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高齢者の"単身世帯"で貧困拡大、生活保護世帯が過去最多--「年金足りない」(マイナビニュース)
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/330.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 10 月 07 日 18:12:00: igsppGRN/E9PQ
 

高齢者の"単身世帯"で貧困拡大、生活保護世帯が過去最多--「年金足りない」
http://news.mynavi.jp/news/2015/10/07/397/
2015/10/07 御木本千春 マイナビニュース


厚生労働省は7日、2015年7月分の被保護者調査の結果を発表した。それによると、7月時点の生活保護受給世帯は前月比2,964世帯増の162万8,905世帯となり、3カ月連続で過去最多を更新した。前年同月比では1万9,911世帯増加した。


■高齢者の単身世帯、年金が足りず生活困窮


生活保護受給者数は前月比2,150人増の216万5,278人で、2カ月連続の増加。前年同月比では1,562人増加した。



被保護世帯数(各月間)と対前年同月伸び率(出典:厚生労働省Webサイト)

世帯別にみると、高齢者世帯(男女とも65歳以上の世帯、またはこれらに18歳未満の未婚者が加わった世帯)が全体の49.3%に当たる79万8,609世帯(前月79万6,455世帯)で最多。以下、働ける世帯を含むその他の世帯が27万3,469世帯(同27万3,823世帯)、傷病者世帯が25万4,843世帯(同25万4,936世帯)、障害者世帯が18万8,896世帯(同18万8,161世帯)、母子世帯が10万4,682世帯(同10万4,399世帯)と続いた。


同省は「高齢者の単身世帯において、年金が足りずに生活が苦しくなって生活保護を受給する世帯が増えている」と分析している。


 

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コメント
 
1. 2015年10月07日 18:17:07 : nJF6kGWndY

>生活保護世帯が過去最多--「年金足りない」

最近の老人は数が増えた上に、ためらわず貰うようになってきたし

窓際対策も効かなくなったからだな

必然的に財政への圧迫や増税圧力も増え続けることになるし

多少はインフレ圧力にもなる


2. 2015年10月08日 01:47:25 : mnFg1eDV3c
若い時高度経済成長だったんだよね。今の若い人たちみたいに初めからチャンスを与えられなかったわけではない。運や才能に恵まれず金を貯める事ができなかった人がいたとしても、かなりの数の人が一財産築いているはずだ。世代内で助け合うのが同胞ではないのか。

3. 2015年10月09日 12:14:54 : OO6Zlan35k
生活保護のリアル〜私たちの明日は? みわよしこ
【第25回】 2015年10月9日 みわよしこ [フリーランス・ライター]
生活保護世帯の高校生は夢を持ってはいけないのか
2014年4月、母親と二人で生活保護を利用して生活していた福島市の女子高校生が、得られた給付型奨学金を全額、自治体に収入認定され、返還するよう求められた。しかし2015年8月、厚労省は福島市の決定を不当とする裁決を下し、直後、生活保護世帯の高校生が得た給付型奨学金やアルバイト収入の用途を緩和する通達を発行した。

今回は前回に引き続き、当事者である女子高校生の立場からレポートする。

車上生活する困窮の中でも
夢に向かう歩みを止めなかった娘


生活保護世帯の高校生は、夢に向かって懸命に歩んでも、金銭的な問題から夢がどんどん遠のいていく状況に追いやられている
 現在、福島市内の県営住宅で母親の長門ミサトさん(仮名・39歳)と暮らす長門アスカさん(仮名・17歳・高校2年)は、中学3年の秋、給付型奨学金の存在を知って応募した。ミサトさんは、うつ病のため就労が不可能な状態にあり、現在も治療を継続中だ。アスカさん小学6年の夏から、母娘は生活保護を利用して生活している。

 母娘が生活保護を利用しはじめるまでの軌跡を紹介した前回に引き続き、今回はアスカさん自身の視点から、この奨学金収入返還問題と本人への影響を紹介したい。

 ミサトさんの実の母・姉が持ち込むトラブルに、母とともに翻弄され、数日ながら車上生活まで経験したアスカさんは、唯一の収入であった障害基礎年金を絶たれたミサトさんが生活保護を申請し、数日後に保護開始となった小学6年の夏のことを「生活保護が始まって、『少し、余裕ができたかな?』という感じになった」と語る。

