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サイト「アマゾン」より
アマゾン、また他社の追随を許さない低価格攻勢 真逆アップルと最終戦争へ
http://biz-journal.jp/2015/10/post_11810.html
2015.10.05 文=雨宮寛二/世界平和研究所主任研究員 Business Journal
タブレット市場の二極化に拍車がかかりつつある。両極を牽引しているのは、紛れもなくアップルとアマゾンであり、両社は先月、「iPad Pro」と「Amazon Fire(ファイヤ)」のリリースをそれぞれ発表した。
まず先手を打ったのはアップルである。アップルは従来Macが弱いとされていたエンタープライズ(法人向け)市場に風穴を開けるために、iPad Proをタブレット市場に投入した。
スマートキーボードとセットにした価格帯を968ドルから1248ドルのレンジに設定して、エンタープライズ・ユーザが使いやすいように画面をノートパソコン並みの12インチとワイドに。さらには、ハードウェアキーボード対応によりスマートキーボードを新たに開発して、エンタープライズ市場の攻略を図る戦略を整えた。
この流れに逆行するかのように、アマゾンは即座に格安タブレット、Fireを新たに発表して、アップルに追随する。
Fireは従来通りコンシューマ市場をターゲットにしたタブレットで、価格を49.99ドルに設定して、昨年の10月にリリースした前世代モデルである「Amazon Fire HD6」の価格99.99ドルを大幅に下回り、最安値のさらなる更新を果たした。
競合の大手メーカーと比較してみても、100ドルを割る価格のタブレットは見当たらず、アマゾンは今回のFireでローエンドモデルの究極の追求を試みた。画面の解像度をはじめほとんどすべての性能が前世代モデルを下回るものの、データ処理能力やバッテリーライフの向上などいくつかの点で改善の余地が見られることから、端末単体では採算性を度外視したといっても過言ではない。
アマゾンとしては、コンシューマ市場を主戦場にして、他の追随を許さない最安値で端末を優先的に普及させ、3800万以上ともいわれる数のデジタルコンテンツの販売で採算を取る目論見であろう。先月には「プライム・ビデオ」のリリースも果たし、デジタルコンテンツのさらなる拡充を図るための盤石な体制を整えている。
■潜在需要の掘り起こし
このように、アップルがエンタープライズ需要の開拓を模索してハイエンドモデル開発の方向性を歩みつつあるのに対して、アマゾンはコンシューマ市場のさらなる需要の開拓を狙って、究極のローエンドモデルの追求に注力している。両社の方向性は対極をなすものであるが、その目的は成熟化しつつあるタブレット市場で生き残りを図るために潜在需要を掘り起こすという点で一致している。
アップルがこのままハイエンドの基軸でリードを取り続けるのか、それとも、アマゾンがローエンドの基軸に競合企業を引きずり込むのか、タブレット市場の動向は予断を許さない。
(文=雨宮寛二/世界平和研究所主任研究員)
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