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日経平均下げ300円超す、世界景気警戒しリスク敬遠−内外需広く売り
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NW6KJ36KLVS301.html
2015/10/14 10:44 JST
(ブルームバーグ):14日午前の東京株式相場は下げ幅を広げ、日経平均株価は300円以上安くなった。中国の景気鈍化が世界経済に与える影響に懸念が根強く、投資家の間でリスク資産を敬遠する動きが広がっている。機械や電機など輸出関連、鉄鋼など素材関連株、銀行や証券など金融株と内外需幅広い業種が安い。
午前10時20分現在のTOPIXは前日比33.48ポイント(2.2%)安の1469.65、日経平均株価は375円43銭(2.1%)安の1万7859円31銭。日経平均は6営業日ぶりに1万8000円を割り込んだ。
大和証券投資戦略部の高橋卓也シニアストラテジストは、「昨日の中国貿易統計で輸入のマイナス幅が想定以上に大きかった。先行きに対し半信半疑であるため、悪材料に過剰に反応しがちな地合い」と指摘。世の中の捉え方として、「中国経済の先行きに不安があると、景気敏感株としての日本株、として売られやすい」と言う。
中国9月の貿易統計で輸入が減少したことなどを受け、13日の欧米株は下落。米投資家の恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティ指数(VIX)は9.3%高の17.67と、11営業日ぶりに上昇した。為替市場では高利回り通貨からの逃避が優勢となり、同日のニューヨーク市場では豪ドルなどが売られる一方、円は堅調。きょう午前のドル・円は一時1ドル=119円48銭と、前日の日本株市場の終値時点119円86銭から円高方向に振れた。
東証1部の上昇・下落銘柄数の百分比を示す騰落レシオも、前日時点で109.7%と8月18日以来の高水準。大和証の高橋氏は、「戻ってきたところの利益確定売りが出ている」とした上で、これまでは堅調との見方が優勢だった国内企業の決算についても「先行きへの楽観シナリオが少し後退している点が気になる」と話す。
中国国家統計局が14日に発表した9月の消費者物価指数は前年同月比1.6%上昇、市場予想中央値の1.8%上昇を下回った。きょうの中国上海総合指数は0.4%安で始まった。
東証1部33業種は鉄鋼や鉱業、機械、その他金融、ゴム製品、証券・商品先物取引、ゴム製品、電機、輸送用機器、不動産、銀行などが下落率上位。鉱業は、在庫増加観測で前日のニューヨーク原油先物が続落したことがマイナス要因。機械は、13日午後に日本工作機械工業会が発表した9月の工作機械受注額(速報値)が前年同月比19.1%減、国内も2.3%減とマイナスに転じたことなどが響いた。水産・農林のみ小幅上昇。
売買代金上位ではトヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友建設、ファナック、富士重工業、新日鉄住金、パナソニック、ニコン、コマツ、第一生命保険、オリックスが安い。ニコンは、4−9月期の営業利益が前年同期比27%減だったもようと14日付の日本経済新聞朝刊が報じる材料があった。半面、新日本科学、大東建託は高い。
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前場の日経平均は1万8000円割れ、世界景気懸念で主力株軟調
http://jp.reuters.com/article/2015/10/14/tokyo-stock-midday-idJPKCN0S806M20151014
2015年 10月 14日 12:05 JST
[東京 14日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比363円24銭安の1万7871円50銭と続落した。日経平均が節目の1万8000円を割り込んだのは10月5日以来。
中国の9月貿易統計や独10月ZEW景況感指数などの悪化を受け、世界経済の減速懸念が強まった。自動車や電機、機械、鉄鋼など主力の景気敏感株を中心に利益確定売りが広がり、日経平均は一時381円安。押し目買いの動きも限定され、軟調な展開となった。
日経平均の下落率が1.9%だった一方、TOPIXコア30.TOPXCやTOPIXラージ70.TOPXLの下落率は2%台半ばとなり、主力銘柄への売り圧力の強さが目立った。市場では「買い戻しが一巡し上値の重さが意識されていたタイミングで、世界的な経済への不透明感を手掛かりに海外勢による仕掛け的な売りが強まっている」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との見方が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がり149銘柄に対し、値下がりが1702銘柄、変わらずが47銘柄だった。
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