 幼少のころから工作が好きだったアスカさんは、いつしか、「ゲームやアニメに出てくる近未来の建造物を作る仕事に就きたい」という夢を抱くようになっていた。時間さえあれば、将来作ってみたいビルの絵を描き、厚く丈夫な紙でできたお菓子の空き箱を素材に模型を作っていた。

 中学に進学したアスカさんは、「ラクだと聞いていたし、お金もかからないから」という理由で、部活は合唱部を選択。「建築家になりたい」という夢を漠然と抱いていたアスカさんは、中学1年の時、高等専門学校に建築専攻の学科があると知って「行ければなあ」と考えた。しかしながら、小学6年まで落ち着いて勉強できる環境になかったアスカさんの学業成績は中位の中〜下。数学・理科も、どちらかと言えば不得意。

「でも中2のとき、『絶対に行きたい』という気持ちになりました。周囲も、『受験に向かって』という感じになってきて、『自分はこれからどうするのか?』を考えて。とにかく夢に向かって進むことをやめたらダメになるだろう、と」(アスカさん)

努力でつかんだ高校進学と奨学金
なぜ「根こそぎ」に?

 しかし、生活保護で暮らすミサトさんとアスカさんの暮らしからは、アスカさんの塾代までは捻出できなかった。

「成績は、ものすごく努力しないとダメという感じだったんですが、塾に行けないし、参考書も買う余裕がないし。授業と、あとは自分で教科書を使って学習するしかない。努力はしていました」(アスカさん)

 母にとっても、娘の努力ぶりは心配になるほどだったようだ。隠しようもないうつ症状が現れている表情と声、向精神薬の副作用のため動きにくくなっている口で、ミサトさんは懸命に語る。

「もう、夜中まで、すごく頑張ってました。『もうそろそろ、電気消したいんだけど』と言うと、『もうちょっと、これが終わるまで』『明日起きられないよ』『納得するまでやらないと』という会話を、ほとんど毎日のようにしてました」(ミサトさん)

 努力の甲斐あって、アスカさんの成績は向上したものの、高等専門学校に届くレベルには達しなかった。しかし中学3年の秋、学校を通じて知った給付型奨学金に応募したところ、中3の2月に採用が決定。第1期入試では、やや背伸びした受験で失敗したものの、奨学金の採用決定で気持ちを立ち直して猛勉強。同じ学校の第2期入試で合格を掴み取った。

 もちろんミサトさんは、生活保護世帯に求められる「収入申告」の義務を理解している。2014年2月、給付型奨学金の採用が決定した段階で、福島市の担当ケースワーカーに連絡はしていた。2014年3月末まで、奨学金の取り扱いについては何の連絡も受けないまま、4月1日に担当ケースワーカーが人事異動によって変わった。そして2014年4月16日、なぜか前任のケースワーカーから電話があり、ミサトさんは「全額収入認定(筆者注:生活保護基準を超えた収入として自治体に返還する分)になります」と知らされたのである。

「理由を尋ねたところ、『国の規定でそうなっているから』『一般世帯と均衡が取れないから』『今まで、奨学金を受給した生活保護世帯はなかったから』という感じで、理由にならないと思いました……とにかく『奨学金なのに収入認定されるのは、おかしいだろう』という気持ちだけでした。せっかく娘が、夜中まで頑張って勉強したのに、なぜ根こそぎ持っていくんだろうか? 娘の努力は考えてもらえないんだろうか? と」(ミサトさん)

 この後2014年6月、アスカさんが得た福島市の奨学金(年間5万円)・民間団体の奨学金(年間12万円)について、世帯主のミサトさんは、弁護士の協力のもと、福島県に対して再審査請求を行ったが、11月に棄却された。ミサトさんと弁護士は諦めず、12月、厚労省に対して再審査請求を行い、2015年8月、「給付型奨学金の収入認定を取り消す」という裁決を得ることができた。しかしこの時、アスカさんの高校生活は、既に前半が終了していた。

