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新日銀ネットが稼働する意味
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/611.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 18 日 14:55:25: igsppGRN/E9PQ
 

新日銀ネットが稼働する意味
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kubotahiroyuki/20151018-00050585/
2015年10月18日 10時32分配信 久保田博幸 | 金融アナリスト


経済の取引には常にお金の受払いや、証券などの受渡しなどが絡んでくる。これは「決済」と呼ばれ、決済の際に受け払いされる現金や預金などは「決済手段」と呼ばれる。日銀はこの決済システムでも大きな役割を担っている。

決済手段には、通常、現金や金融機関の預金などが使われる。このため日銀にある金融機関の当座預金口座が決済手段として利用されている。日銀は国債取引に伴う受渡しを帳簿上の口座振替などによって処理するといったように国債の決済業務も行っている。

金融機関同士が行う資金取引の決済や国債など証券取引の代金の決済や、民間決済システムの最終的な決済に日銀の当座預金での振替が利用されている。日銀が金融機関との間で行っているオペレーションや貸出し、国庫金の受払い、国債の発行・償還に伴う資金の受払いなどについても、日銀の当座預金を介して決済が行われている。

日銀はこうした資金や国債の決済が安全かつ効率的に行われるようにするために、コンピュータ・ネットワークシステムを構築している。これが「日銀ネット」とも呼ばれる「日本銀行金融ネットワークシステム」である。

日銀の本支店と参加金融機関は、日銀電算センターと通信回線で接続されており、全銀システム(全国銀行データ通信システム)や、手形交換制度、外国為替円決済制度などで決済処理された最終的な決済を行っている。証券決済システムとして国債の決済などもこれを通じて行っている。国債の入札なども日銀ネットの端末が使われている。

日銀ネットは、日銀と金融機関との間の資金決済をオンラインで処理するネットワークシステムで、日本の金融取引における重要なライフラインとなっている。このため、大阪に電算センターのバックアップ機能を備えるなどかなり高度なセキュリティ対策も講じられている。

日銀は1988年に稼働した日銀ネットの老朽化に伴い新日銀ネットの構築に向けて、対応を進めていた。最新の情報処理技術の採用や変化に対する高い柔軟性、高いアクセス利便性を基本コンセプトとして、新日銀ネットを構築したのである。新日銀ネットは第一段階として金融調節(オペ)と国債の入札関連業務および国債系オペ等の受渡関連業務が2014年1月から稼働しており、第1段階対象業務以外の業務は2015年10月13日から稼働したのである。

現行の日銀ネットは当座預金取引を対象にしたシステム(当預系)と、国債の決済を対象にしたシステム(国債系)があり、稼働時間は当預系が午前9時から午後7時、国債系が午前9時から午後4時半となっている。13日からは当預系、国債系ともに午前8時半から午後7時までに稼働時間が拡大される。さらに、来年2月には午後9時まで延長される見通しとなっている。これにより日本企業の海外進出に伴う国際的な資金決済や、邦銀の日本国債を担保とした外貨調達などの利便性向上に加え、海外投資家による日本国債保有を通じた円の国際化も促したいそうである(ロイターの記事より一部引用)。


久保田博幸
金融アナリスト
フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

 

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コメント
 
1. 2015年10月19日 20:05:19 : jXbiWWJBCA
米利上げ検討は時期尚早、状況に変化 NY連銀総裁が伊紙に

 10月19日、米ニューヨーク連銀のダドリー総裁はイタリア紙に対し、世界経済への懸念などを理由に米FRBが利上げを検討するのは時期尚早との見解を明らかにした。ニューヨークで4月撮影(2014年 ロイター/EDUARDO MUNOZ)

[ミラノ 19日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は世界経済への懸念などを理由に、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを検討するのは時期尚早との見解を明らかにした。15日のワシントンでの発言を伊コリエレ・エコノミア紙が19日伝えた。

同紙によると、総裁はブルッキングス研究所が主催する会議の合間に「過去数カ月間で状況が変わった」と指摘。「年末までに利上げが可能とわれわれが考えたのは事実だが、金融市場の混乱や世界経済の鈍い成長、エネルギー価格、マクロプルーデンス(金融システム全体のリスク管理)面の不均衡によりこのプロセスがスローダウンしている」と説明した。

