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日本の製造業の「危機」が与える警告:日本の製造業の問題は「道」にあるのではなく「器」にある:中国人に特有のすごい合理主義
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/730.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 10 月 23 日 01:34:04: Mo7ApAlflbQ6s
 


日本の製造業の「危機」が与える警告
人民網日本語版 2015年10月22日08:20

危機の中にあるシャープはリストラと本社ビル売却で生き残りをはかろうとし、連年赤字続きのパナソニックが利益を上げるのは難しく、ソニーは長引く低迷のうちに徐々に市場から遠ざかり、キャノンの四面楚歌の状況は根本的な改善が難しく、日立や東芝もかつて優勢だった消費電子製品の分野で失敗続きで、落日のスター・NECはスマートフォン事業から完全に撤退した……。こうした現象はみられるものの、ここから日本の製造業が衰退した、敗北したという結論を導きだすことはできない。とはいえ、日本の製造業が確かに段階的な困難に直面していることは否めない。中国と日本にはよく似たところがあり、経済の強さと製造業大国としての国際的地位が密接に関連している。「世界の工場」の大きな渦の中にある中国に、日本の製造業の困難を検討し、自身を振り返る必要があることは間違いない。「新華日報」が伝えた。(文:葉雷)

日本の製造業が今のような段階的困難に直面したのはなぜだろうか。日立に16年間勤め、現在は京都大学や東北大学で非常勤講師を務める湯之上隆さんは、著書「日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ」の中で、日本の情報技術(IT)製造業の数十年にわたる栄枯盛衰の歴史を振り返り、日本の製造業から得られる教訓として次の4点を挙げた。

1つ目は、10年を一つの周期とする新技術の波に直面して、市場のチャンスに対する敏感さを失い、昔のやり方で古いものを守ろうとし、チャンスを失ったこと。

2つ目は、性能と指標を過酷なまでに追求した結果、市場の実際のニーズのレベルを軽視し、必要のないコストを投入し、市場に変化が起きた時に研究開発の中で速やかに製品の調整を行えなかったこと。

3つ目は、職人的な精神や技術者の技能に頼りすぎ、製品の標準化と汎用化をおろそかにし、低コストで大量生産する能力が圧倒的に不足していたこと。

4つ目は技術の流れの転換に直面して、日本の企業制度はひどく硬直化し、技術変革の流れに対応できなかったことだ。

イノベーションの道は容易なものではない。どうすれば時代とともに歩み、列から脱落しないで済むだろうか。湯之上さんは著書の中で日本の製造業の危機のもう一つの原因に言及して、「先進的な技術に対してこれまで得意としてきたイノベーションを模倣する精神を欠き、反応が鈍い」と指摘しており、これはまさしく中国が自戒すべき点だ。また湯之上さんは、「イノベーションの要素を模倣することを改めて重視し、自身の技術の総合的な強みを発揮する」ことを呼びかけており、これもまた中国が同じように重視しなければならない点だ。日本の製造業の興亡史を振り返ると、4つの時期に分けることができる。


第1の時期は明治維新から第二次世界大戦までで、日本が「砦にこもる」ことを中心としていた時代だ。当時の日本製品は中国で「東洋製品」と呼ばれていたが、この時期に日本は近代化の道を歩み始めた。

第2の時期は第二次世界大戦終戦から1970年代までで、模倣を中心とした時代だ。日本は経済が壊滅した敗戦国から経済の巨人へと発展を遂げた。

第3の時期は70〜90年代で、イノベーションが中心だった時代だ。「メードインジャパン」が世界の舞台に登場しただけでなく、次々に神話を生み出し、日本は一躍、米国に次ぐ世界2位のエコノミーになった。

最後は90年代以降で、これまでのやり方に固執し古いものを守ろうとする時期だ。模倣にこもることをよしとせず、日本の製造業は頂上から転落して危機に陥ったにもかかわらず、日本企業はいまだに「背水の陣を敷き、あらゆる努力をしてマイナスをプラスに転じ、企業の生き残りをはかる」という現実逃避の心境から抜け出せず、徐々に他国に追いつき、追い越されている。