 なお、福島県に対する再審査請求が進行中の2015年4月、ミサトさんたちは福島市に対して訴訟を開始した。生活保護世帯の高校生が給付された奨学金に対する制約そのものを問う目的で、訴訟は現在も継続中である。

奨学金の収入認定問題で失った
高校前半の「普通」の学校生活

 アスカさんは、高校進学にあたって懸念していたことがいくつかある。そのうち最大のものは、「家庭の経済力によって他の生徒たちと同じようにはできないことがあるのではないか?」ということである。

「参考書を買ったり、その他の本を買ったりは、やはり同級生と同じようにはできません。高校の実習で必要な道具を揃えたりすることもあって。それは何とか買うんですけど、壊れたり消耗品が切れてしまったりしたら、しかたなくそのまま使ってたり」(アスカさん)

 アルバイトでいくらかの収入を得れば、その分の時間を失うことになる。奨学金の問題で、心身に悪影響も現れていたことから、アスカさんはアルバイトをしない方針でできるだけの工夫をした。

「グループで応募したコンテストの大会が東京で開かれた時に、東京まで行く交通費がどうにもならなくて、自分だけ行かなかったこともありました。高校2年の夏休みは、クラスのみんな、大学のオープンキャンパスとか体験入学とか行ってるんですけど、私はまだ一度も行ってません。もし奨学金があったら、みんなと同じように行けただろうな、とは思います」(アスカさん)

 アスカさんは、自身の給付型奨学金をめぐる一連の出来事を、どう考えているだろうか?

「奨学金が得られることになって喜んでいたら、収入認定されて。結局、収入認定はされないことになりましたが、もう高校生活、半分過ぎちゃってます。過ぎた時間は、取り戻せません。これから早い段階で、進学や就職を考えなくちゃいけないわけです。この問題がなかったら、今までの高校生活、もっと楽しめたんじゃないかな? とか、やはり思います。自由に、少し余裕があればどこかに出かけて、高いものではなくても好きなものをなにか買って、とかできたんじゃないかと思うと……悲しいのを通り越して、腹が立ちます」(アスカさん)

 アスカさんが望んだのは、経済的に大きな問題を抱えているわけではない多くの高校生の「あたりまえ」。それは、アスカさん自身の努力によって得た給付型奨学金で叶えられるはずであった。これから叶うとしても、失った高校生活前半の約1年半は戻らない。

大学進学を断念しつつも
将来の夢に向かって歩み続ける

 そしてアスカさんは、進学の意欲も失いつつある。

「今みたいな状態で大学進学は、考えられないです。いったん自分で働いて、金銭面が落ち着いてから、大学に入ることを考えています。自分が何歳になっても、大学には入れるだろうと思ってますから……ただ、『より高いレベルの教育を受ける』ということに対する自分のやる気が、今、失せていて。進学を考えられない理由としては、それが今、一番大きいです」(アスカさん)

 知的な表情を浮かべながらハキハキと話すアスカさんの声は、自分自身の将来の話になると、とたんに元気がなくなってくる。そんな娘に目を向けながら、母親のミサトさんも言う。

「お金のことを考えてから、たとえば将来の足かせにならない給付型奨学金を得てから進学を考えなくてはならないのが、アスカの事情です。ふつうの子にはないハードルがあって、まず、そのハードルを越えるために努力を強いられることが、親として、何ともいえない気持ちになるところです」

 それでもアスカさんは、就職にあたって夢に近づくための努力を、一つ一つ積み重ねている。学校のパソコンの授業と実習環境をフル活用して、現場で必要とされるスキルを習得。実績が評価されそうなコンテストにも積極的に応募。業界研究にも余念がない。

「今年の8月6日に厚労省裁決が出て、一応決着して、少し、希望が見えてきた気持ちになりました。周囲の方々が助けてくださったことに対して、自分は自分のこれからで結果を出して、感謝を伝えたいと思っています」(アスカさん)

