と比べればわずか6分の1にすぎない。インフレが急上昇する危険性は明らかに小さく、追加緩和の余地は十分にある。

 だが、QEを通じての国債買い入れはユーロ圏加盟国の出資比率に応じて行われる。つまり、毎月600億ユーロずつの買い入れのうち、大半はドイツ国債を対象としなければならない。だが、ドイツの堅実な経済運営の結果、ドイツ国債市場は少なくともユーロ圏の標準からみると小さい。ECBが出資比率の配分枠を守る限り、ドイツ国債市場の規模がQEの上限を抑えることになる。

 さらに、ギリシャの債務問題を受け、ユーロ圏の債券にはすべて、75%の債券保有者が合意すれば発行体の政府は債券の条件を再編できるというような集団行動条項がついている。QEに関するECBの規則では、ECBは少数の債券保有者にとどまり、債務再編の判断に影響するような立場になることは決してない。この条項がついていなければ、ECBは33%まで買い入れることが可能だが、この条項のついた国債については25%以上購入できない。既発国債が償還を迎えるにつれ、ECBが保有する国債は集団行動条項がついたものになりつつある。

 ECBは社債など民間資産の買い入れを増やしてこの問題を回避できるかもしれないが、出資比率の配分には縛られ、欧州全体で事業を展開する大手企業の社債を買い入れるのはさらに難しくなる。

 ECBのQEはこれら全ての面で規模が限られるため、追加緩和が期待されるときにQEの拡大が疑問視されると、ECBはユーロ相場を低く誘導するどころか、ユーロ高を食い止めることさえできなくなるかもしれない。そうなれば、インフレ率を押し上げるのは一段と難しくなる。日本がデフレに陥った一因が円高にあったことはほぼ間違いない。

 したがって、ECBは限られた政策手段の利用には慎重にならざるを得ない。月額600億ユーロの買い入れ額を拡大すると、ECBは事実上の限界に速やかに近づくことになる。むしろ、2016年9月に買い入れ措置を終了するという当初の計画をやめ、必要な限り続けることを明らかにするべきだ。月額を増やさずにQEの期間を延長すれば、QEの限界は18年程度まで伸びるだろう。これでECBは何でもやるという約束を守ることができるが、成長の回復とデフレ懸念の払しょくをECBだけに任せるのかという問題は残るだろう。
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-KV748_ward_M_20151020150140.jpg 


 
ECBの追加緩和、それほど簡単ではない
ドラギECB総裁は22日、現在マイナス0.2%の預金金利の変更を検討する可能性があると指摘 ENLARGE
ドラギECB総裁は22日、現在マイナス0.2%の預金金利の変更を検討する可能性があると指摘 PHOTO: DARRIN ZAMMIT LUPI/REUTERS
By RICHARD BARLEY
2015 年 10 月 23 日 14:33 JST

 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は中銀当局者として、「期待」の持つ力を間違いなく理解している。ドラギ総裁が22日に圧倒的にハト派寄りの会見を行ったことで、12月のECB理事会は非常に大きなリスクを伴っている。

 一部のアナリストやエコノミストは22日のECB理事会に先立ち、ドラギ総裁がある難題に直面すると予想していた。それは、追加緩和を示唆しつつも、他のECBメンバーから最近飛び出した「追加緩和は時期尚早」という発言とのバランスをうまく取らなくてはならない、というものだった。

 ユーロ圏経済は差し当たり、新興国から重圧がかかる中でも底堅さを維持しており、商品(コモディティー)価格下落の恩恵を大いに享受している。市場では追加緩和への期待が高まっているが、ECBが追加緩和を求める声に屈しない理由も十分ある。

 ところが、ドラギ総裁がこれほど追加緩和に前向きな姿勢を示すとは、ほとんど誰も予想していなかった。12月の理事会ではECBのあらゆる金融緩和手段が議論されるもようだ。それがどれだけ意外だったかは、市場の反応の大きさから明らかだった。ユーロは0.01ドル余り下落し1.116ドルを付けた。また、欧州株式相場は上昇し、2年物のドイツ国債利回りはマイナス0.32%まで低下した。

 ドラギ総裁は特に、これ以上は下がらないと以前示唆していた預金金利(現在マイナス0.2%)の変更を検討する可能性があると強調した。預金金利のさらなる引き下げが金融市場に及ぼす影響は、量的緩和の拡大ないし期間延長よりも強力となりそうだ。ただ、リスクがないわけではない。今のところは金融システム上でマイナス金利による問題は特に起きていない。それでもこれは事実上、未踏の領域だ。予想もしない結果が生じる恐れはある。

 預金金利の一段の引き下げによって、ECBの追求する「金融政策の乖離(かいり)」戦略が新たな段階に突入するのは確実だろう。今年の大半は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに関する期待が揺れ動くことで、ECBとの政策の乖離度合いが左右された。ただ、足元ではFRBが金融政策に関して慎重を期しているため、ECBの行動主義に拍車が掛かるかもしれない。ドラギ総裁は、ECBが「様子見」姿勢から、政策上の選択肢について「作業・評価」する姿勢に転換したと述べた。

 対照的に、ECBが債券買い入れの拡大ないし期間延長に踏み切っても、新たな市場を買い入れ対象としない限り、効果はずっと小さそうだ。買い入れ拡大は、ECBが対策を講じているという印象を強めるだろうが、その効果に対する疑問はますます高まっている。

 ECBにとっての課題は、22日にドラギ総裁が言明した通りの政策を打ち出せるかだ。政策変更に関しては、ECBはこれまで公約以上の政策を打ち出すことに何度も成功してきた。しかし、中央銀行がもたらした歪み(ゆがみ)によって、市場は一方向に急激に振れやすくなっている。期待を裏切られたときのリスクの大きさは明らかだ。

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