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貿易収支の実情(減少が続く輸出)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4955719.html
2015年10月21日 NEVADAブログ
9月の貿易収支が発表されていますが、実際の内容は惨憺たる数字となっています。
貿易赤字は1,145億円となっており大幅に縮小となっていますが、その縮小した理由は以下の輸入がなかったことにつきます。
液化天然ガス 輸入量 0(ゼロ)
アメリカからの輸入量がゼロとなっているのです。
また、以下の減少もあります。
原粗油 −43.7%
液化天然ガス −32.4%
石油製品 −23.9%
今や日本は石油関連の需要が大幅に減少しており、石油元売り各社も在庫がたまり続けており、出光石油が
赤字になると発表されていますが、このままいけば石油元売り各社の経営不振が表面化するかも知れません。
貿易収支の総合的な数字となりますと、以下のようになります。
輸入(数量ベース) −2.0%(指数ベース 106.5)
輸入(金額ベース) −11.1%
輸出(数量ベース) −3.9%(指数ベース 90.6)
輸出(金額ベース) +0.6%(円安貢献分 15.2%)
輸出ですが、数量ベースでは3.9%減少し指数では90.6となり、基準値より10%近い落ち込みとなっているのです。
かろうじて円安で金額ベースでは増えていますが、15.2%も円安恩恵がありながら、実際には0.6%しか増えていないという惨状となっているのです。
また対米黒字ですが、アメリカが怒りだしそうな金額となってきています。
9月 +6617億円
8月 +4633億円
7月 +6456億円
6月 +5784億円
5月 +4036億円
4月 +6473億円
3月 +6023億円
2月 +6317億円
1月 +5449億円
では対中国はどうでしょうか?
9月 ー7300億円
8月 −4853億円
7月 −4742億円
6月 −4134億円
5月 −3830億円
4月 −4772億円
3月 −1786億円
2月 −7708億円
1月 −7380億円
中国とは一貫して(43ケ月連続)貿易赤字となっており、中国よりの輸入が超過している現状があり、アメリカから稼いで中国に奉仕しているという図式になってもいると言えます。
これではアメリカに何を言われましても従うしかないのも理解できます。
円安が終わった時、日本の輸出はどうなるでしょうか?
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