日本の製造業の危機には、湯之上さんが著書で指摘するような原因があるが、実際にはより複雑な原因がある。国内外の金融通貨政策、労働力市場、文化的心情、さらには国際政治の局面などとも密接な関係がある。

客観的にみて、「メードインジャパン」の市場での影響力は今でもなお大きく、技術の研究開発水準とイノベーション能力は引き続きトップレベルであり、世界の製造業の産業チェーンは日本抜きには語れない。老子が「形よりして上なるものこれを道といい、形よりして下なるものこれを器という」というように、日本の製造業の問題は「道」にあるのではなく「器」にある。

器の問題は主に自分の殻に閉じこもることが原因で、具体的には技術の研究開発のレベルとイノベーションの方向性が、消費の流行、ビジネスモデル、市場開拓の能力とつり合わなくなることに体現される。また米国や韓国や中国のイノベーションを模倣することもしないといった形に現れる。これではインターネットに関連した画期的な製品を生み出すことができないばかりか、ネット時代の歩みに追いつくこともできなくなる。

中国製造業が勃興した主な原因は、大きなこととしては改革開放があり、小さなこととしては日本の4段階の最初の2つの段階のように、模倣からイノベーションを起こして成功を収めたことにある。
中国の製造業が日本の90年代後の工業化された消費時代のようなピークを迎えられるかどうかは、日本のようにイノベーションを模倣する中で超越を果たせるかどうかにかかっている。だがよい技術とよい製品、よい市場とは必ずしもイコールではない。

技術には安定性と直線性が必要で、製品と市場には可変性と曲線性が必要だ。よってイノベーションにおける超越を実現できなくとも、イノベーションを模倣し続けさえすれば、製品と市場で一定の場所を占めることができる。イノベーションにおける超越を実現しても、製品や市場において常にイノベーションの超越を実現できなければ、市場を獲得し、トップの座を維持することはできない。

製造業の栄光と衰退の歴史の中で、日本は何に成功し何に失敗したのか。

こうした点は、工業のインターネット時代に追いつき、これを追い越そうとしている中国企業にとって啓示的な意義があることは明らかだ。
中国と日本は、文化的な中核で、ともに儒教の「中庸」の思想の影響を深く受けており、思い切った手を打つことをよしとしないことが多い。
そこで、中国と日本の文化には、何かに強く「固執」するという面がみられ、自由やイノベーションの能力という点で欧米にかなわない。
日本は世界にその名をとどろかせる「模倣の先輩」から徐々に「自分の殻に閉じこもった存在」になっていった。
これは実力の変化にともなって「固執」の心理が働き、それが発酵した結果だといえる。
中国は今や世界2位のエコノミーであり、中国国民の心情も変化のさなかにある。日本の姿は私たちに警告を与えてくれる。

(編集KS)

「人民網日本語版」2015年10月22日

http://j.people.com.cn/n/2015/1022/c94476-8965166.html

 

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コメント
 
1. 2015年10月23日 02:14:00 : ApE8e9gMWg
85年のプラザ合意で製造業が中国に行き、

合弁で技術を取られたことが大きいのでは。

また、円高で製造業の技術者のリストラがあり

韓国、サムソンなどに技術者が引き抜かれ

技術が移転した事も同時に起こった。


2. 2015年10月23日 05:11:00 : gH9eKeWBqE
>>1 どっかのボンクラ政治家流に言えば「全く当たらない」
あんたみたいなこと言ってたらキリがない。
工業製品はほとんど西洋が発祥地だ。日本は改良を加え続けただけ。
イノベーションが進行しても「自分の技術が優秀だ」と目を背け続け
気がついたら市場が一変して時代遅れのものを優秀な技術で作ったと
センズリ掻いていただけだよ。例えて言えば超絶技術で「わらじ」を
作ったけど売れないとボヤいてるバカジジィだ。

