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巨額粉飾の東芝は労働環境もブラックだった! 不正経理の“元凶”西室会長=岡村社長体制下でうつ病や自殺者も(リテラ)
http://www.asyura2.com/15/hasan101/msg/132.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 29 日 23:19:06: igsppGRN/E9PQ
 

                       『ルポ 過労社会』(中澤誠/ちくま新書)


巨額粉飾の東芝は労働環境もブラックだった! 不正経理の“元凶”西室会長=岡村社長体制下でうつ病や自殺者も
http://lite-ra.com/2015/09/post-1541.html
2015.09.29. リテラ


 総額2000億円超の巨額“粉飾”が発覚し、歴代3社長(西田厚聡氏、佐々木則夫氏、田中久雄氏)のクビが飛んだ東芝。9月30日には、臨時株主総会が開催される。臨時株主総会では、2度延期し大幅に遅れた2015年3月期決算と2016年3月期第1四半期決算などの承認とともに、それまでの16人から11人へと取締役を減員し、社外取締役の数を過半数に引き上げる定款変更などが議題になっている。10月からは株主内部統制が強化され、室町正志会長兼社長体制での実質的なスタートになる。

 四半期ごとの利益水準を重視する経営陣、「チャレンジ」と称して各事業部門に要求される過剰な業績改善、現場ではチャレンジで掲げた数値目標を達成するための「施策」と称した事業計画を作成し、この「施策」をもとにした東芝のブラックな経営体質。これが見直されるかと思いきや、内実はまったく変わらない。

「今回の新体制のトップ人事を主導した“黒幕”は1996年から2000年に社長を務めた西室泰三相談役。室町新社長は西室相談役の大のお気に入りで、若い頃からの子飼いでした。西室さんは一連の不正発覚直後から、まるで自分が東芝立て直しの責任者であるかのように振舞っている。不正経理があったのは西室さんが東芝の社長をしていた時期(1996年〜2000年)とはズレているので、本人は“セーフ”だと思っているのでしょうが、第三者委員会から不正経理の原因と指摘された『上司に逆らえない企業風土』をつくりあげたのは間違いなく西室さん」(全国紙経済部記者)

 しかも、西室氏らの経営方針が生んだのは不正経理、粉飾決算だけではなかった。社内で「パワハラ」が横行するとてつもなくブラックな労働環境を生み出したのだ。

 西室相談役は1996年に社長に就任するや、米国流の経営を積極的に取り入れ、98年には執行役員制を導入し、99年には社内カンパニー制を敷いた。東芝きっての国際派と持ち上げられたが、その実は、目先の収益にこだわる短期的視点のリストラを繰り返し、業績の責任を下に押し付ける組織を作り上げた。

 西室氏は2000年に社長を退いたあとも5年(通常は4年)の長きにわたって会長職に留まり、後を引き継いで社長になった岡村正相談役(元日本商工会議所会頭)とともに、その路線をさらにエスカレートさせていった。

『ルポ 過労社会』(中澤誠/ちくま新書)によれば、岡村社長時代から社内はすでにブラックな労働環境になっていた。たとえば、埼玉県深谷工場の液晶生産部門では加重ノルマに精神を病む労働者が続出していたのだという。2000年秋から、埼玉県深谷工場で「M2」プロジェクトと呼ばれる液晶生産の新規プロジェクトが行われたのだが、前身の「M1」プロジェクトでは開発に1年1カ月と時間がかかったということもあって、「M2」プロジェクトでは半年で完成させることが求められた。「社運をかけたプロジェクト」ということもあり、深谷工場には100人近いエンジニアが集められたのだが、そのなかにはのちに、うつ病を発症し東芝相手に解雇をめぐる裁判を起こす重光由美さんもいた。

「M2」プロジェクトにおいて重光さんは自身を含め3名が担当する、ある工程のリーダーを務めることになる。当時の生活は8時から9時の間に出社し、帰宅は23時を過ぎることが日常的で、午前0時を超えることも増えた。もともと「M2」プロジェクトでは週末も出勤を予定したスケジュールが組まれていたが、計画が遅れ出すと輪をかけて休日出勤が増え、プロジェクトが始まった00年12月から翌年4月にかけての所定時間外労働時間は、客観的な証拠が残っているだけでも平均して月90時間34分にも上るほどになった。労働基準監督署が過労死認定するための基準「過労死ライン」の「月80時間」を上回っている。