その上で「利上げを検討するのはまだ早過ぎる」と言明した。

ダドリー総裁はブルッキングス研究所で先週行った講演で、自身の想定どおり米経済が緩やかな成長を続ければ、12月の利上げへ準備が整うとの認識を示していた。

しかし総裁は同紙に、世界経済の拡大が緩やかなペースにとどまっているという事実を無視するのは「大きな誤り」と述べた。

FRBは世界経済の状況を注視する必要があるとしながらも、米経済が鍵を握るのは変わらないと指摘した。

「私が非常に重視するデータが幾つかある。例えば米労働市場の状況が一段と改善するのを確認する必要がある」と述べた。年末までに多くのデータが公表されるとし、内容を確認した上で政策を決定すべきとの見解を示した。

*内容を更新します。
http://jp.reuters.com/article/2015/10/19/usa-fed-dudley-corriere-idJPKCN0SD0VC20151019


2. 2015年10月19日 20:06:56 : jXbiWWJBCA
ECBは平静維持すべき、財政政策の緩和必要に=ノボトニー氏

[ワルシャワ 19日 ロイター] - オーストリア中銀のノボトニー総裁は、欧州中央銀行(ECB)は平静さを維持し、インフレをコントロールしていることを示すべきだと述べる一方、成長押し上げのために各国政府は財政政策を緩和する必要があるかもしれないと語った。ポーランド紙とのインタビューで述べた。

ECBは22日にマルタで理事会を開催するが、市場では、インフレ押し上げに向けて積極的に行動すると強調するなどハト派的なメッセージが出されると予想している。ただし、現在の月額600億ユーロの国債買い入れプログラムへの調整を見込む向きはほとんどいない。

ノボトニー総裁は「長期的なトレンドを見極めるのは時期尚早。低インフレは、原油やコモディティー(商品)が安いことが原因であることを、考慮に入れる必要がある」と指摘。「われわれは平静さを維持し、状況をコントロールしていることを示すべきだと思う」と述べた。

総裁は国債買い入れ策の調整について「議論するのは早過ぎる。(現在の終了期限の)2016年9月まで1年近くある」としている。

総裁は、ユーロ圏は経済成長に向けておそらくは積極財政策などの追加策が必要と指摘し「これには構造改革や財政政策が該当する」と述べた。

ユーロ圏の財政政策は一段と拡張的になるべきとの考えかとの質問に対して、「長期にわたり緊縮的だった。現在は中立と言えるが、おそらく拡張的になる必要があるだろう」と語った。

*内容を更新します。
http://jp.reuters.com/article/2015/10/19/euro-nowotny-idJPKCN0SD0KG20151019


3. 2015年10月19日 20:07:20 : jXbiWWJBCA
2015年 10月 16日 14:10 JST 関連トピックス: トップニュース

コラム:失敗を覆い隠すバーナンキ氏の「勇気」

Edward Chancellor

[ロンドン 15日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 1930年代以降で最悪の経済危機に突入した時、米連邦準備理事会(FRB)議長にベン・バーナンキ氏を戴いていたことは、米国にとって幸いだった。

元プリンストン大経済学教授の同氏は「大恐慌通」を自任し、FRBの過去の失政がいかに経済を破滅へと導いたかを理解する稀有な人材だった。このほど出版された回顧録のタイトルが示す通り、同氏はリーマン・ブラザーズの破綻後に「行動する勇気」も兼ね備えていた。

FRBは大恐慌の再来を防ぎ、米経済を回復へと導いた──。

少なくとも公式の物語は上記の通りで、600ページに及ぶバーナンキ氏の回顧録で長々と再現されている。

金融危機が勃発した時、同氏は確かに首尾よく大胆な行動を起こした。ベアー・スターンズのポートフォリオを受け継ぎ、破綻寸前のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に資金を貸し出し、金利をゼロ近辺に引き下げた後に相次いで量的緩和(QE)を打ち出した。

しかしより重要な問題は、危機の前、最中、そしてその後にバーナンキ氏がとった行動が、効果より大きな副作用を伴ったのではないか、という点だろう。

バーナンキ氏の抱える大きな知的弱点は、金融政策、信用創造、資産価格バブル、そして経済危機との関係を理解できていない点にある。大恐慌に関する彼の見解は、ミルトン・フリードマンとアンナ・シュワルツの1963年の共著、「米国金融史」を起源とする。FRBが通貨供給量の急減とデフレの浸透を許したことによって1930年代の大恐慌を招いたというのが、同書の主張だ。この見解は、1920年代末にウォール街でみられた投機ブームが果たした役割を無視している。

これに代わる歴史物語は、1920年代にFRBが政策金利を低過ぎる水準に設定していたことから始まる。インフレ率が落ち着いていたために当時は正当化されていたこの金融緩和は信用ブームを招き、投機バブル──フロリダからシカゴに至る不動産市場から株価まで──へとつながる。

