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パークシティLaLa横浜。資産価値の低下は避けられない=横浜市都筑区
欠陥マンションが無くならない理由 「細心の注意払う」以上のことはできない
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20151018/ecn1510180830002-n1.htm
2015.10.18 本当は教えたくないマンション業界の秘密 榊淳司 夕刊フジ
三井不動産レジデンシャルが2006年に販売した「パークシティLaLa横浜」(横浜)で、基礎杭が支持基盤にまで達していないということが露見し、大問題になっている。報道によれば、杭工事を請け負った会社のデータ偽造が原因だという。
4棟あるうちの1棟が傾き、住民が売主に調査を依頼。改めてボーリング調査をしてみてこの欠陥が判明した。何とも杜撰な工事にあきれる。
昨年、三菱地所レジデンスは「ザ・パークハウス グラン南青山高樹町」(東京)という高級マンションの施工で重大なミスを犯し、引渡し直前になって手付金の3倍返しで契約解除、という前代未聞の事態に追い込まれた。
その後、三井不動産レジデンシャルも「パークタワー新川崎」(川崎)という大規模タワーマンションで致命的な施工ミスを犯し、販売停止に。契約者には手付金倍返しの解除を要請したという。
さらに別のデベロッパーでも横浜の三ツ沢に分譲した物件で、今回のように杭が支持基盤達していないことが判明し、建て直すことになった。
マンションの建設というのは設計から施工、内装まで多くの人が関わり、何千という工程を経て竣工に至る。建設はほとんどが人間の手作業である。当然、ミスは起こり得る。
マンション開発というビジネスの、ある側面は「クレーム産業」だ。竣工して引き渡しを終え、購入者からクレームが1つもない物件なんて、まずない。必ずや何らかの施工ミスが出てくる。
しかし、今回の「パークシティLaLa横浜」は致命的。建物を支える杭が支持基盤に達していなければ、既定の耐震性能が備わっていない。震度7の地震がやってきたら、最悪で倒壊の可能性さえある。お住まいになっている方は気が気ではないだろう。
しかし、なぜ大手デベロッパーの分譲したマンションで、次々にこういった欠陥が出てくるのか。あるいは、こういったことを防ぐ手段はないのか。
結論から言えば、人間がやっていることであるから、必ずミスは起こる。求められるのは、ミスを犯さないように細心の注意を払って丁寧に施工することであって、それ以上のことはできない。
今回のように、建物の最も基本部分の施工で人為的にデータを改竄(かいざん)するなど、もってのほかだ。
マンション史上、最大の欠陥建築は「ベルコリーヌ南大沢」(東京)という、バブル期に多摩ニュータウンで分譲された大規模物件。引き渡し直後から雨漏りに結露、鉄筋不足など続々と瑕疵が判明した。
売主は何と住宅・都市整備公団(現UR都市機構)で、彼らが責任逃れを続けた結果、最後の建て替えが終わるまでに20年以上の歳月を費やした。その間の購入者の苦しみは計り知れない。建て替え完成を見る前に多くの方が病気などで亡くなった。
欠陥マンションは、購入者の人生を奪う。マンションデベロッパーはそのことを肝に銘じて日々の業務を行うべきだが、大手企業でさえこういった自覚が備わっていないから、今回のような事件が起こる。また、今後も続くだろう。
■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。1962年、京都府出身。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。不動産会社の注意情報や物件の価格評価の分析に定評がある(www.sakakiatsushi.com)。著書に「年収200万円からのマイホーム戦略」(WAVE出版)など。
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