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経済の悪化で始まった世界的金融緩和
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4956889.html
2015年10月23日 NEVADAブログ
世界的規模で進む経済の悪化を受けて中央銀行による金融緩和合戦が始まりつつあります。
まず始めたのが中国です。
8月にも0.25%の利下げを行った中国人民銀行ですが、昨日、更に0.25%の利下げを行い、貸出金利を4.35%、預金金利を1.50%にしたのです。
GDPの減速もあり、この利下げは当然ですが、ECBでも金融緩和(利下げする余地はもうありませんので、買い入れ資産対象を拡大して金融機関に0%金利で貸し出すことになります)が近日中に実施されると言われており、日本でもGDP2期連続マイナス成長となりかねず、更に金融緩和を打ち出すのではないかと言われています。
アメリカは利上げが事実上出来ない状況に追い込まれてきており、遅くともこの12月に利上げするとみられていましたが、今の経済状況では当然利上げは無理であり、引き締めも緩和もしないという中立となるとみられています。
今、ユーロがドルに対して売れれており、1対1.10と10%程のプレミアムとなってきており、この先、ECBはユーロ安政策をとり、ユーロをドルと対等(パー)にさせる政策をとってくるとみられています。
そうなれば円は当然円高になりますが、日銀も金融緩和を行い円安誘導を行うとみられ、結果として円安・ドル高となり、ドルが上昇することになります。
ユーロ安:円安となれば、残るは人民元となります。
中国の輸出が減速しており、輸出ドライブをかけるには元安が必要となり、今後元を一段安に誘導する政策をとってくる可能性が強くなります。
これでアメリカ以外の世界の主要国が自国通貨安政策をとることになり、新興国を巻き込んだ通貨安戦争が勃発することになります。
そしてアメリカも経済の減速でいつまでもドル高を無制限に受け入れるということは出来るものではなく、どこかで動いて来るはずです。
それは対ユーロで<パー>になった時か、対円では一ドル125円〜130円になった時かも知れませんが、
いつまでも自国(アメリカ)輸出産業を犠牲にしたドル高を容認する程、オバマ政権は強くありません。
ところで、上記のような教科書的な相場が永遠に出現するでしょうか?
市場はえてしてそのシナリオの反対方向に向かうものであり、十分教科書的相場が出現したとなれば、一転大きな動きをして一気に反対方向に動き出すことが多々あります。
中国人民銀行の利下げ・ECBの金融緩和期待で株式市場も為替市場も動き出していますが、これがいつまで続くかは市場が決めますが、その市場を動かしているのは人間の「欲」であり、この「欲」は日々変わりかつ人により変わりますので、一筋縄ではいきません。
「お化けの正体を見たら終わり」という言い方が証券市場にある位であり、ECBによる金融緩和という「おばけ」を見た後、市場はどのような反応をするでしょうか?
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