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国民を欺き続ける日銀 都合良い指標を意図的に選び、「物価は改善」との詭弁(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/642.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 20 日 00:19:40: igsppGRN/E9PQ
 

                      日本銀行(「Wikipedia」より/Wiiii)


国民を欺き続ける日銀 都合良い指標を意図的に選び、「物価は改善」との詭弁
http://biz-journal.jp/2015/10/post_12014.html
2015.10.20 文=黒羽米雄/金融ジャーナリスト Business Journal


 日本銀行が次回の金融政策決定会合を今月30日に控え、難しい舵取りを迫られている。

 黒田東彦総裁は「物価の基調」の改善を強調するものの、米国の利上げの後ずれ観測や中国経済の減速で、世界経済の不透明感は高まる。黒田総裁がいくら虚勢を張ったところで、現在の「2016年度前半に2%の物価上昇目標」という枠組みを維持するならば、追加緩和に動かざるを得ない。

 ただ、緩和余地を疑問視する見方も少なくないほか、追加緩和による円安の副作用を懸念する声も聞こえてくる。次の一手を出すに出せないジレンマに、黒田日銀は陥っている。

 今月7日の金融政策決定会合後の記者会見で、黒田総裁はこれまで通り強気を貫いた。一部ではサプライズでの政策変更があるのではとの観測も広まったが、ふたを開けてみれば現状維持。景気判断も修正せず、「物価の基調は着実に改善している」と従来以上に突っ張った印象が強い会見になった。

 確かに、日銀が新たにインフレ指標に使い始めた消費者物価指数である新コアCPI(除く生鮮食品、エネルギー)は、8月は前年同月比1.1%増。プラス幅は前月に比べて拡大している。

 また、スーパーで販売されている品目から試算した物価指数を日々公表している東大日次物価指数も9月初旬以降、前年比プラス1.5%前後で推移している。黒田総裁は「企業の価格設定行動が昨年と様変わりして、価格引き上げが続いている」と強調する。

 日銀にすれば、エネルギー価格が消費者物価に与える影響を除けば消費者物価も悲観する状況でなく、企業の価格引き上げの動きも順調に推移しており、政策変更は必要ないとの理屈なのだろう。

■追加緩和観測

 それでも専門家の多くは緩和予測を崩さない。米通信社ブルームバーグが9月29日から10月2日にかけて日本のエコノミスト36人を対象にした調査で、10月中の緩和予想は計17人(47.2%)と前回調査(10月までの緩和予想37.1%)から大幅に増加している。

 1年前も黒田総裁は「予想物価上昇率は高まっている」「循環メカニズムはしっかり維持されている」と強調しながら突如、政策変更に動いたことを踏まえれば、市場は黒田総裁の発言を額面通りには受け取らなくても不思議でない。すでに市場は追加緩和を織り込んでおり、緩和を見送れば円高株安になり、個人消費を下押ししかねないとの見方が支配的だ。

 実際、「物価の基調」も改善しているかは疑問符がつく。判断材料のデータの取捨があまりにも恣意的だからだ。日銀が物価の基調改善の指標に使い始めた新コアCPIは、前触れもなく今夏に登場。2%目標を打ち出したときに指標にしていたコアCPI(除く生鮮食品)は2年4カ月ぶりにマイナスになり、10月末の「展望レポート」での物価見通しの修正は避けられない状態だ。

 エネルギーの影響が大きすぎるため、新指標を重視し始めたとの主張は一理あるが、東大日次物価指数も下落時には触れず、上昇局面になり言及を始めており、都合良いデータを拾っている印象はぬぐえない。新コアCPIにしても円安によるコストプッシュの面が大きく、一巡すれば基調は崩れるのは時間の問題。16年度前半に2%の物価目標を柔軟に再設定しない限りは、金融政策の変更は不可避なのが実態だろう。 
  
