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絶望の非正規かバラ色の生活保護か
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4952607.html
2015年10月17日 NEVADAブログ
東洋経済は【絶望の非正規】と題する記事を配信していますが、非正規でも中年は悲惨というほかありません。
1989年には非正規は817万人、率にして20%程だったものが、2014年には1962万人、率にして37%にまで急上昇しています。
この記事で特に焦点があてられているのが「中年」(35歳から54歳)です。
この中年フリーターは若い頃は自由を謳歌していましたが、30歳を超えてくると今度は一転まともな生活が送れない現実に直面しています。
以前、他の週刊誌でも特集を組んでいましたが、30歳を超えてきて男性が非正規となれば、結婚が出来ない現実に直面したという事例が多くあります。
女性からすれば30歳で非正規であれば安心して結婚生活を送れないとなり、男性が結婚が出来ない事態になり、慌てて正規労働者になろうとしましても
会社はそのような非正規で来た者を正社員で採用することはしません。
組織に入っていない者を30歳過ぎて組織になじむかとなれば、大方はNOとなるからです。
若い時から会社という組織に入り、厳しい規律にさらされてきた者なら30歳過ぎでも正社員に抜擢されることもあり得ますが、厳しい規律を知らない(忌避してきた)30歳過ぎのフリーターはまず会社という組織になじめず、採用されてもすぐやめてしまうために会社がまず採用しないのです。
結果、起こることは若い時に非正規でのんびり人生を謳歌してきた者は30歳過ぎてから社会の厳しい現実に直面して「こんなはずではなかった」と嘆くことになるのです。
この東洋経済の記事では、35歳から54歳の非正規の数は273万人に上ると報じており、そしてこれらが生活保護予備軍となっているとしています。
その理由は収入です。
非正規労働者の月収は20万円となっており、かつ貯蓄なしが28.2%、100万円以下が26.6%となっており、0円から100万円以下の貯蓄しか持っていない非正規労働者が54.8%と半分以上を占めているのです。
100万円など半年仕事がなければ消えてなくなる金額であり、けが・病気や家族の病気等があれば、273万人の半分が生活が成り立たない事態に陥るのです。
今、生活保護世帯は216万人ですが、130万人程の「生活破たん予備軍」がいるとなっており、併せれば350万人近い生活保護世帯・予備軍が存在しているともいえるのです。
*実際には非正規労働者273万人が生活保護予備軍とも見られており、そうなれば生活保護者数は489万人と500万人に迫ることになります。
今、高齢者が続々と生活保護受給者になってきていますが、今後景気の悪化もあり飛躍的に生活保護受給者が増えることもあり得、日本の財政は危機的状況に陥ることになりかねません。
生活保護世帯は、医療費も無料、その他の税負担もなく、月額20万円以下の収入で働いている者よりよい暮らしをしているとも言われており、ならばと非正規労働をやめて生活保護受給者になる者が続出しかねないのです。
一億総活躍時代というのは簡単ですが、実際には働かない・働けない者が増加している日本であり、それが今後500万人にも達してそれでも社会を維持できるでしょうか?
ただ、この記事のタイトルでは「絶望の非正規」となっていますが、見方を変えて<非正規=生活保護>となれば、働かなくても良い生活が送れる最高の非正規となるかも知れません。
勿論、それでも日本社会が維持できるという前提ですが。
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