「タイトな開発スケジュールに、相次ぐトラブル対応。計画の遅れを取り戻すための繁忙な日々が続いた。やがて体が悲鳴を上げた。プロジェクトに加わって約半年後、うつ病を発症する。上司に何度も『担当を外してほしい』と訴えていた」(同書より)

 管理者教育にカウンセラーの雇用、当時の東芝は全国の企業の平均水準を上回るメンタルヘルス対策を行なっていたとされているが、それも名ばかり。

「改善されない労働環境に、重光さんのうつ病は悪化していき、2001年5月ごろから休みがちになった。(略)体調不良で仕事を休み自宅で寝ていると、上司が『明日の会議に出てくれないか』と電話してくることもあった。2001年9月、休職に追い込まれた。復職もかなわず休職期間が満了した3年後、会社から解雇を言い渡された」(同書より)

 重光さんは労災認定と解雇無効を求めて提訴。08年に東京地裁は東芝の過失を全面的に認める解雇無効の判決を出し、09年には労災不支給取り消し訴訟でも勝訴し労災認定された。解雇無効の判決に関しては東芝側は即日控訴した。

「2014年3月、最高裁は重光さんが体調不良を訴え、欠勤を繰り返していたことから、『会社は過重労働を認識しうる状況で対応は可能だった』と判断。二審判決を破棄し、賠償額を算定し直すため、東京高裁に審理を差し戻した。裁判は現在、東京高裁で和解協議中だ」(同書より)

 しかも、さらに深刻なのは、精神的に追い込まれたのが、重光さんだけではないということだ。

「重光さんだけではない。長時間労働が恒常化し、プロジェクトの他のメンバーも疲弊していた。重光さんがうつ病発症後、同僚の男性二人が相次いで自殺し、一人は後に過労が原因として労災が認められた」(同書より)というのだ。

 今回、リテラでは重光さんに当時の様子を詳しく話を聞いた。

「私が休職したのは、2001年9月。その時期を挟むように7月には同僚のOさん。12月には同僚のKさんが自殺しています。ともに私の同期の30代男性で『M2』プロジェクトにかかわっていました。Oさんのときには、7月のある日、急に全員が招集され、『O君が今、行方不明になっている。連絡があったら「何も心配しなくていいから、とにかく出てきて」と伝えてほしい』と話がありました。しかし、その数日後、Oさんは遺体で発見されたのです。Oさんは結婚し家も買ったばかりでの自殺で、私たちがお葬式を手伝ったのですが、ご家族が痛々しかった。また、6カ月後のKさんの自殺では仕事に関する遺書も残されていたようで、さすがに会社側もまずいと思ったのか、自殺の事実を隠ぺいしました。私たちには死亡の連絡がなく、総務関係者などが参列した葬儀が終わったあとに組合報で簡単に訃報を知らされただけでした」(重光さん)

 当時から「チャレンジ」と称した各事業部門への過剰な業績改善要求は行われていたという。

 「事業部長クラスが『チャレンジ』を指定し、部課長クラスがそのための『施策』をまとめるというものでしたが、私の上司は丸投げで、私がそのための『施策』を具体的に考えていたのです。最近の東芝の会計スキャンダルで『チャレンジ』『施策』という文字が躍っているのを見て、まったく変わっていないなと悲しくなりました。裁判は和解協議が長期化しているのでストレスがたまります」(重光さん)

 東芝の米国流の経営の内実は、パワハラどころか自殺者まで続出させた東芝のブラックな労働環境ということか。

 しかし、こうした米国流の経営を導入し、推し進めた張本人たちは今も、東芝の実権を握るどころか、日本の政財界にも強い影響力を行使する。

 西室相談役は、11月4日にもグループ3社の株式上場が予定される日本郵政の社長を務めるとともに、15年の安倍政権の“目玉政策”である「戦後70年談話」の有識者会議の座長を務めた。

 岡村相談役は15年春の叙勲(旭日大綬章)を受章し、東大ラグビー部出身という経歴もあり、19年W杯組織委財務委員長を務めていることから、6月には日本ラグビー協会会長に就任した。この人事には名誉会長となる森喜朗元首相の意向も大きかったという。

「豊かな価値を創造し、世界の人々の生活・文化に貢献する」という企業理念を持つ東芝だが、会計だけではなく、ブラックな労働環境さえも粉飾し続けてきたのだ。

(小石川シンイチ)

 

