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東芝の室町正志会長兼社長
「覚悟もリーダー性もゼロ」東芝社長へ社内から容赦ない退任要求!「室町さんに再建無理」
http://biz-journal.jp/2015/10/post_11839.html
2015.10.07 文=編集部 Business Journal
不正会計問題で揺れる東芝は9月30日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で臨時株主総会を開催し、室町正志社長の続投をはじめとする取締役11人による新体制が承認された。社外取締役は11人中7人となった。総会には1924人の株主が出席。開催時間は3時間50分に達し、同社としては過去最長となった。利益の水増しが行われていた当時副社長などを務めていた室町氏に対する批判が噴出し、再生は厳しい船出となった。
株主23人が質問に立ち、「今回の問題について、室町さんはまったく知らなかったのか。気づかなかったのなら問題だし、黙認なら辞めた歴代3社長と同罪だ」との質問が飛んだ。8月の記者会見でも室町氏の社長就任について、「再生に向けて、アピールできないのではないか」との辛辣な質問が出ていた。株主の質問に室町氏は「第三者委員会の報告、委員長の会見でも、私自身の関与はないと認定された」と述べる一方、「経営責任は感じている」と認めた。
また、総会では議決権行使助言会社、米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)が機関投資家に対して、問題が起きた当時取締役を務めていた室町氏ら3人の再任に反対票を投じるよう推奨していた。
室町氏は「危機的な状況を乗り切ったら、後進に道を譲る」と語っており、暫定的な社長就任であると強調してきた。だが、創業以来の危機といわれている状況を打破するには、強力なリーダーシップが必要になる。東芝社員からは、「腰掛け社長では、家電など不採算部門の構造改革や再建などできない」「室町氏からは覚悟もリーダーシップも感じられない」と容赦ない声が聞かれる。
総会で室町氏から、構造改革について具体的な言及はなく、株主らの怒号が飛び交った。壇上にいた7人の社外取締役が発言する機会はほとんどなく、出番はなかった。株主からは「歴代社長の指示による『粉飾決算』ではないか」「(過去に東芝再建を担った)土光敏夫さんの墓前で土下座すべきだ」「(訂正された)決算も信用できない」「日立はパソコンをやめた。東芝はどうするのか」など、経営陣に対する不信の根深さを示す発言が相次いだ。室町氏は「パソコンに加え、家電なども見直しの対象になる」と述べたが、「厳しい構造改革をやり遂げるだけのパワーは感じられなかった」(記者)という。
■株主から室町氏への厳しい評価
東芝は10月2日、総会における取締役選任投票の結果を明らかにした。室町氏への賛成率は76.06%。反対は23.32%に達した。株主の4人に1人が反対したことになる。室町氏の社長就任について株主が厳しい見方をしていることを数字が裏付けた。
室町氏のほかに、ISSが事前に反対を推奨していた代表執行役専務の牛尾文昭氏は賛成率74.68%(反対24.71%)、社外取締役で指名・監査委員会委員の伊丹敬之氏は賛成67.23%(反対32.16%)だった。伊丹氏は不正会計が行われている当時から社外取締役を務めており、責任を取らずに社外取締役を続投した。株主の批判は予想以上に強かったことを、数字が物語っている。
社外取締役が主導するガバナンス改革への期待から、新任社外取締役は98%前後の高い支持を得た。中でも三菱ケミカルホールディングス会長で経済同友会の代表幹事でもある小林喜光氏は賛成率98.33%(反対1.06%)だった。取締役会議長に就任した前田新造・資生堂相談役は賛成98.32%(反対1.07%)だった。