3. 2015年10月23日 05:12:22 : b5JdkWvGxs

日本の製造業の「中国化」が与える警告


中国は自国で新技術の開発などできない国家だ。

そのため、外資が中国に拠点を作る際は中国資本と合弁会社を作って、技術移転させ、その技術を盗み、盗み終わったら外資を追い出すという方法を中国は取っていた。

それで技術を盗み、その盗んだ技術で安売りの大量生産をして世界市場を席巻していた。


技術は外から盗むというのが中国のやり方だった

日本企業の多くは「研究、改善」を繰り返して品質を向上させ、商品力で世界で生き抜いている企業ばかりだ。こうした日本の企業が中国に進出したら、どうなるのか。

中国はその技術をそっくり盗んで安売りし、日本企業を窮地に追いやっていたのである。日本企業はあまりにも無防備であり、お人好しであり、中国人の気質を知らなすぎた。

その日本企業が中国の本質に気付き、中国人を信用しなくなり、中国から撤退していくわけで、今後は中国に日本企業の技術が漏れなくなっていく。

これが何を意味しているのかというと、日本企業に見捨てられた中国は、見捨てられた部分から品質向上ができなくなり、今後はどんどん劣化して競争力をなくしていくということである。

中国から撤退しているのは日本企業だけではない。アメリカの外資も中国の薄汚いやり方に嫌気が指してゆっくりと撤退している。2013年から経済の各分野から外資がゆっくりと撤退していったのである。

そのため、中国は技術力を自力で強化しなければならなくなった。通常であれば、莫大な研究開発費を使って基礎技術の研究に邁進するのが筋だが、中国のやり方は違っている。

世界中のありとあらゆる多国籍企業にサイバー攻撃を行って、技術を盗み取っていたのである。さらに、日米欧に産業スパイを放って現地から直接的に技術を盗むようなことすらもしている。

アメリカ司法省は、2015年5月19日に産業スパイの疑いで天津大学教授3人を含む計6人を通信技術を盗んだ罪で起訴しているが、中国では大学教授ですらも産業スパイをするのである。

イギリスのシンクタンク「戦略情報研究所」は、中国政府は中国大使館内部に拠点を作り、中国人学者、留学生、訪問代表団をスパイに仕立て上げて情報を吸い上げていると暴露しているが、これが中国のやり方だ。

技術を盗んで安売りして儲ける。そんなやり方なのである。


中国に飛び込んでいく企業は劣化を余儀なくされる

しかし、こうしたハッキングやスパイで技術を得たとしても、ハッキングが塞がれて、相手が次世代技術を開発すると、すぐに時代遅れになる。

技術の蓄積やノウハウがないわけだから、中国の企業は常に劣化するしかない。

さらに中国は目先の金儲けしか考えないので、自国が公害まみれになっても誰も我関せずで暴走し、中国の大地そのものも劣化していく。

中国はすべてを劣化させる。そんな持続できない資本主義の中で暴走している。

(中国の経済発展は持続可能ではなく、最終的に自壊していく)
http://www.bllackz.com/?m=c&c=20150921T1330180900


そんな中に飛び込んでいく外資企業は、自らも中国の色に染まって劣化していくしかない。

最近、多くの多国籍企業の製品が劣化しつつあるのは、まさに中国式の「すべてを劣化させてしまう」資本主義に染まっているからだ。

どんなブランドでも、中国に関わり、中国に巨大な工場を作り、中国人を雇って製品を作らせていくと、中国で偽ブランドが出現し、本家本元も最終的に商品は劣化を余儀なくされる。

それに気付いた多国籍企業は中国から足抜けするが、アクセルを踏んで中国にのめり込むと、いずれは中国特有の品質劣化がブランドの信頼を貶めていくことになる。


4. 2015年10月23日 05:14:54 : b5JdkWvGxs
日本の製造業の「中国化」が与える警告2


「自国のものが何も信用できない」「外国の安心できる商品が欲しい」という欲求が、外国旅行による爆買いにつながっている。自国の商品がまともだったら、誰も外国に行って重い荷物になるものを買いまくらない。

中国人は爆買いした日本製の商品を中国で転売する。これも、自国の商品がまるっきり信頼できないから成り立っている小遣い稼ぎである。

自国の商品が信頼できないものになっている根本的な原因は、やはり孫子の兵法のような「他人を騙す思想」の影響下にあるからだ。

全員が「他人をいかに騙すのか」に終始した書物を読んで、実際に他人を騙しながら不良品を売りつけるような商売をするので、人にも商品にも信頼が成り立つはずがない。

中国人は基本的に、今でも家族以外の他人はほとんど信用しない。他人は騙してくる存在だからだ。中国では「騙された人間が悪い」のだから、家族で固まり、その他の人間は絶対に信用しないことで防御するしかない。

