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VWの“環境偽装”、米の規制強化で焦り… 動かぬ証拠に尽きた言い訳
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151009-00000500-biz_fsi-nb&ref=rank
SankeiBiz 2015/10/9 09:04
「VWのディーゼル車の燃費の良さを示す確かな証拠だ」
今年7月上旬、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)米国法人のマイケル・ホーン最高経営責任者(CEO)は誇らしげに胸を張った。「ゴルフTDI」が、米国本土48州を走破して世界最高燃費記録を打ち立てたのだ。
◆わずか2カ月の栄光
ハワイとアラスカを除く1万3250キロで記録された平均燃費は、軽油1リットル当たり約34.5キロ。ギネス・ワールド・レコーズの認定員が見守るなかで達成され、ハイブリッド車(HV)以外で世界記録とされた。
だが、VWの栄光は2カ月あまりでついえた。
9月3日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの州大気資源委員会(CARB)の研究施設のオフィス。CARBや米環境保護局(EPA)の担当者に、VW開発部門の幹部らは硬い表情でこう打ち明けた。
「ディーゼル車に違法ソフトを搭載していたことを認めます」
米国の非営利団体(NPO)とウェストバージニア大学による共同調査で、VWに不正の疑いが発覚したのは2014年5月。だが、VWは1年3カ月以上にわたって当局から説明を求められるたびに反論し、専門知識を持ち出してはけむに巻こうとしたとされる。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、研究施設での試験で、車が「路上を走っている」と誤認するように条件を設定すると、基準値以上の窒素酸化物(NOx)を出し始めた。動かぬ証拠を突きつけられたVWは次第に言い訳の種が尽きていった。
07年にVWのCEO兼取締役会長に就任したウィンターコルン氏は10年、販売台数を18年までに1000万台に引き上げ、世界一になる目標を掲げた。1980年代に現地生産から撤退した経緯もある米国での販売増は、VWにとって悲願。2008年にはライバルのトヨタ自動車がゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界首位となっており、猶予はなかった。
VWのシェア拡大に向けた切り札がクリーンディーゼル車だった。燃費や排ガスのクリーンさなどの環境性能に加え、トヨタなどのHVにない力強い走りをアピールできる。
◆口閉ざす販売員
だが、米国が04年から段階的に施行した排ガス規制「Tier2」はNOxの排出量を同時期の欧州の規制の半分近くに制限するものだ。VWは08年ごろに違法ソフトの搭載を決めたと報じられているが、背景に米国の規制強化があった可能性もある。他メーカーの開発担当幹部は「VWも規制をクリアするだけなら難しくなかったはず。車両コストの増加や燃費性能の低下を嫌ったのではないか」と話す。
「現在の販売動向については話してはいけないことになっている」
米首都ワシントン周辺のVWのディーラーの販売員たちは口を閉ざす。既存のオーナーたちからは不満が噴出し、中古車価格の値下がりなどへの補償を求める損害賠償訴訟は20件以上に上っている。今後、数十億ドルの支払いを迫られる恐れもあり、米当局が課す見通しの罰金180億ドル(約2兆1000億円)と合わせ、経営を揺るがすことは間違いない。
地球温暖化問題でクルマ社会の米国に国際社会から厳しい視線が注がれる中、オバマ政権は、さらに排ガス規制を厳格化した「Tier3」を17年から順次施行すると発表している。
EPAのクリス・グランドラー局長は9月25日、新たな排ガス検査方法の導入を発表する電話会見で、「試験の内容を自動車メーカーに伝えるつもりはないし、メーカー側が知る必要もない」と述べた。
規制を踏みにじったVWが信頼を取り戻すのは容易ではない。
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