■緩和余地に不透明感

 とはいえ、市場が期待する追加緩和に日銀が動いたところで、どこまで緩和余地があるか不透明感が強い。長期国債の買い入れは限界に近く、追加買い入れはほぼ不可能。たとえ10兆円程度買い増したとしても、物価目標の達成にはほとんど効果を見込めない。一部でささやかれる、日銀当座預金の超過準備に付されている利息(付利)の引き下げについても効果は未知数だ。
 
 加えて、米国が利上げを先延ばした以上、日銀が先に動けば、手足が縛られ、政策変更余地は小さくなる。中国経済の行方も見極めが難しく、外部環境の複雑さは増す。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大筋合意したことで、米議会の承認を前に円安進行で米国の刺激を避けたい意向も官邸周辺では見え隠れする。

 追加緩和を見送れば2%の物価目標達成へのコミットメントの達成意欲を疑われ、動けば円安進行による輸入業者や個人消費への悪影響は大きく、政治的な支援は受けられない。個人的な見解としては、米国の利上げの判断を見極めた上で、来年1月に追加緩和に動くとみている。日銀にとっては試練の時が続きそうだ。

(文=黒羽米雄/金融ジャーナリスト)

 

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コメント
 
1. 2015年10月20日 01:59:36 : DHTjFVlVMY
追加緩和策はやばいかも

日銀政策の限界

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/expert/post_82307/


2. 2015年10月20日 03:03:25 : jXbiWWJBCA

日銀支店長会議、中国減速の影響は現段階で緩やか 全地域が景気回復

[東京 19日 ロイター] - 日銀は19日、本店で支店長会議を開催した。各地の経済情勢を分析した「地域経済報告」(さくらリポート)では全9地域が景気は回復しているとの認識を示し、前回7月の判断を据え置いた。

会見に臨んだ支店長らは、中国をはじめとした新興国経済の動向が先行きリスクと指摘しながらも、現段階で地域経済への影響は緩やかなものにとどまっているとの見解を示した。

<3地域が輸出・生産に新興国減速の影響>

さくらリポートで全地域が景気判断を据え置くのは2014年7月以来、5四半期ぶり。すべての地域が景気の現状を「緩やかに回復している」、または「回復している」など「回復」と表現するのは、同年1月調査から8四半期連続となる。

このうち関東甲信越、東海、近畿という輸出産業を比較的多く抱える地域では、輸出や生産に中国をはじめとした新興国減速の影響が見られている、との表現が景気判断に加わった。

ただ、これらの地域を含めて国内需要は「設備投資が緩やかな増加基調にあり、個人消費も雇用・所得環境の着実な改善を背景に底堅く推移している」とされ、所得から支出へという景気の前向きな循環メカニズムは維持されているとの認識が示された。

<設備投資の先送りも見られず>

会見に臨んだ支店長らは、中国など新興国経済減速について、先行きリスクとして注意が必要としながらも、現時点で地域経済全体に大きな影響は与えていないとの見解を示した。

宮野谷篤大阪支店長は、スマートフォン(スマホ)関連の輸出や訪日外国人客(インバウンド)需要など「関西経済の中国依存度は高まっている」としたが、輸出は中国経済の影響を受けやすい輸送用機器と一般機械の割合が低いことに加え、スマホ関連は「高品質の電子部品・部材が強い国際競争力を発揮している」と指摘。さらに、調理・美容家電や化粧品、化粧品、紙おむつなど旺盛なインバウンド需要が「関西の生産を下支えしている」と語った。

梅森徹名古屋支店長も、主力の米国向け輸出が好調なことや、製品の競争力の高さなどを背景に「中国経済減速の影響は、比較的マイルドにとどまっている」と説明。杉本芳浩札幌支店長と秋山修福岡支店長は「全体に大きな影響は見られていない」と語った。

各支店長とも、夏場の中国株急落後もインバウンド需要は衰えていないとし、その背景として「通貨元が切り下げられたものの、3年前と比較して5割円安であるうえ、中国やアジア各国の所得向上が続いているため」(宮野谷大阪支店長)などと構造的な変化を指摘した。また、好調な設備投資計画への影響についても「先送りするスタンスは表れていない」(梅森名古屋支店長)との見方を示した。

