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人民元との“通貨戦争”が熾烈に 「新日銀ネット」全面稼働
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151013-00000004-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/10/14 08:15
金融機関同士の円建て資金決済を担う日銀の次世代システム「新日銀ネット」が13日、全面稼働した。日銀は来年2月に稼働時間を午前8時半〜午後9時に延長するため、日系企業は日本−アジア間で円建ての即日送金が可能になる。「日本円」の海外での利便性は飛躍的に高まるため、中国・人民元との“通貨戦争”が熾烈(しれつ)化しそうだ。
新日銀ネットは、日銀と取引先の金融機関を結ぶ決済システム。各行が日銀に預けている当座預金や日本国債を使って、金融機関同士の資金、国債の決済(口座振り替え)がオンライン処理される。旧日銀ネットは稼働から約四半世紀を経て老朽化したため、今回全面刷新した。旧日銀ネットの稼働時間は午前9時〜午後7時だったが、13日の新日銀ネット全面稼働で開始時刻を午前8時半に前倒し。来年2月から終了時刻も午後9時に延びる。
日系メーカー幹部は「海外の現地法人から日本の本社への円建て即日送金が可能になる」と喜ぶ。例えば、現在はタイ現地法人が業務終了後の午後5時半(日本時間は同7時半)に当日売上高を東京の本社に送金しようとしてもすでに日銀ネットの稼働は終了しており、送金できない。現地法人と本社の主力取引銀行が異なる場合は即日送金できず、翌営業日まで待つしかなかった。
稼働時間が延びれば、アジア全域と日本の間で円建ての即日送金が可能になり、企業の資金効率は高まる。さらに現地企業との取引に円決済が広がれば、企業は米ドルや現地通貨を抱えずに済む。
政府・日銀が円を脅かす通貨として警戒するのは人民元だ。8月には、国際決済に使う通貨として元のシェアが初めて円を抜き、米ドル、ユーロ、英ポンドに続く第4の座を占めた。中国と経済的な結びつきを強めるアジアを中心に元を扱う企業は増えているが、中国人民銀行(中央銀行)は8月、元の対ドルレートを切り下げた。市場関係者は「当局の恣意(しい)的な為替介入」と批判した。
これに対し日本側は、決済通貨としての円の安全性や信頼性をアピールしやすくなった。日銀の黒田東彦総裁は新日銀ネットの全面稼働について「資金や債券、有価証券の取引がより迅速化され、『円の国際化』に貢献し得る」と意気込む。
メリットは、日本国債を担保にした外貨調達(借り入れ)にも及ぶ。海外の金融機関同士では、米国債やドイツ国債を担保にした外貨調達が盛んだ。しかし、日銀ネットは海外の取引時間には稼働しておらず、「日本国債を担保にした取引は即時決済できない」と拒否する外国銀行が多かった。
稼働時間の延長によって日本国債が担保として認められるようになれば、国債を大量保有する邦銀は外貨を調達しやすくなる。「日本円がアジアの覇権争いで人民元に勝てるラストチャンス。新日銀ネットは強力な武器になる」。邦銀関係者の期待は膨らんでいる。
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