中国社会の隅々まで「いかに相手を騙すか」という詐欺思想が蔓延している。だから、「相手を騙す」というのが中国という国の体質となってしまった。


中国ではこれを「超限戦」と名付けて悦に入っている

そんな国が大国と化して外交をしているのだから、それが信頼と絆に基づいたものになると考える方がどうかしている。

孫子のような「詐欺書」をバイブルのように崇める中国が行う外交というのは、やはり「相手を罠に落とす」ものでしかない。孫子の兵法がそのまま外交になる。

「馬鹿を屋上に上げて、ハシゴを外す」とか「自分が弱いときは提携を呼びかけ、自分が強くなれば反故にする」とか、信頼の欠片もないようなことを解説しているのが孫子の兵法だ。

中国共産党は、こんな詐欺行為の書かれた書を信奉し、これをそのまま外交で実践している。最近では、このような孫子の兵法が現代の社会情勢に当てはめられ、さらに悪質化している。

中国では現代に合わせて進化させた兵法を「超限戦」と名付けて悦に入っている。

超限戦も、「国家テロ戦、諜報戦、金融戦、ネットワーク戦、法律戦、心理戦、メディア戦」で、相手をワナにかけてめちゃくちゃにする方法を説いている。

この超限戦をするにあたっての心得としては、「倫理基準を超え、タブーを脱し、手段選択の自由を得なければならない」のだという。

分かりやすく言おう。要するに超限戦とは「法を無視して、相手をあらゆる分野でワナにかけろ」というものである。

今の中国がやっているのはこの「超限戦」なのだ。日本はこの超限戦を仕掛けられて、中国に翻弄されている。戦わずして相手を屈服させる「仕掛け」が、日本に張り巡らされている。

だから政治家も知事もマスコミもジャーナリストも少なからずが中国に取り込まれ、「これからは中国の時代」とか言い出して日本を売り飛ばそうとしている。

日本はもうとっくの前から「超限戦」を仕掛けられ、中国の手先となった人間がうようよしているのである。


よりによって、謀略のターゲットは日本である

よく経営に孫子の兵法を取り入れるべきだとか、孫子を研究していると公言する経営者がいる。

中国のそれぞれの兵法というのは、そのほとんどが「他人を騙す方法」を解説したものなのだから、そんなものを研究する経営者というのは、「他人を騙す方法を研究している」と言っているのも同然だ。

それを実践しているのであれば、そんな経営者は詐欺師も同然なのである。

私たち日本人が知っておかなければならないのは、こうした他人を騙す方法を事細かく解説した薄気味悪い思想を中国政府がバイブルのように信奉して、実際に実践で使っており、よりによってそのターゲットが日本であるということだ。

とても危険なことに、中国軍はこの「超限戦」をシステムの中に組み込んでいる。そして、実際にハッキングする部隊や、外国企業の情報を盗む部隊が存在する。

日本の各企業の機密情報が、どんどんハッキングによって盗まれているのだが、その裏には「超限戦」による問答無法の犯罪行為が国家規模で行われている。

日本人の政治家・知事・マスコミ関係者・教育者を、金と女でワナにかけて、弱みを握って売国させるのも「超限戦」のひとつの方法である。ハニートラップの噂になる政治家は多い。

今後、私たちは政治関係者やジャーナリストを見たら、その人が日本人の名前を名乗っていても、その人物が信頼できるのかは、次の5点をしっかり確認しなければならない。

「日本に対して忠実か」
「外国に妙な影響は受けていないか」
「人格に問題はないか」
「法律は守れるか」
「不正はないか」

日本企業も他人を雇うときも、上記がとても重要だ。また、目の前の人物が「反日国家の人間ではないか」「反日国家に影響を受けていないか」を判断するために、しっかりと確認しなければならない時期になっている。

