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雑感。横浜マンションの問題
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52744591.html
2015年10月21日 在野のアナリスト
ラグビーW杯の日本代表が官邸を表敬し、安倍首相が五郎丸選手のキックポーズの伝授を求めました。しかし筋骨隆々の五郎丸氏が行うので画になりますが、貧弱な人が行うと腰の曲がったお爺さんがリハビリしている姿にしかなりません。安倍氏は「精神統一のときに…」と述べますが、為政者は精神を統一するのではなく、広く意見を求め、その中から最善の道を求めるのが仕事ですから、あのポーズをとる暇があったら、多様な意見を取り入れる工夫をするべきです。
横浜市都筑区で、三井不動産レジデンシャルが販売したマンションが傾いている事件があります。旭化成建材が行ったくい打ちが、硬い地盤に届いていなかったことが判明、データも改竄されていますが、原因は未だに判然としません。色々と噂レベルの話をまとめると、少し分かってきたのが、実は杭が硬い地盤に届かない例は意外と多いのではないか? ということ。ただ、何本か打っているので、他の杭がバランスを保っている限り沈下などはしていかないので気づかないこと。などが業界では常態化していて、多くのマンションのデータを虱潰しにすると、実は杭が届いていない、というケースは頻出するのではないか? ということなどです。
しかし検証は難しい作業です。このマンションは10年以上前に建設されましたが、ちょうどその頃からHDDの大容量化、価格も安くなり、企業も紙やフィルムに焼き付けて保存していたデータを、HDDなどに残すようになった端境期にあたります。紙の場合はコピーしたりすると、加筆されたり、切り貼りされたりすると判然としなくなる。他の紙媒体のデータと付き合わせるなどしても、検証作業がすすむかどうかは分かりません。日時まで印字された紙が残っているかは、企業の側に委ねられるものであって、ないと言われてしまえば追求も難しくなってしまいます。
当初から「震災の影響で傾いた」という説明がされたように、これも建設業界のお決まりのクレーム対応だった。とすれば、全国のマンション、すべて再検証しない限り、マンション価値の低下は否めない、となるのでしょう。今傾いていなくても、杭が届いていないだけで傾くのなら、もっと大きな揺れがくると、一気に傾いてしまいます。さらに、今回でもとり上げられますが、建て替えが困難という問題も、マンションを遠ざけることでしょう。住民の話し合いがすすまなければ、建て替えか、補修かも決まらない。多数決で押し通せば、それこそ住民の間で亀裂を生じますし、財産権の侵害として裁判にもなる。最近、補修のための積立金でさえ、運用がもめるケースもあるように、意外とマンションにはトラブルがつき物で、それを意識するとマンションは手控えたい、とする層もこれから増えていくのかもしれません。
さらに問題は、投資物件があるケースです。販売された部屋のうち、いくつかが投資物件として設定されていた場合でも、話し合いは顧問弁護士など、専門家を立ててくる。そうした相手と、住民は交渉しなければなりません。さらに投資しているのが中国人など、海外の場合はさらに交渉も複雑となり、時間も手間もかかる。マンションの所有形態も複雑化しているため、余計にこうしたトラブルになると、負担となってしまうケースが、今後も頻出してしまうのでしょう。
この問題で不思議なのは、旭化成建材に発注した孫請け企業が、どうして杭打ち工事に立ち会っていないのか? という点です。元請けが工事全体の管轄として、現場責任者を置いてもよかったのでしょう。一つ一つの作業がぶつ切りされ、紙やデータのやりとりになれば、自ずと不正も増えてしまうものです。人の監視の目が働いていれば、少なくともデータ改竄の前に、現場で異常には気づけたはずなのです。これが業界全体のやり方だとすれば、マンションの安全性に疑問符が残り、資産価値は著しく低下してしまうでしょう。責任問題のなすりつけ合いではなく、業界の膿を洗い出すようでないと、疑惑は残りつづけることになる。業界全体が腰を折って、遠くをみつめて精神集中するぐらいの気構えで挑むべき問題となってきたのでしょうね。
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