*内容を追加しました。

(伊藤純夫 竹本能文)
http://jp.reuters.com/article/2015/10/19/boj-k-idJPKCN0SD0N820151019


 

コラム:中国だけでない円高要因、ドル安の予兆=佐々木融氏
JPモルガン・チェース銀行 市場調査本部長

[東京 19日] - 19日に公表された中国の第3四半期実質国内総生産(GDP)伸び率は、前年比6.9%とほぼ市場の予想通りの結果となった。前期比年率ベースでは7.1%となり、第2四半期に続いて辛うじて7%ペースの成長を維持したことになる。

10月8日から10日にかけてペルーのリマで行われた国際通貨基金(IMF)/世界銀行総会に合わせて当社が現地で開催した投資家セミナーは、世界中から多くの投資家の参加を得たが、そこで実施したサーベイでは、大多数が2016年に向けて最大の懸念事項は中国経済のハードランディングであると答えた。

また、当セミナーでは多くの新興国当局者も発言を行ったが、こうした当局者を含めた参加者の多くは、来年に向けた新興国経済の懸念事項として、米連邦準備理事会(FRB)の利上げよりも、中国経済の減速を挙げていた。

当社エコノミストは、中国の経済成長率が1%ポイント減速すると、世界経済は0.5%ポイント減速すると推計している。その影響は新興国で特に大きく、中国経済が1%鈍化すると、新興国全体の成長率は1.1%鈍化すると推計される。中国経済の行方が来年の世界経済、金融資本市場の動きに大きな影響を与えるのは間違いないだろう。

中国と世界経済の減速は、投資家のリスクテイク志向を後退させ、円買い戻しを助長する。日銀が公表する外国銀行在日支店・本支店勘定・資産に関するデータは、円キャリートレードの規模を測るのに有用と考えられるが、8月末時点で8.5兆円の残高があることを示している。買い戻さなければならない円の規模は依然として大きい。

<ドル高で上昇したドル円はドル安で反落へ>

先週のドル円相場は、一時8月24日以来となる118.07円まで下落した。しかし、足元でドル円の上値が重たいのは、円高というよりドルが弱くなってきていることが影響している。実際、ドルの名目実効レートは10月に入ってから下落基調を続け、先週には7月半ば以来約3カ月ぶりの水準まで下落した。

ドルが今後も下落トレンドを続けるかどうかは、ドル円相場にとって非常に重要なポイントとなる。仮に中国経済がハードランディングを免れ、投資家のリスクセンチメントも悪化せず、円の買い戻しが発生しなくても、ドルが売られればドル円相場に下方圧力を与えるからである。

実際、昨年後半以降のドル円上昇はドル高によるところも大きかった。昨年2月から7月までおおむね101―104円の狭いレンジ内でこう着していたドル円は8月後半頃から上昇を始め、10月末の日銀による追加緩和を受けてさらに勢いづき、今年6月初めには125.86円まで上昇した。ドル円相場は昨年7月上旬に付けた101.07円から、今年6月上旬の125.86円まで、11カ月間で25%上昇したことになる。

この11カ月間の主要通貨の騰落率を見ると、ドルが圧倒的に強い通貨となっており、2番目に強かったスイスフランに対しても5%上昇、3番目に強かった英ポンドに対して11%も上昇している。円は主要10通貨中、下から3番目に弱かったが、弱さが突出していたわけではなく、対ドルでの下落幅は19%で、ユーロ、スウェーデンクローナ、豪ドルとほぼ同程度だった。つまり、この期間の為替相場はドル独歩高だったとも言える。

同期間中にドルの名目実効レートを18%程度上昇させた背景には、やはり米利上げ期待の高まりがあるだろう。ドルの名目実効レートと相関が必ずしも強かったわけではないが、ドルの2年スワップ金利は昨年7月初めの0.60%程度から今年6月中旬には0.99%まで上昇した。それが足元0.73%まで低下していることから、過去11カ月間の上昇分の3分の2はすでに失っていることになる。

