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若者、女性、中高年、高齢者のすべてに貧困が定着した日本
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2015-10-19 ダークネスDUA
現在、政府の力が弱くなり、過剰なまでに自由競争が促進され、金持ちから税金を取り立てて貧しい人たちに再配分するというシステムも機能しなくなった。
その結果、1%の富裕層と99%の貧困層に分かれていく格差を生み出す「弱肉強食の資本主義」になっていった。
1%が社会の富のすべてを総取りする社会と化しており、貧困層はより貧困に落ちていく。
貧困層を救済できるのは政府だけだ。しかし、各国の政府を見て分かる通り、政治家はすでに巨大企業から資金援助を受けて企業に利する社会を生み出すように活動している。
社会が不況になるたびに、政府は国民よりも企業を助ける体質になっている。
2008年9月15日のリーマン・ショックの際にも、国民の税金は大企業の救済のために使われ、苦境に落ちた国民の方は放置されて中流階級が一気に下流化する現象もあった。
■粛々と年金は減額されていき、受給年齢も引き上げ
2015年8月10日、財務相が「国の借金が1057兆2235億円になった」と発表し、アメリカの格付け会社もこぞって日本を格下げしている。
こうした動きを見ても分かる通り、政府は弱体化しつつあり、福祉や年金の枯渇が懸念され、同時に増税や意図的なインフレ誘導も行われていく。
福祉のカット、年金の枯渇、増税、インフレ。こうしたものはすべて弱者をより追い込んでいく動きなのである。
経済的苦境は末端である貧困層に襲いかかっていくが、では弱者とは誰なのか。生活保護を受給している層を見れば、それは主に高齢者やシングルマザーであることが分かる。
生活保護受給者数が、過去最多を更新し続けていることを見ても分かる通り、貧困層の多くは現状維持すらできていない。
特に、生活保護受給者の大きな層をなしているのは高齢者である。セーフティーネットが消え、生活保護も年金にも問題を抱え、今後も消費増税も必ず実施され、高齢者はさらに追い込まれていく。
今まで高齢者たちは、年金問題ひとつにしても先延ばしによって負担を若者に押しつけていた。
しかし、これからは粛々と年金は減額されていき、受給年齢も引き上げられていくことになる。
年金減額は目に見える削減なので、年金支給額の引き下げを憲法違反とする集団訴訟のようなものも起きたりする。しかし、年金が引き下げられなくても、インフレが進めば年金引き下げと同じことになる。
こうした流れがさらに突き進む中で、やがて高齢者自身は助かるかどうか分からないところまでいく。日本の本当の意味の貧困は、そこからスタートするのである。
■金もなく行き場もない高齢者が増え続けている
高齢者は増税・年金減額にはこぞって反対するだろうが、今のままでは増税も年金減額も避けがたい。
これは高齢者たちにとっては死活問題になるはずだ。
始めは小さく始まるだろう。しかし、増税・年金減額が一度社会システムに取り入れられると、理由をつけてそれが拡大されていく。
増税は10%でも20%でも増えるし、年金は10%でも20%でも減らされていく。
直撃を受けるのが団塊の世代だ。数年前、団塊の世代は「逃げ切り世代になる」と言われていた。しかし、もうそんな楽観的なことを考えている人はどこにもいない。
年金は意味をなさず、団塊の世代はまとめて貧困に落ちる確率が高くなった。
そもそも、今でも生活保護申請を膨れ上がらせているのは高齢者なのである。年金以外の収入がない高齢者から、国民年金で細々と生きて行く高齢者までが追い詰められている。
経済苦を何とかしようにも、もう働くこともできない。老人ホームに入るにしてもカネがいる。安いアパートに入るにしても断られ、介護施設にも入れない。
そうやって、金もなく行き場もない高齢者が山のように増え続けている。かつては、子供が親の面倒を見るのが当然だった。今はそうではない。そんな時代ではなくなってしまった。
この危機から脱するためには世界経済が回復し、グローバル経済が成長しなければならない。日本の苦境は日本だけの問題ではなく、世界の問題でもある。
しかし、そのグローバル経済そのものが危機に追いやられているのが現状だ。
■高齢者の死者を大量に生み出す時代になっていく
日本人は1990年のバブル崩壊から、少しずつ少しずつ経済的な苦境に落とされ続けて来た。
日本人は「金持ち」だと言われていたのだが、ふと気が付くと国民の多くが中間層から貧困層に落ちて苦しんでいる。しかし、この流れは止まることなく、さらに続いていく。
1990年代に生まれた若者は、日本社会が転がり落ちていく中で生まれ育っている。貧困が恒常化して、かつて日本人が豊かだったことすらも知らない。
2000年当初、正社員になれずに落ちていく若者たちを中高年は「働かない若者の成れの果て」であるとか「自己責任だ」と言ってきた。
しかし、2008年のリーマン・ショック以降、日本企業も容赦ないリストラを中高年に対して行うようになっていき、自分たちにも火の粉が降りかかってくるようになった。
リストラや失業の憂き目に遭い、中高年は再就職しようにも満足な給料すらも得られない現実に愕然として、若者の苦境は自己責任ではないことに気付くようになった。
日本の自殺者が50代と60代に集中しているのは、リストラ・失業・病気で貧困に転がり落ちると、もう這い上がれないことに気付いた絶望から生まれている。
そして、逃げ切ったと思った高齢者も、政府が弱体化する中で福祉や年金の削減が行われたり、増税やインフレ政策が起こされたりして、困窮に追い込まれている。
若年層を貧困に追いやり、中年層をリストラに追いやってきた社会は、逃げ切ったと思っている高齢者に襲いかかっていき、大量の貧困層を生み出しているのだ。
高齢層は、いったん転がり落ちると仕事もできないので、どこまでも続く極貧に甘んじるしかない。
かつては家族が面倒を見てくれたかもしれないが、家族という概念すらも崩壊している現代、高齢者は家族からも見捨てられて孤立する。
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