反対が32%を超えた伊丹氏は一時期、取締役会議長に就任と報じられていたが、取締役会で反対の声が多く出て、就任が見送られた経緯がある。室町社長をはじめとする続投した役員に対する風当たりは、会社側が想像した以上に強かったことがわかった。室町氏は10月1日、「株主からの厳しい評価を真摯に受け止め、再建に向け、最大限の努力をする」とのコメントを出した。
■「悠長な受け答え」
10月1日、室町氏は7月の社長就任後初めて、報道各社の共同インタビューに応じた。室町氏自身、在任期間について「3年はない」と述べた。株主総会で社長に再任された直後の経営トップが「いつまでやるのか」と問われること自体、通常とはいえない。9月の会見で示唆したパソコンや家電の国内撤退の可能性については、「改革に制約を設けないという意味。現時点では、そこまで考えていない」と軌道修正した。
さらに、「ディスクリート(単機能半導体)とシステムLSIについては、ある程度方向付けはできる。11月初旬に予定する、15年4〜9月期決算までに発表したい。映像や白物家電、パソコンも、11月初めにはある程度の方向性を出したい。不振事業の人員削減については、可能性はあるとだけ申し上げる」とした。「創業以来の危機に瀕している会社のトップとしては、実に悠長な受け答え」(経済記者)といえる。
関西などの弁護士でつくる「東芝事件株主弁護団」は9月から、株価下落で損害を被った個人株主向けに説明会を始めた。個人株主は全国に40万人以上いる。株価下落に伴う被害総額は1000億円から1500億円と推定されている。米国の法律事務所も、個人株主に集団訴訟への参加を呼びかけている。
奈良県に住む個人株主は東芝に対し、現役と過去の役員28人に対し、10億円の賠償を求める訴訟を起こすよう請求している。もし、会社が動かなければ、歴代経営陣を直接訴える構えだ。28人の中には、問題発覚後に引責辞任した田中久雄前社長ら歴代3社長のほか、室町氏も含まれている。東芝は役員の責任の有無などについて検討する「役員責任調査委員会」の提言を踏まえ、11月8日までに提訴するかどうかを判断することになっている。
■社長の信任を問う無記名投票
東芝は社長の信任、不信任を問う無記名投票を11月に実施することになっている。執行役、統括責任者、事業部長、支社長など上級管理職120人が無記名で行う。不正の再発防止が目的で、まず室町氏が信任されるかどうかが試される。
「社長自身の法令順守(コンプライアンス)姿勢に問題はないか」と「経営者として行動全体を信任するか」を問う。「問題なし・信任する」「どちらでもない」「問題あり・信任しない」の3つの選択肢がある。不信任が20%以上になった場合は追加調査を行い、問題点を把握する。投票結果は取締役候補を選任する指名委員会に開示し、社長再任の判断材料とするが、結果は公表しないことになっている。
信任投票制度の導入は、社外取締役の伊丹氏の発案とされる。室町氏は不正会計に関連して、役員以外の幹部・管理職の処分対象者が30人前後になるとの見通しを10月1日の共同会見で明らかにした。役員の責任の有無を調べている「役員責任調査委員会」が11月中に結論を出すが、これを受けて管理職の減給などの処分を実施する。解雇はなく、減給以下の処分になる見通しだ。「幹部・管理職が30人前後処分されれば、社内に『やってられない』といった空気が、さらに強くなるだろう」(東芝筋)
「取締役会が西室泰三相談役を切れるかどうかが当面の焦点だ。相談役・顧問制度を廃止すればいい。室町さんは西室さんの言いなり。ただ、力関係が変われば、室町さんは取締役会側につく可能性はある」(東芝役員OB)
16年3月期の業績見通しは悪い。東芝としては早く痛みを伴う経営再建・事業の刷新に踏み出さないと、じり貧になる。
「年内に社外からリーダーシップを発揮できる社長を選び、バトンタッチして、室町さんはその後1期くらい会長を務めて辞めるのが一番いい」(同)
「東芝が再建に向けてまず取り組むべきは、西室さんと室町さんの影響力を排除すること」(東芝社員)との厳しい声も聞こえてくる。
(文=編集部)
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