一方、18%上昇したドルの名目実効レートはまだ3%程度しか下落していない。つまり、上昇分の6分の1程度しか戻していない。こうした意味ではドルの下落余地は大きいと言えるかもしれない。

ドル高に支えられて上昇したドル円相場は、逆にドルが反落を始めれば下落基調に転じる可能性も高まってくる。1カ月前に本コラムで指摘した、逆の意味で日米金融政策が別方向に向かう可能性(FRBは市場が織り込むほど利上げをできず、日銀は市場が期待するほど追加緩和を行わないリスク)が顕現化しそうな状況下、ドル安によるドル円下落は現実味が増している。

<対米証券投資フローの鈍化もドルの上値を抑制か>

前述の通り、米金利とドルの関係は過去1年間それほど強かったわけでもないため、金利以外にもドルを押し上げてきた要因を検討する必要がある。

1つには、米国への証券投資フローも昨年7月以降のドル上昇を支えてきた要因として考えられる。米国の対内対外証券投資データを見ると、昨年8月頃から外国人投資家による対米証券投資と米国人投資家による外債売却の増加を受けて、米国への証券投資フローが増加している。

3カ月平均で見ると、昨年8月以降、今年8月の直近のデータまで13カ月連続で米国への流入超となっている。こうした米国への資本流入が、ドルの上昇を支えてきた可能性もある。

もっとも、7月、8月と外国人投資家による米国債投資が比較的大きめの売り越しとなっていることもあって、米国への証券投資フロー流入の勢いはやや鈍化し始めている。米国では再び債務上限問題が浮上しており、今後も米国債からの資本流出が続くようであれば、ドルの上値を抑える結果となることも考えられる。

*佐々木融氏は、JPモルガン・チェース銀行の市場調査本部長で、マネジング・ディレクター。1992年上智大学卒業後、日本銀行入行。調査統計局、国際局為替課、ニューヨーク事務所などを経て、2003年4月にJPモルガン・チェース銀行に入行。著書に「インフレで私たちの収入は本当に増えるのか?」「弱い日本の強い円」など。
http://jp.reuters.com/article/2015/10/19/column-torusasaki-idJPKCN0SD16120151019


3. 2015年10月20日 08:25:13 : OO6Zlan35k
近い将来利上げ開始、米景気に勢い=サンフランシスコ連銀総裁
  [サンフランシスコ 19日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は19日、海外から強い逆風が吹きインフレを抑えるものの、米景気には勢いがあり、米連邦準備理事会(FRB)は「近い将来」利上げを始めるべきとの認識を示した。

総裁はブルームバーグ・テレビのインタビューで「個人的見解として近い将来に利上げが始まるものと認識している」と語った。総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っている。

労働力人口を増やし賃金を引き上げるためにも金利の上昇は段階的であるべきとする一方、「高圧的な経済が長く続くようなことは望ましくない。90年代や2000年代にみられたように、経済が持続可能でなくなると、やがては間違った方向に行ってしまう」と述べた。

利上げに関する決定は指標次第とした上で、賛成、反対の双方に十分な理由があるため、決定は依然予測がつかないとした。
http://jp.reuters.com/article/2015/10/19/fed-mce-san-francisco-idJPKCN0SD2AE20151019


4. 2015年10月20日 08:45:02 : OO6Zlan35k
ドル堅調、ユーロ下落 ECB緩和拡大思惑で

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 19日のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで10日ぶりの安値水準に下落した。今週22日に開かれる欧州中銀(ECB)理事会で、緩和策拡大が示唆される可能性があり、ユーロは対ポンドでも売られた。

一方先週発表された経済指標が米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げの可能性を残す内容だったことで、ドルは堅調だった。