銃弾が飛び交うものだけが戦争ではない。戦わずして相手を屈服させる「仕掛け」そのものも戦争である。そう考えると、すでに日本と中国の戦争は「起きている」と言うこともできる。
http://www.bllackz.com/?m=c&c=20150609T1632350900


5. 2015年10月23日 05:18:13 : b5JdkWvGxs

日本の製造業の「中国化」が与える警告3


実名対談 

あぁ、中国ビジネス 僕らは本当に悔しい思いをしました 
平気でウソをつき、平気で裏切る。申し訳ないが、彼らは人として信用できない
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42503

2015年03月18日(水) 週刊現代 :現代ビジネス


日本人の「誠意」なんて伝わらないらしい。「騙されるほうが悪い」「技術は盗むもの」というのが常識の国。中国に進出して、現地で痛い目に遭った日本人社長二人が、中国ビジネスの難しさを語る。

■コピー上等!

自動車メーカー、スズキの中国法人社長を務め、中国での長年のビジネス経験を元に『チャイナハラスメント』http://urx.nu/izR7(新潮新書)を上梓した松原邦久氏。中国人社員に技術を盗まれ、コピー工場を作られて被害を受けたバイオジェニック社の社長、渡部政博氏。

本誌2月7日号と2月14日号でそれぞれ掲載した両氏のインタビューは、大きな反響を呼んだ。今回は、中国で事業を営むことの恐ろしさを、改めて二人に語ってもらった。

*

渡部 松原さんは中国でのビジネスに30年以上も携わってこられたそうですね。私も以前、我が社の技術を中国人社員に盗まれるという苦い経験をしました。

松原 どんな技術ですか?

渡部 当社の製品のひとつに、アスタキサンチンというエビやカニなどに含まれる赤橙色の色素があるんです。抗酸化作用があり、化粧品や健康食品の原料として使われています。

そのアスタキサンチン原料の培養技術を、現地で採用した中国人社員にまるごと盗まれ、我が社の工場の近くにコピー工場を作られてしまったんです。しかも、その中国人社員は社外の仲間たちと組んで、自分たちが発明者だとしてアスタキサンチンの製造技術に関する実用新案を、中国で申請したんです。

松原 日本企業の技術を盗んでコピー工場を作る、というのは中国企業の常套手段ですね。かつて、私が勤務していたスズキでも同じようなことがありました。スズキ製オートバイのデザインを中国の企業にそっくりコピーされたのです。

すぐに損害賠償を請求したのですが、賠償金は希望額には程遠いわずかなものでした。幸い、裁判所はコピー工場の操業を中止させる決定を下しましたが、中国の場合、「コピー工場のコピー工場」というのもある。コピー工場の技術を盗んで、新たなコピー工場が作られている場合には、私たちは追いきれませんでした。

渡部 我が社も同じです。訴訟を起こし、実用新案の権利はウチに帰属するという判決を勝ち取ったんです。ところが、申請された技術はすでに情報が公開されてしまっているため、類似の工場が次々に建てられたんです。コピー工場のコピー工場の、そのまたコピー工場……という具合に増えていって、今は4代目のコピー工場までできている(苦笑)。

でもそこまで行くと、それぞれ我が社とは関係のない人物が経営者になっているために、うちの技術を使ったコピー工場だと証明することが難しい。それで操業を止めることができないのが現状です。

松原 御社が採用した中国人社員らに、不審な素振りはなかったのですか?

渡部 おかしいなと思うことはありましたが、最初は疑うことなどまったくありませんでした。

我が社は中国進出に際して、'03年にAという中国人女性を社員として採用したんです。Aの父は中国の元サッカー選手で国会議員も務めた人物。母親も有名なバレーボール選手で、本人の経歴も申し分なかった。

彼女は一橋大学を卒業しており、当社に入る前は日本の証券会社に勤務していました。働きぶりも頼もしく、雲南省の昆明に工場を立ち上げるときはその人脈を大いに使って大活躍してくれたので、現地法人の取締役副社長にとりたてたほどです。

松原 大抜擢ですね。

■隙あらば騙す

渡部 ところがAは'08年頃におかしな動きを見せたんです。当時、事業の一部を中国企業に売却する話が持ち上がり、Aに中国語の契約書を作らせたのですが、最終契約書が我が社に不利な内容になっていた。

