http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/727.html
Tweet |
インド人、なぜ世界のIT業界を席巻?高度な理数系人材を大量輩出する、驚異の教育
http://biz-journal.jp/2015/10/post_12056.html
2015.10.23 文=編集部 Business Journal
8月12日付米経済専門紙ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は、次のように報じている。
「ナデラ、ピチャイ、スリ、アローラ、メイロトラ、ジャ、ナラヤンは決してなじみのある名字ではない。しかし、マイクロソフト、グーグル、ノキア、ソフトバンク、サンディスク、グローバルファウンドリーズ、アドビシステムズなど、こうした名字の人々が経営する企業は広く知られている」
世界のIT分野で、インド人リーダーが相次いで誕生した。大手検索サイトの米グーグルは10月2日、持ち株会社Alphabet(アルファベット)設立に伴う大規模組織再編を完了したことを発表した。中核事業会社であるグーグルの最高経営責任者(CEO)に就任したスンダー・ピチャイ氏はインド出身だ。
外資系メディアの報道によると、ピチャイ氏はインド南部のチェンナイの中流家庭に生まれた。インド工科大学(IIT)でエンジニアリングを学び、奨学金を得て米スタンフォード大学に進む。同大学で博士号、ビジネススクールのウォートンでMBA(経営学修士)を取得。米マッキンゼーでコンサルタントを務めた後、2004年からグーグルで仕事を始めた。グーグルではブラウザ開発に携わり、「クローム」は大成功をおさめ、世界市場のシェアの45%を獲得した。この実績が評価され、世界最大のネット企業トップに指名された。
日本で最もポピュラーなインド人経営者は、ソフトバンクグループのニケシュ・アローラ副社長だろう。米グーグル上級副社長だったアローラ氏は14年10月、孫正義社長から「後継者候補」として迎えられた。移籍金というべき役員報酬が165億円に上ることが話題を呼んだが、ソフトバンク株式を600億円分購入することが明らかとなり知名度はさらに上がった。アローラ氏は、自身の資産をソフトバンクの将来に投資する決意を態度で示したわけだ。現在は孫社長の参謀として、グループのM&A(合併・買収)戦略を担当。インドでの投資を積極的に拡大している。
インド人のリーダーは、横のつながりが強い。アローラ氏とピチャイ氏は、グーグルで同僚だった。また、アローラ氏はウィンドウズでパソコン用OS(基本ソフト)分野での圧倒的なシェアを誇るマイクロソフトのCEO、サティア・ナデラ氏とも親しい。「ナデラ氏はCEOに就いて以来、以前には不可能と思われたシリコンバレーとマイクロソフトとの関係修復を果たした」と、ウォール・ストリート・ジャーナルは伝えている。
ナデラ氏はマイクロソフトのCEOに就任する前は、サンジェイ・メイロトラ氏がCEOを務めるフラッシュメモリーメーカー、サンディスクでクラウド部門を率いていた。フィンランドの携帯電話メーカー、ノキアのラジーブ・スリCEO、半導体受託製造のグローバルファウンドリーズのサンジェイ・ジャCEO、コンピューターソフト開発のアドビシステムズのシャンタヌ・ナラヤンCEOなど、インド人CEOがIT業界を席巻している。
■高度な理数系教育
なぜインド人のCEOがIT分野で増えているのか。それは、インドが生み出す理工系の人材がIT企業の成長に欠かせないからだ。インドは世界屈指のIT立国だ。初代ネール首相の肝いりで設立され、グーグルのピチャイ氏も学んだインド工科大学の教育水準は、米マサチューセッツ工科大学(MIT)など欧米の有名大学をしのぐという見方があるほどだ。
優秀な理数脳を生み出すインド式教育がIT立国を足元で支えている。幼稚園で九九、就学年齢から3ケタの掛け算を教える。インドでは数学の基本を公教育で徹底的にたたき込む。さらにIT教育に力を入れていることも強みで、幼稚園の年長組からITの授業を始める。
そんな理数系教育の頂点をなすのが、インド工科大学だ。インドでは優秀であればあるほど海外へ留学して、そこで就職する。IITの卒業生は、インド企業より有力なグローバル企業に就職して、海外で活躍する。経済産業省の推計では、専門性が高くプロジェクトを統率できる高度IT人材はインドに302万人いる。これは日本の4倍以上だという。「日経ビジネス」(日経BP社/9月28日号)によれば、インドのエリート学生に年収1000万円以上を提示する企業も珍しくないという。
(文=編集部)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民101掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。