ユーロ/ドルEUR=は10日ぶり安値の1.1307ドルを付けた後、終盤は0.2%安の1.1322ドル。ユーロ/ポンドEURGBP=D4も下落し、約4週間ぶり安値となる0.7304ポンドまで売られ、終盤は0.7%安の0.7322ポンドで取引されている。

大部分の市場参加者は、ECBは今週の理事会で政策変更は行わないが12月の追加緩和策を示唆するリスクがあり、ドラギECB総裁が少なくともユーロ安への口先介入を試みると見ている。

クレディ・アグリコル(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、マーク・マコーミック氏は「ECBは22日の理事会で、ユーロ高をけん制し反転させようとすると思う。新たな緩和策は発表しないだろうが、おそらく量的緩和策の延長に向けて地ならしを行うだろう」との見方を示した。

ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは、直近0.3%高の94.952。

ECB理事会後の市場の焦点は来週27─28日開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)に移る。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジで主席市場アナリストを務めるオマー・エシナー氏は、ドル高が持続する条件として「12月の利上げ見通しがより明確に高まること」をあげ、それは来週のFOMCがよりタカ派的であること、あるいは10月や11月の米雇用統計で非農業部門雇用者数がしっかりとした伸びを示すことによると指摘する。

米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁(投票権有)は19日、海外からの逆風が強くインフレ率が高まらないが、米経済の勢いはしっかりしており、FRBは「近い将来」に利上げを開始するべきだと述べた。

CMEグループ・フェッド・ウォッチによると、米金利先物市場で来年3月の米利上げ確率は52%となっている。

ドル/円    終値   119.49/51

始値   119.36/37

前営業日終値   119.43/49

ユーロ/ドル  終値   1.1327/29

始値   1.1331/32

前営業日終値   1.1347/50
http://jp.reuters.com/article/2015/10/19/ny-forex-idJPKCN0SD2GJ20151019


NY外為:ユーロ下落、ECBに追加緩和観測−米利上げ見通し (1)
2015/10/20 06:48 JST
    (ブルームバーグ):19日のニューヨーク外国為替市場でユーロが3日続落。欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を検討するとの観測が広がった。
ユーロは対ドルで下落。ECB政策委員会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は近く追加緩和はないことを示唆したにもかかわらず、ユーロは売られた。ブルームバーグ・ドル指数は3日続伸。中国の7−9月(第3四半期)の経済成長率が市場予想を上回り、米金融当局による年内利上げの観測が強まった。
ダンスケ銀行のシニアアナリスト、クリステン・トゥグセン氏は 「ある程度の追加緩和に対する見方が確実にまだ存在する。それがユーロに圧力をかけている」と述べた。
ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.2%下げて1ユーロ=1.1327ドル。対円では0.2%下げて1ユーロ=135円36銭だった。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=119円50銭。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想によると、ECBは緩和拡大が不可避であり、早ければ週内に開く政策決定会合で拡大を決定する可能性がある。先週発表された統計によると、ユーロ圏の9月のインフレ率は6カ月ぶりにマイナスとなった。
カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)の為替戦略責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロンドン在勤)は、市場は「恐らく22日のECBの声明と記者会見で追加緩和の試みと若干のユーロ安を促すかどうか、そのトーンを見極めようとしている」と述べた。
中国の国家統計局が19日発表した7−9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想(6.8%増)を上回った。
ブルームバーグがまとめた先物データによると、 12月までの米利上げ確率は3分の1にも満たない。月初では43%だった。これは利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定に基づく。
原題:Euro Declines on Speculation ECB Stimulus to Contrast With Fed(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lananh Nguyen lnguyen35@bloomberg.net;エディンバラ Lukanyo Mnyanda lmnyanda@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Boris Korby bkorby1@bloomberg.net Candice Zachariahs, Netty Ismail
更新日時: 2015/10/20 06:48 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWHHPQSYF02401.html

 

