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三井不動産レジデンシャルによる説明会に参加する住民ら=15日、横浜市都筑区
業界覆う悪習 残業嫌い効率優先か 前代未聞の三井不動産の傾斜マンション
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151017/dms1510171530005-n1.htm
2015.10.17 夕刊フジ
業界最大手、三井不動産グループが販売したマンションが傾くという前代未聞の事態に住民を含む関係者の怒りは収まらない。不正建築に走った施工関連会社が関与した物件は最大で3000棟に及ぶ可能性があり、今月中にも対象物件に関する概要が公表されるという。専門家ですら「あの姉歯事件以上の大スキャンダル」と驚きを隠さない今回の“事件”。杜撰な工事を行った施工関連会社の実態と工事現場の悪しき慣習とは−。
横浜市の大型マンション「パークシティLaLa横浜」が傾いた問題で、事業主の三井不動産レジデンシャルは、傾いている1棟だけでなくマンションを構成する他の3棟も含めた全4棟(計705戸)の建て替えを検討することを決めた。部屋の買い取りなどの補償や建て替え完了までの仮住まいの費用負担にも対応するという。
物件を傾かせる原因をつくったのは、施工を担当した三井住友建設の孫請け会社で、旭化成が親会社の旭化成建材。杭打ち施工を行う前の地盤調査でデータを偽造し、その結果、実際の工事で何本もの杭が強固な「支持層」に届かない事態を招いた。
親会社の旭化成は、旭化成建材が関わったマンションや商業施設など最大3000棟について、今月中にも概要を発表する方針。物件名などは非公表になる見通し。
問題を起こした旭化成建材は、1976年に旭化成工業(現・旭化成)から分離して設立、従業員は約850人を数える。
基礎設計の大手として知られ、工事の請負のほか建築資材、断熱材などの製造販売も手がける。民間信用調査会社によると、昨年度の売上高は約643億円。ホームページにある「建築・土木用基礎のパイオニア」「安心・安全・環境に優しい基礎工法を提案します」との言葉が、いまとなっては寒々しい。
住宅ジャーナリストの榊淳司氏は「旭化成建材は、デベロッパーである三井不動産グループの下請けの立場になる。日本ではデベロッパーの命令は絶対なので、工期を守るため(旭化成建材の)現場監督は相当なプレッシャーを感じていたのかもしれない」と話す。
通常、杭を打つ作業は5〜6人で行われるが、現場の作業員は残業を極端に嫌う風潮があるといい、榊氏は「午後5時に作業を終了するため、効率を優先させた可能性もある」とみる。
もちろん、モラルの高い現場もあるが、榊氏は「現場ではエンドユーザーに考えが及ばず、手抜きにつながるケースもある」とし、過去、別の工事現場で目撃した一例「シャブコン」を挙げた。
「本来、水とコンクリートは強度を守るために一定の配合で混ぜなければならないが、水を多めに加えた方が型に流し込むのが簡単だ。そうして造られたマンションは、のちに雨漏りなどの不具合が発生する」
建設業界では2005年、「耐震偽装問題」が発覚。後の調査で地震で倒壊の恐れのあるマンションやホテル計99件が建設、販売されたことが判明した。構造計算書を偽造した元一級建築士の名前から「姉歯事件」とも呼ばれた。
榊氏は「杭は建物を支える重要部品であり、あの姉歯物件ですら問題とされなかった。今回の欠陥マンションに関しては、横浜の現場で監督を務めた人物の独断だったと信じたい。仮に、会社の先輩から代々伝わってきた不正であった場合は、大変なことになる」と語る。
3000棟の調査が終わるころ、恐ろしい現実が待っているかもしれない。
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