〈売却代金は4回払いで、最初の支払いが終わった時点で事業責任者の名義を変更する〉などと、事前の覚え書きにはまったくなかった文言を潜りこませてあったのです。当然、売却の話は破談にしました。

松原 おそらく相手の中国企業は、1回目の支払いだけ済ませて、名義を変えたあとは、代金を踏み倒すつもりだったのでしょうね。

私は中国企業とビジネス上の契約をするケースを30件ほど見てきましたが、中国企業は事前に合意していない一文を契約書に平然と入れてきます。どういうことかと問い詰めても、「これは私たちの希望です。嫌なら嫌だと言えばいいだけの話じゃないか」と開き直る。

渡部社長はきちんとチェックされたから良かったですが、そういう手口で重要技術や事業をまるごと取られてしまう会社もあります。中国企業との契約書は、サインする直前まで日本語と中国語の両方を綿密にチェックしなければいけません。

渡部 結局、Aは'09年に退社し、事業の一部を売却しようとしていた中国の健康食品原料会社の日本法人を立ち上げ、社長に就いています。いま振り返ると、彼女がすべての首謀者だったのではと疑念を抱いています。

というのも、昆明の工場の操業を始めるにあたり、Aの紹介でBという男性を採用したんですが、このBが技術を盗み、コピー工場を建てたからです。しかもBの工場で作られたアスタキサンチンは、Aが社長を務める健康食品原料の会社に卸されていました。

松原 Bとはどんな人物だったのですか。

渡部 Bは四川大学の生物科学科を卒業しており、とても熱心な男でした。将来の工場長候補として、我が社の研究開発部部長(日本人)がつきっきりで指導したんです。

わからないことがあるとすぐに質問してくるし、自ら残業もしていたので、その熱意を見込んでいました。Bにはいつも「ここでの研究内容をよそに言うなよ」と言い聞かせていたんですが。

松原 「よそに言うな」と言ったのはまずかったかもしれませんね。それだけ価値のある、カネになる技術だということをBに教えてしまったということになりますから。

Aにしても、最初からスパイ目的で入社したというより、アスタキサンチンという製品はカネになるから自分たちでやろうと考えたのでしょう。

渡部 そうですね。私も最初から技術を盗むつもりだったとは思いたくないです。

■「何が悪いの?」

松原 それから、中国人に「(仕事を)任せる」と言うのも禁句です。

私がある仕事を中国人社員に頼んだら、当初の思惑と違う形で進んでいた。それを指摘して修正させようとすると、「私に任せると言ったではないか」と反論されました。彼らにとって「任せた」は「すべての決定権が自分に移った」という意味になってしまうんです。

渡部 それだけでなく、私も現場の研究開発部部長も、AやBと家族ぐるみの付き合いをしていました。その部長は月に一度はBの自宅で食事をするほど仲がよかった。私も自宅に呼ばれてご馳走していただいたり、Aの家族が日本に来たときは食事に招待したりしましたから。それで親類縁者より深い付き合いになったと錯覚していたんです。

松原 接待や家族ぐるみの付き合いでもてなして、心を開かせるというのは相手の戦略だったのかもしれないですね。

渡部 しかしAもBも、大学で高等教育を受けてきた人間です。それがカネになるからといって、平気で技術を盗むというのは……甘いかもしれませんが、日本人の感覚では考えられないですね。

松原 「真似して何が悪いの?」というのが中国人の考えなんです。「常識だろう」と言っても、その常識が理解できない。

知的財産権という概念は通用しません。とりあえず盗んでしまって、問題があれば後で話し合いましょうというのが彼らの認識です。

渡部 もしかすると、Bには「自分も開発に関わったのだから発明者だ」という思いもあったのかもしれません。

急に退職したいとBが言い出したときは必死に止めたのですが、「もっと給料のいい、高速道路の資材の貿易会社に転職する」と言うので、快く送り出したんです。でも、その言い訳もすべてウソだったわけですが。

松原 中国人には「ばれなければ自分のもの」という考えがあるんです。

渡部 つくづく今回の件に懲りて、もう我が社では新たな研究開発は中国で行わないことにしました。中国での製造・販売は今後も続けますが、技術の核心部分は中国人社員には触れさせません。