米国債:TBレートが7カ月ぶり高水準、債務の引き上げ期限迫る (1)
2015/10/20 07:00 JST 
    (ブルームバーグ):19日の米国債市場では財務省短期証券(TB)レートが上昇した。議会が連邦債務上限の引き上げで合意できない、あるいは債務上限を一時停止した場合、不履行の危険性が最も高くなるとして売られた。
ルー米財務長官は先週、議会による連邦債務上限の引き上げ期限を2日間前倒して、11月3日とした。11月12日償還のTBレートは3月以来の高水準。
野村ホールディングスのストラテジスト、スタンリー・サン氏は「リスクを受ける最も可能性の高いのがTBであるため、そのレートが動いている。財務省が見積もった期限の残り2週間に入ろうとしており、状況が好転しなければ、身近な問題にエスカレートする可能性がある」と指摘した。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2014年11月発行のTBレートは0.0725%。一時は0.165%に上昇した。前週末は0.0325%だった。
10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.02%。同年債価格(表面利率2%、2025年8月償還)は3/32高の99 25/32。
1カ月TBのレートは2013年10月以来の高水準に達した。その際は財務省の借り入れ権限がなくなる直前に議会が債務上限の引き上げで合意した。複数の議会関係者によると、上下両院の院内総務らが非公式の会議を続けている。
財務省が債務が上限に達しないよう特別措置を活用している。ルー長官はベイナー米下院議長に宛てた15日付の書簡で、1日の政府支出は多ければ600億ドルに達する可能性があり、財務省が見積もる政府のキャッシュバランスが300億ドルを下回れば、急速に枯渇する可能性があると指摘した。
原題:Treasury-Bill Rate Hits Seven-Month High as Debt Ceiling Looms(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Liz Capo McCormick emccormick7@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Boris Korby bkorby1@bloomberg.net Daniel Kruger
更新日時: 2015/10/20 07:00 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NWHJDGSYF02401.html


5. 2015年10月20日 10:37:52 : OO6Zlan35k
2015年10月19日 ドル:政府シャットダウンで鷹派シャットアップ?山本 雅文「FX投資戦略テーマ」
<要約>
米国では連邦債務上限引上げの実質的期限が11月3日前後に、今年度暫定予算の期限も12月11日に到来し、それまでに議会が債務上限引上げや本予算を可決しなければ2013年と同様に政府機関が閉鎖されるリスクがある。仮に閉鎖の事態となっても前回の記憶が新しいためサプライズではなく、短期間に留まり、米国経済や金融市場への直接的影響は軽微に留まりそうだ。とは言え、これらの問題が解決されるまでは、米FOMCの利上げ決定だけでなく、日銀の追加緩和も手控えられる可能性が高く、ドル/円相場の一時的な下振れリスクとなっている。
米連邦債務上限引上げ問題に加えて・・・
米国では連邦政府の借り入れに上限が策定されており、上限到達のたびに上限を引き上げてきたが、ルー米財務長官発言(10月15日)によると、今年11月3日には政府資金が約300億ドルへ減少する見込みで、現行の債務上限(18兆ドル)を引き上げない限り支払い不能に陥ることになる。従来は11月5日頃とされてきたが、2日間繰り上げられたかたちとなり、11月3日が債務上限引き上げに関する手続きの事実上の期限となる。議会予算局(CBO)も11月前半に資金が枯渇するとの見通しを別途公表している。
もっとも、上下両院で過半数議席を握る共和党は、保守派議員らを中心に何らかの歳出削減策なしでは債務上限を引き上げない姿勢を維持しており、解決の目処は立っていない。更に、議会でのまとめ役であるベイナー下院議長が10月末の議員および議長職辞任の意向を表明、後任の本命とされていたマッカーシー下院院内総務も議長職就任を辞退した。11月3日までに決着をつけるには、まずは下院議長人事を巡る共和党内の混乱収束が重要となる。現時点で最有力候補とされているのがポール・ライアン議員だが、本人は当初から前向きではなかったこともあり、不透明感が高い。
・・・今年度予算案も可決する必要がある
仮に11月初までに債務上限引き上げに成功したとしても、12月11日には今年度(2015年10月〜2016年9月)の暫定予算の期限が到来する。本来、9月末までに本予算を可決しておくべきだったが、こちらも議会で多数派を握る共和党内およびオバマ大統領(民主党)との調整がつかず、12月11日を期限とする暫定予算が9月30日に承認された。再度時限措置としての暫定予算を組むことも可能だが、オバマ大統領は否定的な見解を示しており、本予算の議会通過が必要となる。ここで失敗すれば、2013年10月1日〜16日のように一部政府機関の閉鎖が繰り返されることになる。また、債務上限引上げが暫定予算の期限まで適用が停止され、債務上限問題と本予算が同時に議論される場合には、更に決着が難しくなる可能性も指摘されている。
前回閉鎖時の教訓:悪材料を事前に織り込み、再開後に反発
前回、2013年10月1日〜16日の一部政府機関の閉鎖時には、95年以来の出来事で米経済や金融市場への影響度合い、そしてバーナンキ議長(当時)率いるFOMCが予定していたテーパリング(資産購入縮小)への影響などが不透明だったことから、9月末の期限が近づくにつれドルと米株価が下落、債券市場は格下げリスクが意識されたもののむしろリスク回避的な債券への資金逃避もあり、利回りが低下した(図表1、2)。政府機関再開後も、閉鎖により発表が10月22日に延期された雇用統計(非農業部門強者数)が市場予想を下回ったためドル安が継続したが、その後は米利回りと共にドルも対円を中心に反発に向かった。年内開始が予想されていた米FOMCのテーパリング開始は翌年1月へ事実上延期されたかたちとなった。

