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傾斜マンション問題 「元請け」「1次下請け」に責任はないのか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/167294
2015年10月23日 日刊ゲンダイ
“ホンボシ”は旭化成建材だけなのか(傾斜が見つかったマンション)(C)日刊ゲンダイ
横浜市のマンション傾斜問題が明らかになって1週間。杭打ち工事を担当した「2次下請け」の旭化成建材と、その親会社の旭化成が矢面に立ち、データを偽装したキャリア15年の契約社員1人に「罪」を押し付ける報道も目立つ。
しかし、問題の核心は改ざんを見逃した組織のズサンさと、担当者に不正をはたらかせるような状況が、いかにしてつくられたのかだ。本当のワルは誰なのか。
固い地盤(支持層)に届かなかった深度不足の8本の杭は、いずれも基礎工事の工期末直前の約10日間に打たれた。元請けの三井住友建設は05年12月〜06年2月にかけて全473本の杭を打ち終えるよう下請けに指示。実際に杭を打ち込む場所や、一本一本の長さや太さを設計したのも三井住友建設だ。8本の杭は設計段階で、すでに2メートル程度短かったとの報道もある。
工期は正月を挟み、年末年始の10日〜2週間は作業を中断せざるを得ず、休日も考慮すれば、工期は実質60日間といったところだったろう。
「約15メートルの長さの杭を1日8本ペースで打ち込むのは、確かにタイトな日程とは言えます。ただし、基礎工事はあくまで第1走者。その遅れは第2、第3走者の本体や仕上げ工事で挽回可能だし、実際に作業を始めてから想定より支持層が深くにある場所が見つかるのも、ままある話です。その場合、長さが足りない分の杭を継ぎ足すわけですが、下請けは必ず元請けの工事管理者に判断を仰ぎ、ゴーサインが出なければ作業はできません。この作業を巡る元請けと下請け間のコミュニケーション不足が今回の悲劇を招いたのではないか。まず疑うべきは、その可能性です」(建築エコノミスト・森山高至氏)
工期末だと、現場に予備の杭がなく、新たに追加発注を迫られるケースも出てくる。追加発注すれば全体の工期が延びるし、予算も増える。
「現場全体の工期やコストに対する重圧の感じ方は、元請けの工事管理者の個性に左右されがち。経験不足の元請け職員が管理を任された場合も、過剰に負い目を感じかねません。実際、住友不動産が03年に分譲した同じ横浜のマンションでも昨年、杭の未達が判明。その原因は元請けの熊谷組の杭工事係の現場経験が浅く、1次下請けの地盤確認を過信したため。1次下請けの担当者も入社6年目で、現場の判断を任されるのは初めてでした」(森山高至氏)
今回の現場で、工事の進捗状況の確認や安全の確認は1次下請けの日立ハイテクノロジーズに任されていた。メディアも責任の所在を矮小化すべきではない。
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