低金利は、米国よりも金利が高かった中欧や南米への大量の資金フローを後押しすることにもなった。FRBは1920年代末に金利を引き上げる。国際的な資本フローは逆流し、不動産バブルは崩壊、金融危機への道が開かれ、大恐慌へとつながっていった。

バーナンキ氏は1920年代の前任者らと同様、中央銀行の使命は物価の制御であり、資産価格バブルは無視すべきだと信じている。資産バブルは崩壊するまで認知できない、というのが彼の主張だ。事実、彼には投機が泡立つのに気付かないという難点がある。2005年の米国の住宅バブルを見逃し、価格の標準偏差が長期トレンドを上回っていたことを無視した。

ここには矛盾がある。バーナンキ氏は、FRBが金融政策によって資産価格を押し上げられる──これは危機後のQEの主目的の一つだ──と信じながら、その後の資産価格の下落は予想不可能であり、金融政策とは無関係だというのだから。

バーナンキ氏は、バブル潰しに金融政策を用いるべきではないと唱えている。後始末をする方が簡単だと、かつては主張していた。直近の不動産バブル崩壊があまりにも厳しかったため、彼は今では金融規制がその仕事を肩代わりできると考えている。

ただ彼は、FRBその他の米金融当局が、2008年以前に世界金融システムが脆弱さを増していたことを認識しそこねたと認めている。アニマルスピリットを抑制し、慎重な金融活動を奨励することが目的なら、金融政策の引き締めに匹敵するほど有効な策は見当たらない。ジェレミー・スタイン前FRB理事が言うとおり、金利は「隅々まで行き渡る」からだ。

リーマン・ショックの最中、ポール・ボルカー元FRB議長はバーナンキ氏をこう批判した。中央銀行を「法律で定められ、想定された権限範囲ぎりぎりのところまで連れて行き、その過程で、長く根付いてきた中央銀行の原則および慣行を一部踏み越えている」。バーナンキ氏は、モラルハザードおよび中央銀行の理論的権限といった細やかな点をさほど気にかけていない。

危機の最中、当時イングランド銀行(英中央銀行)総裁だったマービン・キング氏に対して「金融危機にイデオロギー信奉者は無用だ」と語っている。FRBが採った非伝統的手段は、その成功によって正当化された。最終的には市場の動揺を鎮めることに成功したのだから。

これに比べ、パニックが過ぎ去った後も異例の金融政策が長々と続いていることを正当化するのは難しい。バーナンキ氏は、超低金利が経済を侵食していることを認めていない。FRBの政策はまたしても資産価格インフレを再燃させた。金融危機の後、米家計資産の国内総生産(GDP)に対する比率は急速に過去最高水準を回復した。

歴史は繰り返す。低金利に背中を押され、投資家は再びなりふり構わず利回りを追い求めている。基準の緩い融資やジャンク債の大量発行が復活し、企業の信用力は悪化した。低コストのマネーがあふれて価格の変動は抑えられ、投資家はポートフォリオ内の流動性を低下させている。そしてまたもや、低金利を温床にして数兆ドル規模の世界的キャリートレードが行われ、金融的脆弱性が新興国市場へと輸出されている。

2013年初めにFRB議長職を退くに当たり、バーナンキ氏は、FRBが海図なき航海を進んだ結果、「既知の海域に少なくとも近づいてはいる」と発言している。随分のん気なものだ。低金利が新興国市場をどれほど傷付けたか、金利を正常化すると米国内にどんな影響があるか、FRBがどうやって膨張したバランスシートを縮小できるのかなど、われわれはまだ何も分かっていない。

低金利が世界の金融システムに及ぼした悪影響に思いを致す代わりに、バーナンキ氏は低金利が「実体」経済にもたらした恩恵に着目したがっている。しかしその点でもまた、金融緩和は意図せざる結果をもたらした。世界金融危機後の米国経済は、回復の足取りが鈍く、失業率も今なお高い。低金利によって体力の弱い企業も破綻を逃れ、生産性の伸びが抑制された。ゾンビ企業がこの星をのし歩いている。

バーナンキ氏自身が認める通り、金融業界と産業界は深く結びついている。金融政策によって金融の脆弱性が増し、資産価格バブルが促進されるなら、経済全体もいつまでも無縁ではいられないだろう。これが大恐慌、そして世界金融危機がもたらした教訓だった。バーナンキ氏が未だに学んでいない教訓である。

●背景となるニュース

・バーナンキ氏の回顧録「行動する勇気」はノートン社から出版された。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
http://jp.reuters.com/article/2015/10/16/column-bernanke-courage-idJPKCN0SA07Q20151016?sp=true


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