為替への影響:ドル/円下押しリスク、但し下値も限定的に
今回は今年度本予算案可決の期限だった9月末に向けては特に市場の緊張は高まらなかったが、債務上限問題の実質的期限が来る11月3日前後、そしてこれがクリアされた場合でも暫定予算の期限が到来する12月11日に向けては、株安や米景気への悪影響を懸念したリスク回避的な動きからドルが下落、米利回りにも低下圧力がかかりそうだ。議会混乱を示唆する報道が流れると、ドルや米利回りへの下押し圧力は大きくなるだろう。特に、多くのFOMCメンバーが年内利上げ開始姿勢を示してきた中で、12月15-16日に今年最後のFOMC開催を控えていることもあり、債務上限・予算案を巡る混乱が米年内利上げ開始期待を更に後退させることも、ドルと米利回りの下押し圧力となる。
更に、この問題は日銀を始め他国の政策にも影響を及ぼす可能性がある。市場では日銀が10月30日の決定会合で追加緩和を決定するとの期待も根強いが、米政府機関閉鎖の可能性というリスクイベントが11-12月に予想されている中で、イベント前に急いで追加緩和をするメリットは非常に小さく、むしろ閉鎖が想定外の悪影響を及ぼした場合の対応余地を狭め、デメリットの方が大きくなる。このように、この問題は米利上げ開始だけでなく、日銀追加緩和の予想時期の後ずれにも繋がることから、短期的にドル/円に下押し圧力がかかりやすくなる(日銀の追加緩和については投資戦略テーマ「ドル/円:追加緩和はまぼろし?」を参照)。
とは言え、仮に政府機関閉鎖という事態となっても前回程度(16日間)に留まり長期閉鎖は避けられる可能性も高い。前回閉鎖後の世論調査では共和党に責任があるとの回答が過半数となるなど、来年に大統領選を控え共和党としても強硬姿勢を貫くメリットは明確ではない。こうした点を踏まえると、11月3日あるいは12月11日に向けてドルが下がる場面は、ドル押し目買いの好機となりそうだ。ドル/円の押し目は118円を一時的に割り込む程度に留まるかもしれない。
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6. 2015年10月21日 23:05:24 : awuYYCBRmM
日銀=NHKだろうに。
威厳も格調も無い、安倍の奴隷総裁。

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