松原 コピー工場で作られるアスタキサンチンの品質はどの程度ですか。

渡部 当社の製品とほぼ同じ品質です。

松原 となると価格の勝負になりますが、日本企業は中国企業に比べてどうしてもコストが高くなってしまうので不利になりますね。

渡部 そうですね。向こうの企業は農民などを非常に安い賃金で雇っていますが、同じようなことを日本企業がやったらすぐ監督官庁に目をつけられる。日本企業は健康保険をはじめ、中国人従業員に手厚い福利厚生を提供しますから、どうしても人件費は高くなります。

松原 どうやって中国製品と競争するのですか。

渡部 アスタキサンチン市場はまだ規模が小さくて狭い業界なので、当社が受けた被害については顧客も知っているんです。それで、おかしな会社ではなく、うちから買おうというお客さんもいます。

それに、コピー工場の社員には、技術を進歩させていく能力はないはずです。うちから盗んだ技術を今後も使い続けるなら、そのうち技術は古いものになる。これからは私たちが開発した新しい技術を用いますので、おのずと差がつくと考えています。

松原 先ほど、中国人社員Aが知り合いのBを紹介したとのお話がありましたが、いかにも中国人らしいですね。彼らは同級生や同郷人といった「身内」を引っ張りこんで、ビジネスを始めたがる傾向があります。

私は「内組織」と「外組織」と言っていますが、実は中国人は内組織においては日本人と同じ倫理観を持っている。仲間を騙してはいけないし、約束は守らなきゃいけない。

しかし外組織、つまりグループの外の人間に対しては、自分たちの利益になるなら騙しても構わないという意識があるんです。

渡部 私は中国に行くまで、どちらかというと性善説の考えを持っていましたから、その考え方はわからなかったですね。

松原 騙すほうが悪いのか、騙されるほうが悪いのか、日中それぞれで聞いてみたことがあるんです。重慶の会社にいた時に総務の社員を集めて聞いたところ、「騙されたほうが悪い」という答えがほとんどだった。この回答が象徴するように、日本人と中国人の考え方は決定的に違う。

中国人ビジネスマンの中には、あからさまに「日本人はこちらの言うことを疑わないから、騙すのは簡単」と言う人もいます。

渡部 私もAに言われたことがありますよ。「社長は騙されやすいから気をつけて」と。まさか、その本人から本当に騙されるとは思いませんでしたが。

■「小日本」のくせに

松原 それから、中国には「小日本」という日本の蔑称がありますが、彼らは自分たちこそが世界の中心であり、日本は中国の属国に過ぎないという意識もどこかにある。

渡部 そうかもしれませんね。中国の五つ星クラスの高級ホテルでも、車寄せに立っていると「おい、小日本人が早くクルマ回せって言ってるぞ」なんて従業員が囁いていることがある。

表面上は愛想よくしていても、本心では日本人を下に見ているのかもしれません。

松原 中国人は、ことのほかメンツを重視します。中国社会では法律が平等に適用されないので、一度世間に対するメンツが傷つくと、回復することは至難の業なんです。

だから、中国人ビジネスマンは自己主張は強いけれど、他人の自分に対する評価を非常に気にします。日本人が絶対にしてはいけないのは、中国人の前で中国人を批判したり、中国人社員を人前で叱ったりしないこと。中国人はメンツを潰されたことは決して忘れないので、遅かれ早かれ、必ず仕返しが待っています。

渡部 そうした考え方も含めて、現地に進出する企業はもっと中国について学ぶ必要があるでしょうね。私もそれなりに勉強したつもりですが、まんまとやられてしまった。

松原 中国で騙された企業というのは多いんですが、みんな体面を考えて黙っているんですよ。でも、渡部社長が包み隠さず体験を明らかにしてくださったのですから、日本の企業はぜひ参考にしてほしいですね。

