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広島空港で着陸失敗事故を起こした韓国アシアナ航空の162便=4月、広島県三原市
大韓航空、アシアナ航空は「泣きっ面に蜂」…パイロット引き抜く“中国系航空会社”
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20151003-00000501-biz_san-nb
SankeiBiz 2015/10/3 15:54
「泣きっ面に蜂」とはこのことを指すのか…。不祥事が相次ぐ韓国の航空業界で、パイロットが相次いで退職し、中国の航空会社に引き抜かれているというのだ。
聯合ニュースによると、大韓航空の韓国人パイロットの退職者は2013年が26人、14年が27人で、今年は7月までで42人に上った。アシアナ航空も、13年が24人、14年が31人で、今年は7月までで29人に達した。
退職したパイロットは国内の別の航空会社に転職するケースもあるが、大部分は中国の航空会社に就職している。大韓で15年間機長を務めると年俸は手取りで1億5000万ウォン(約1500万円)前後になるが、中国の航空会社はいきなり2億ウォン以上の年俸で迎える。しかも、住宅や教育などの手当ても支給されることから、実に韓国の航空会社で働くより2倍以上も稼げるという。
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韓国の航空会社は最近、悪い話ばかりが続いている。大韓では、昨年12月に趙顕娥(チョ・ヒョナ)元副社長が客室乗務員のナッツの出し方に激怒し、滑走路へ向かう途中の飛行機を戻させた「ナッツリターン事件」があり、趙元副社長は今年5月に2審で有罪判決を受けた。アシアナは4月に広島空港で162便の着陸失敗事故が起きた。その後、韓国国内で中東呼吸器症候群(MERS)流行した影響で業績が悪化。アシアナは業績改善の一環として、一部の超大型旅客機を除く全機で、利用客の少ないファーストクラスを廃止する方向になっている。
ところが、聯合ニュースによると、アシアナのパイロットが退職する一因として、同社が休憩時間を十分に保障せず、パイロットが休憩する座席もエコノミー席を与えるなどの待遇をしていることもあるという。
中国の航空会社が韓国のパイロットを引き抜くのは、中韓間のパイロットの待遇の差に着目したこともあるが、そもそも中国ではパイロットの確保が喫緊の課題となっている。パイロットを養成する時間もなく、引き抜きの方が養成のコストを抑えられるという計算があった。
もっとも韓国の航空機、特にアシアナはこの数年だけでも大きな事故を複数起こしている。
広島空港での162便の着陸失敗では27人が負傷した。原因はまだ特定されていないものの、全日本空輸出身のアシアナの山村明好安全担当副社長は「着陸可能な視界だったと聞いている」と明らかにしている。気象条件の問題もさることながら、機長の操縦ミスの可能性は十分に考えられる。
2013年には214便が米サンフランシスコ国際空港への着陸に失敗、炎上し、乗客3人が死亡、約180人が負傷した。この事故はパイロットの操縦ミスと断定された。11年には991便の貨物機が韓国南西沖の黄海で火災を起こして墜落、乗員2人が死亡している。
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また、韓国の航空業界では、国内の給与格差も深刻な社会問題になっている。
ハンギョレによると、「世界最高」といわれている仁川空港を運営する仁川国際航空公社の従業員は、86%が非正規労働者で占められていたことが韓国国会で明らかになった。賃金も、正社員の年俸が平均で8576万ウォン(約866万円)なのに対し、非正規労働者は大体で3300万〜3600万ウォンと4割程度に抑えられていた。しかも同公社は、空港施設の保安や消防隊などの重要な業務も非正規労働者に任せていた。公社側は非正規労働者の正社員化を目指す意向をみせているものの、実際に雇用を検討している数は非正規雇用の6%程度にすぎず、韓国国会で問題になった。
熟練パイロットが相次いで引き抜かれることで、韓国航空会社の「空の安全」がますます問題になるのは必至といえよう。パイロットの腕が問題になれば、客足はおのずと遠のき、経営にさらなる打撃とかりかねない。同時に、パイロットをかき集めている中国の航空会社も「空の安全」に問題がないかどうかの点検が必要のようだ。(I)
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