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市場に流れる有力説…10・7「黒田バズーカ」第3弾が急浮上
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/164914
2015年10月3日 日刊ゲンダイ
黒田総裁の腹は決まっている?(C)日刊ゲンダイ
金融マーケットの関心は一点に絞られている。日銀の黒田東彦総裁が、いつ追加金融緩和に踏み切るかだ。
1日発表された日銀短観は前回より3ポイント悪化し、9月30日公表の鉱工業生産指数も2カ月連続マイナスと、ここへきて経済指標の悪化が目立ってきた。
「追加金融緩和に向けた外堀が徐々に埋まってきた感じがします。近いうちに実施される可能性は高いでしょう」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)
実は、安倍首相が新3本の矢を発表した先月24日、市場に衝撃が走った。
「具体性ゼロの中身もさることながら、金融政策への言及が全くなかったからです。市場は、政府は追加緩和を望んでいないと受け取った。ところが、市場の反応を否定するかのように、翌25日に安倍・黒田会談があった。やはりアベクロは金融緩和で動いているとの読みが主流となったのです」(市場関係者)
1日の日経平均が前日比300円以上も上昇し、1万7722円で引けたのも、“黒田バズーカ3”への期待が高まっているからだ。
■金融政策決定会合で決定か
市場は10月中にもバズーカ砲が放たれるとみている。最有力は10月30日の金融政策決定会合だが、ここ数日、前倒し予想が増えてきた。来週7日の同会合で決まる確率が高いというのだ。
「安倍首相は内閣改造を7日に行うとしています。主要閣僚は留任だし、株高をもたらすようなサプライズはないでしょう。市場は失望し、株価の下落傾向に拍車がかかります。それを食い止めるためのウルトラCが、黒田バズーカ3だと睨んでいます」(株式評論家の倉多慎之助氏)
郵政3社の株式上場も絡む。上場日は11月4日だが、公募価格が決まるのはゆうちょ銀とかんぽ生命が10月19日、日本郵政は26日だ。政府は、郵政上場を成功させるため、10月半ばには何としても市場を盛り上げておく必要がある。
「追加金融緩和が30日では公募価格の決定に間に合わない。となると7日しかない」(倉多慎之助氏)
追加緩和で日経平均は1万8000円を固め、1万9000円を目指すというのが市場のコンセンサスだ。7日説を信じるなら、来週前半は仕込み時だが……。
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