自社の中国人社員に技術を盗まれ、被害を受けたバイオジェニック社長の渡部政博氏

自動車メーカー、スズキの中国法人・重慶長安鈴木汽車の社長などを務めた松原邦久氏

「週刊現代」2015年3月21日号より


6. 2015年10月23日 05:28:46 : gH9eKeWBqE
ははは、日本人もかつてそう言われていたのを忘れてる滑稽さ。
それとも歴史に無知なだけかw。
自動車にしても発明したのはドイツ人で大量生産はアメリカ人だ。
中小型車のタイヤ4つは日本人が発明したものではないよ。
こういうバカが湧いてくるから日本の製造業が没落したんだよW。

7. 2015年10月23日 05:43:00 : jXbiWWJBCA

この分析は、未だにイノベーションが国の庇護によって起こせるという発想だが、

急速に変化していく世界では、その変化を予測しさらに加速していくイノベーターが多く生まれ、彼らがエンジェルによって効率的にサポートされることが重要だ。

つまりグローバル競争が激化していく状況では、国家資本主義によって高付加価値産業と高賃金労働者を製造業によって生み出す時代は、既に終わっている。


8. 2015年10月23日 05:51:27 : gH9eKeWBqE
 クソの役にも立たない知識みたいな言葉をならべて何言いたいのW。
生産過程に関与したこともない無駄飯喰らいがコピペを並べて手間賃稼ぎをやっても
誰も振り向かないよW。
考える頭がない。従来の考えに固執するそれが最大の欠点なんだよ。
降りてきた霊も時代遅れの基地外のやつかW。

9. 2015年10月23日 06:06:31 : EHNodJa1EY
衰退した根本は利益先行追求の拝金主義におぼれた事だよ
利益をあげるために無理をし続け 
能力の有る人材を切り捨て無能な縁故のシステムを構築し
資本の投資が製造より金融が儲かると言い偏っていったんだね
つまり、金融で儲けるためにいろいろ製造分野で画策したことだね
しかし、まだ日本の独自の技術がある中小製造業は望みがあることも忘れないように。

10. 2015年10月23日 06:25:47 : gH9eKeWBqE
>>9
そうだね。

11. 2015年12月18日 01:58:45 : jHudD7zPxs : M4PyKwso4ok[3]
匿名党ブログとてんこもり野郎ヲチスレ(アメブロ版)

【支那地区通信】攻めさせずに攻める
2015-12-17 16:00:00NEW
http://ameblo.jp/tenkomoriwotisure/entry-12107281655.html
一部転載

〜略〜

シャープ争奪戦 台湾・鴻海が高額オファー 革新機構の検討額上回る
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151217-00000506-san-bus_all

〜略〜

鴻海は台湾だから安心とかぬかしてるが、

鴻海精密工業−Wikipedia


台湾に本社を持つ世界最大のEMS (Electronics Manufacturing Service) 企業であり、フォックスコン・グループ(鴻海科技集団)の中核会社。

フォックスコン−Wikipedia


電子機器の生産を請け負う電子機器受託生産 (EMS) では世界最大の企業グループである。中華民国に本社を構え、生産拠点は主に中華人民共和国にある。


バックに支那地区がいる会社であり、

全く信用できないわけでつね。

支那地区工場でiPhone用液晶パネルを

作ろうとしてるわけだから、国内の雇用が

支那地区に持って行かれるわけでつね。

最初は工場一つ、次は液晶事業、

その次は会社ごと買収されるのは

支那地区のやり方からして明白でつね。

そもそも政府がなんでシャープだけこんなに

特別扱いしてるかというと、

シャープのコピー機の技術が盗まれる可能性を

問題視してるわけでつね。

国内他社も同じような技術を持ってるわけで、

それを盗まれたら日本のコピー機ビジネスは

壊滅してしまうわけでつね。

それだけじゃなく、その技術を使ってニセ札でも

作られたら取り返しがつかないわけでつね。

今は国内各社とも偽札を作れないように制限

をかけてるわけだが、

支那地区にそんな良識なんかあるはずもなく、

世界中に偽札製造機がバラ撒かれることに

なるわけでつね。

支那地区が数十年単位で姑息に乗っ取りを

仕掛けてくる手口はすでに明るみになってる

わけで、雇用と技術を狙ってる限り絶対に

シャープに手を出させてはならないんでつね。

わかり松。

( ゜∀゜)・∵ブハ八ノヽ/ \!!!!!!!!


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