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増える「脱出老人」 フィリピン移住の理由は生活しやすいため
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151019-00000008-pseven-soci
女性セブン2015年10月22・25日号
高齢の独身男性を狙った結婚詐欺事件、有料老人ホームでの不審な転落死など孤独な老後を送る高齢者が悲しい末路を辿るケースが昨今、後を絶たない。日本という、先行き不安な超高齢化社会でもがき苦しみ、みじめな老後を送るくらいなら、いっそのことフィリピンで幸せな老後を送りたい――フィリピン移住に賭けた人たちが見た光景とは。
森脇とし子さん(仮名・84才)は昨年春から、南部のリゾート地・セブ島の高級コンドミニアムで暮らしている。
長野県で夫が食堂を営み、繁盛していたが、夫の「お座敷遊び」が原因で離婚。東京に住む息子夫婦と15年ほど同居したがこじれ、長女、次女の家を転々とした。しかし行く先々でもめて、最終的には長女・優子さん(仮名・58才)の近所のアパートでひとり暮らしを始めた。子供たちとの生活が破綻したのは、とし子さんの怠慢な生活が原因だった。優子さんが語る。
「母は同居しても家事を一切しない、わがままな人でね。部屋の掃除なんかしやしません。弟の家でも、妹の家でも、母の部屋は散らかり放題のゴミ屋敷。アパートもゴキブリだらけでひどいものでした」
優子さんは20代の頃から観光で何度もセブ島を訪れていたこともあり、現地には日本人の知人もいた。そんな経緯もあって日本で不衛生な部屋に引きこもっているよりも、セブ島で親切な人たちに囲まれて暮らすほうが母も幸せだと思ったという。
「セブ島は暖かい島だし、みんな親切。ヘルパーさんも安く雇えますから、健康的な暮らしができる。預金通帳も見せて母のために使うからと言ったら、最初は不安がっていた母も納得してくれました」
娘によってフィリピンへ“移住させられた”形となったとし子さんは、現在の暮らしをどう感じているのだろうか。
「日本でひとり暮らしをしている時は寂しくはなかったけれど、楽しくはなかった。今は寂しくない、といったら語弊があるけれど、気楽。(日本の家族から)ちょっとは『追い出された』っていう気持ちはあります…。でも、日本に帰る気はないですね」
超高齢者になって、住み慣れた場所を離れ、しかも海外へ飛び出すのは、いささか考えにくいシチュエーションだ。それにもかかわらず、とし子さんが快適に生活できているのは、フィリピン人は親しみやすく、高齢者に対する目線が温かいからだという。公用語は英語だが、互いに片言でコミュニケーションも取っている。
「フィリピン人の親しみやすさは、私の予想を遙かに超えていいものでした。母がみんなに好かれ、ヘルパーやフロントのフィリピン人が毎日部屋に来ていろいろなケアをしてくれているから、とても感謝しています」(優子さん)
多くの在留日本人を取材し、著書『脱出老人』(小学館)にまとめたノンフィクションライターの水谷竹秀さんはこう語る。
「彼らがわざわざフィリピンへ来る理由をつきつめていくと、生活がしやすいというのもありますが、『幸せに生きたい』という願いへ行きつく。
市役所勤めをしてずっと独身だった男性は、『日本では、スポーツクラブなどに高齢者が行ってもプライベートにはなかなか踏み込まずに、当たり障りのない会話で終わってしまう。人とのつながりを感じられなくて寂しい』と話していました。日本で寂しさを抱える高齢者が多いことを肌で感じ、老後の幸せは『人とのつながり』に尽きる、とぼくは思ったんです」
内閣府の調査では、単身暮らしをする高齢者の約45%が、「孤独死を身近に感じている」と、回答している。昨今の日本では、隣人はもちろん、家族の縁さえ薄くなっていることがこの数字に表れているといえよう。
ただそうはいっても、定年を迎えた高齢者が海外移住の決断にはなかなか踏みきれないし、子供の立場からも、親を“姥捨山”のように海外へ押しやるなんて即決できないだろう。
そんな時には、もっと軽い気持ちで、「そうだ、フィリピンへ」と思い切るのも悪くない。水谷さんが言う。
「ポイントとしては、日本に帰れる場所を残しておくことです。何かあった時に戻ってこられるように、家を持ちながら別荘感覚で試してみることをお勧めします。家があれば、フィリピン人の恋人ができた時に日本へ連れて帰ってくることもできますしね」
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