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戻り鈍いトヨタ株、日本株急伸でも残る不安感(ロイター)
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/753.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 23 日 19:44:00: igsppGRN/E9PQ
 

10月23日、欧州中央銀行のドラギ総裁による追加緩和の示唆で日本株は急伸したが、市場には慎重ムードも濃い。国内時価総額トップで、日本株の代表格であるトヨタ自動車株の戻りが鈍いためだ。写真は、トヨタのロゴ、6月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)


戻り鈍いトヨタ株、日本株急伸でも残る不安感
http://jp.reuters.com/article/2015/10/23/toyota-kabuto-stock-idJPKCN0SH0YD20151023
2015年 10月 23日 19:05 JST


[東京 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁による追加緩和の示唆で日本株は急伸したが、市場には慎重ムードも濃い。国内時価総額トップで、日本株の代表格であるトヨタ自動車(7203.T)株の戻りが鈍いためだ。

世界景気に対する過度な懸念が後退しつつあるとはいえ、下期以降の景気や業績動向に不安感があることが、同社株の上値を抑えているという。

<好条件のトヨタ株、重い足取り>   

23日の日経平均は前日比で2.11%(389円43銭)高となったが、トヨタ株は1.27%高。ドル/円JPY=EBSが121円に接近するなど対ドルでの円安が進んだにもかかわらず、動きが鈍かった。

トヨタ株はチャート上では75日移動平均線(7593.9円=23日終値)を上抜けた後に押し戻される形となっている。テクニカル的な売り圧力や、信用倍率が9倍と高水準にあることなどが上値を抑えた可能性もあるが、バリュエーションが高いわけではない。

予想PER(株価収益率)はトヨタが10倍台後半であるのに対し、日経平均は約15倍。ホンダ(7267.T)(13倍台後半)や日産自動車(7201.T)(11倍台半ば)と比べても割安な水準だ。「中国での小型車減税措置や自動運転技術の話題、独フォルクスワーゲン(VOWG_p.DE)の不祥事によるシェア向上への期待など、株高への条件はそろっているのに戻りが鈍い」(国内証券)と、首をかしげる市場参加者は多い。

<消えない先行きへの不安>

PERの低さは高水準の業績予想の裏返しでもある。2016年3月期の連結営業利益(米国会計基準)は前期比1.8%増の2兆8000億円と3期連続で最高益更新の見通しだ。

トムソン・ロイターがまとめたアナリスト28人の予測平均値は3兆0860億円で、会社予想は保守的。少なくとも上期は堅調な業績内容になったとみるアナリストは多い。

ただ、先行きについては「新興国景気の影響を含め、下期以降の業績が気がかりだ」(銀行系証券)との声がある。金融緩和があったとしても、実体経済に与えるプラス効果は限定的で、業績面への不安は消えない。

日本株の上昇は「ショートポジションの巻き戻しの動きにすぎない」(ネット系証券)と、冷めた見方もある。トヨタ株の重さは、市場に残る先行きへの不安の表れと言えそうだ。

<注目される企業のガイダンス>

パインブリッジ・インベストメンツ執行役員の前野達志氏は、ECB総裁の発言を受け、流動性相場への期待感から「短期的に日本株は上昇しても、下期の国内企業業績には不安が残る」と話す。

翌週以降、国内では3月決算期企業の中間決算発表が本格化する。弱気なガイダンスを示す企業が相次げば、投資家心理を再度悪化させる懸念もある。

いちよしアセットマネジメント・執行役員運用部長の秋野充成氏は「過剰流動性相場のため、買い戻しだけでも日経平均は2万円までいくだろう。ただ、そこからさらに上昇トレンドが発生するかが問題だ」と指摘する。

2万円回復後に「企業業績がけん引役となれるかというと、そうでもなさそう。当面は1万6000円から2万円の間のレンジ相場が続くのではないか」との見方を示している。

先陣を切って中間決算を発表した安川電機(6506.T)や日本電産(6594.T)の株価反応は今のところは良好だが、両社とも通期の利益予想は据え置いた。流動性相場への再開にわく株式市場だが、時価総額首位のトヨタが足元の業況と先行きをどう投資家に提示するのか。1つのターニングポイントとなりそうだ。

(長田善行 編集:田巻一彦)

 

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コメント
 
1. 2015年10月23日 21:02:51 : OO6Zlan35k
アングル:独ダイムラーは中国の中産階級に期待、高級車で勝負

[ベルリン 22日 ロイター] - 減速感がでている中国自動車市場。しかし、独ダイムラー(DAIGn.DE)は、急速に成長する中産階級が将来の高級車市場を下支えするとみている。

22日に発表した第3・四半期決算は、中国でのスポーツ多目的車(SUV)の需要が寄与し営業増益となった。

高級車部門メルセデスベンツの1─9月の世界販売台数は、新型車投入が奏功し、フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)傘下のアウディを抜き、BMW(BMWG.DE)次ぐ位置につけた。

9月の中国販売台数は53%増を記録。これに対しアウディは2.9%増にとどまった。

ダイムラーの中国に対する楽観的な見通しは、ゼネラル・モーターズ(GM.N)、BMWなど他メーカーとは対照的だ。大手メーカーの間では、過去10年にわたって大きな収益源だった中国が、市場の成熟化と景気減速に伴って干上がりつつあるのではないかとの懸念が広がっている。

ダイムラーのボド・ユッバー最高財務責任者(CFO)は、中国の自動車市場が長期的に毎年5─6%成長するとみており、中でも高級車セグメントは全体の平均を上回るペースで伸びると予想。「現在中産階級が力強く伸びている。このことが今後数年間にわたり、高級車市場が大衆車市場とは不均衡な成長を遂げるのに寄与するだろう」と話す。

ダイムラーは中国ではコンパクトSUVの人気が高いとし、4月以降に新型SUVのGLAの生産を開始した同社は、需要にうまく対応できたと分析している。

ダイムラー株を買い推奨しているバンクハウス・メッツラーのアナリスト、ユルゲン・パイパー氏は「ダイムラー車の勢いには終わりが見えないようだ。この好調な業績に対しては、いかなる欠点を見つけることも難しい」と話す。

シンクタンクの自動車研究センター(CAM)の責任者を務めるディレクター、ステファン・ブラッツェル氏は「中国では拡大する中産階級が非常にコンパクトSUVに憧れている。SUVのトレンドは過去数年間にわたって高級車セグメントに広がっており、この先も高い可能性を秘めている」と指摘した。

メルセデスは中国でもアウディやBMWとの販売台数の差を縮めており、第4・四半期から来年にかけても引き続き需要は強いと予想している。

だが、ダイムラーは世界出荷、売上高、営業利益の大幅増を見込んだことしのガイダンスを据え置く一方、世界の販売台数については、2%増としていた従来予想を下方修正した。足下の景気指標から「投資家と消費者の側で不透明感が大幅に増大していることが明らかになった」と説明した。

ドイツ財務省は中国や新興国景気の減速に加えて、VWの排ガス不正スキャンダルで生じた不透明感のために、ドイツの業界に対するリスクが高まったとの見方を示している。

MMウォルバーグのアナリスト、マルク・レネ・トン氏はメルセデスの中国における9月の53%増という数字に関して「新商品が中国や他国での販売を引き続き押し上げるだろうが、ペースは今ほど高くはないかもしれない」との見方を示した上で、VWの排ガス不正でメルセデスがアウディからシェアを奪うとは予想していないと付け加えた。

(Andreas Cremer記者)
http://jp.reuters.com/article/2015/10/23/daimler-china-idJPKCN0SH11C20151023?sp=true


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