 でも、そもそも給付型奨学金を必要とする事情・それを収入認定されてしまった事情がなければ、その感謝は必要ないのに。私は、目の前のアスカさんの健気さとひたむきさに打たれながらも、そう思ってしまった。せめてこれからの1年半、アスカさんが普通の高校生活を楽しみ、有意義に過ごし、次のステップへと進めるようにと願わずにいられない。

生活保護世帯の子を
「普通」から遠ざけるものとは

 厚労省は、2015年8月6日、ミサトさん・アスカさん母子への裁決と同時に通知を発行した。内容は、「生活保護世帯の高校生が塾の入会料・授業料・教材・模擬試験・交通費など通塾に必要な費用に奨学金を充てる場合、収入認定しない」というものである。これまでも、修学旅行・クラブ活動・私立高校授業料の不足分に充当する場合には収入認定の対象とされていなかったが、さらに塾代と模試まで拡大した形だ。

 大阪市では既に、生活保護世帯の高校生に対する給付型奨学金を収入認定の対象としておらず、年額50万円という奨学金でも同様であった。このような運用を行う自治体が既に存在したこと、ミサトさん・アスカさん母子への裁決などが背景となり、この通知につながったと見られる。生活保護世帯の高校生のアルバイト収入も、今後は同様の取り扱いとなる。

 しかし、ミサトさん・アスカさん母子の給付型奨学金に関する再審査請求と訴訟に関わる弁護士の倉持恵氏は、「まだまだ不十分」と語る。

「厚労省の裁決では、結論としては主張が認められたわけなんですが、内容には不満があります。厚労省が主な問題としているのは福島市の手続きで、『あまりにも雑でした、もっと丁寧に』という内容なんですよね。さらに8月6日の通知でも、『奨学金は基本、収入認定の対象』という原則は変わっておらず、収入認定の除外は『自立の助長に有益なら、自立更生計画書を出せば、認めてもいい』というものなんです。しかも対象として新たに明記されたのは、塾代と模試のみ。遠隔地でのオープンキャンパスやコンテストに参加するとか、自分の研鑽のための本とかイベント参加とか、そういった出費は、明記されていません。奨学金に対して、そういう扱いをする考え方の基準そのものが、おかしいと思います。ですから、その考え方を問うために、訴訟を継続しています」(倉持さん)

 母親のミサトさんも語る。

「どなたにとっても『明日は我が身』。いつ何が起こるか、誰にも予測できません。明日、勤務先が倒産するかもしれませんし、病気も事故もありえます。私も、まさか自分が生活保護を受けるようになると思って生きてきたわけではなかったです。生活保護は、今は関係ない人にも、いつか関係してくるかもしれないものです。『生活保護もらってるのに奨学金もくれなんて、低俗だ』とかネットで書かれたこともあって、『は?』と思ったんですが……たぶん、『自分たちには関係ない』と思っているんでしょうね。でも私は、人と交流して、人だったら普通にやっている『学校に行く』『友達と遊ぶ』『好きな何かを見たり聞いたりする』『旅行に行く』ことを、多少のガマンはあっても自分も同じようにできることが『健康で文化的な最低限度の生活』の『文化的』ということだと、個人的には思っています」(ミサトさん)

「生活保護からの脱却を容易にする」という視点からも、生活保護での生活は、「最低限度」ではあっても「ふつうの生活」であるべきだ。まして生活保護世帯の子どもが、「ふつうの子ども時代」を送ってはならない理由はない。子どもの貧困は親の貧困でもある。貧困問題は、最も弱い子どもに対して最も尖鋭に現れている。子どもの貧困問題に対しては、引き続き、解決の方向性ともども注目していきたい。

 次回は、冬季加算の引き下げ開始を前に、北海道の生活保護利用者たちがどう困惑し、どう対応しようとしているかを紹介する予定だ。「死者や健康被害が発生するかも」という危惧を現実としないために、「自助努力」で可能な努力は何なのだろうか? その限界はどこにあるのだろうか?
http://diamond.jp/articles/-/79717


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