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ノーベル医学生理学賞
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4948441.html
2015年10月05日 NEVADAブログ
スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2015年のノーベル医学生理学賞を、アフリカや中南米の寄生虫病特効薬の開発に貢献した大村智・北里大特別栄誉教授(80)と米ドルー大名誉リサーチフェローのウィリアム・キャンベル博士、マラリア治療薬を発見した中国中医科学院のトゥーユーユー博士(84)の3氏に授与すると発表しています。
今回上記の3人が選ばれていますが、賞金の分け方を見れば実態が見えてきます。
2(日本人とアメリカ人)対1(中国人)となり、日本人はその2に入っておりその半分となります。
即ち、4分の1となるのです。
賞の偉大さには金額は関係ないと言えますが、ノーベル財団が判断した内容は、日本人が受章した内容は4分の1に相当するとしているのです。
今回木村教授が受章した内容はアメリカの製薬会社であるメルクが資金を出してアメリカ人のキャンベル博士と共同研究して世界的にヒットした薬(抗寄生虫薬イベルメクチン)を開発したことに対しての賞ですが、開発されたのは1979年であり実用化されたのは1981年となっており、今から34年以上も前の話となります。
*キャンベル博士は1957年から1990年までメルク研究所で研究をしていたと言われており、木村教授はこの時に共同研究していたとされています。
今回受賞した中国人であるトゥーユーユー氏は、1965年から中国中医科学院で研究しマラリア治療薬「アーテミシニン(アルテミシニン)」を開発したとされています。
中国人は自然科学分野のノーベル賞を受賞するのは初めてであり、その喜びようは格別となっていますが、日本も大騒ぎをしていますが、研究を主導したアメリカでは大騒ぎをしていません。
何故なら、この薬の成果でメルクが莫大な利益をあげており、勿論、研究者にも相当の報酬が払われていますが、ビジネスの世界では当然という扱いになっているのです。
研究者が成果をあげて新薬を開発した結果、研究費を出した企業が莫大な利益を上げて、企業はそれで儲ける、研究者は莫大な報酬とそしてノーベル賞を受賞する。
見事な関係が構築されており、ことさら騒ぐことではないという意識なのです。
日本独自の研究所で開発した新薬でノーベル賞を受賞する日が来ればもっと大きく騒いでも良いのでしょうが、今回はノーベル財団が指示しているように、日本人分は賞金が4分の一となっており、しかも34年前の事でここまで大騒ぎするのはどうなのでしょうか?
アメリカの冷静な対応と日本と中国の大騒ぎぶりは海外から見ても奇異に映っているようですが、この点からしましても日本はまだまだアメリカに比べ成熟していないのかも知れません。
日本企業による、日本人による世界的新薬開発でノーベル賞受賞が来るのはいつになるでしょうか?
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