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コメント
 
1. 2015年9月30日 02:59:08 : LY52bYZiZQ
11月に異例の社長信任投票 東芝、幹部120人が無記名で
SankeiBiz 2015/9/29 21:19

 東芝は社長の信任・不信任を問う無記名投票を11月に実施する。経営陣の去就にかかる評価を、幹部社員らの投票で行う制度を大手企業が導入するのは異例だ。一連の利益水増し問題では、当時の社長ら経営トップの指示で、不正な会計処理が行われた。これを踏まえ、約120人の幹部社員による信任投票制度を導入し、経営への監視を強化する狙いだ。(黄金崎元)
 信任投票は執行役、統括責任者、事業部長、支社長など上級管理職約120人が無記名で行う。利益水増しの再発防止を目的に、まず室町正志社長の信任投票を11月に実施することを決めた。
 「社長自身の法令順守(コンプライアンス)姿勢に問題はないか」と「経営者として行動全体を信任するか」という質問項目に対し、問題なし・信任する▽どちらでもない▽問題あり・信任しない−の3択で、幹部が投票する。不信任とする投票が20%以上となった場合、追加調査を行い問題の有無を把握する方針だ。
 投票結果は、取締役候補を選任する指名委員会に開示し、社長再任の判断材料とするが、公表はしないという。
 信任投票制度の導入は、社外取締役の伊丹敬之東京理科大教授の発案。伊丹氏は「(大手企業で導入している会社は)記憶にない」としており、日本の企業統治における新たな試みとなる。
 ただ企業統治に詳しい久保利英明弁護士は、「社長と利害関係がある上級管理職だけが投票するのでは意味がない」と指摘する。久保利氏は現場の声を反映するため、一般社員も投票できるような仕組みが必要だとした。
 経営トップを監視する新たな試みは、東芝の“再生”にも大きく関わりそうだ。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150929-00000514-biz_san-nb


2. 佐助 2015年9月30日 07:58:33 : YZ1JBFFO77mpI : 9FVtzFuuek
米国を襲った30年代の大恐慌が、各産業のトップ企業を入れ替え、次の時代をリードする企業を誕生させ急成長させた。1950年代以降の世界的企業の多くは、1930年代をチャンスにして登場した企業なのだ。このことを認識し,産業革命を加速させないと日本の財閥系の大企業は消失していきます。

すなわち慣習期の商品にあぐらをかき、市場拡大のインパクトのある商品を開発できなかった企業は、縮小&倒産は避けられない。そしてその縮小スピードを、景気の縮小速度より遅延させれば、倒産消滅は避けらない。


3. 2015年9月30日 09:57:36 : LY52bYZiZQ
Top News | 2015年 09月 30日 09:45 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス

東芝、主要取引銀行と2年間で4000億円の融資枠契約を締結

http://s3.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150930&t=2&i=1083269873&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB8T01L
 9月30日、東芝は、主要取引銀行と4000億円のコミットメント・ライン(融資枠)契約を締結したと発表した。都内で14日撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 30日 ロイター] - 東芝(6502.T) は30日、主要取引銀行と4000億円のコミットメント・ライン(融資枠)契約を同日付で締結したと発表した。契約期間は2017年9月末までの2年間。みずほ銀行、三井住友銀行の両主力取引銀行と、三井住友信託銀行の3行と結んだ。

9月15日付で特設注意市場銘柄への指定を受けたことを踏まえ、不測の事態への対応として資金調達の手段を確保する。

この契約により、同社のコミットメント・ライン枠は、従来の3620億円と合わせ計7620億円となる。

http://jp.reuters.com/article/2015/09/30/toshiba-commitment-line-idJPKCN0RU02620150930


4. 2015年9月30日 13:48:17 : LY52bYZiZQ
Technology | 2015年 09月 30日 13:31 JST 関連トピックス: トップニュース

東芝、臨時株主総会で不正会計を謝罪 株主から批判相次ぐ

http://s3.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150930&t=2&i=1083305282&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB8T05K
 9月30日、東芝は千葉市幕張メッセで臨時株主総会を開催した。都内で14日撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[千葉市 30日 ロイター] - 東芝(6502.T)は30日、千葉市幕張メッセで臨時株主総会を開催した。冒頭、室町正志会長兼社長が壇上に立ち、不正会計問題について「株主の信頼を裏切り、深くお詫びを申し上げる」と謝罪したが、出席した株主から厳しい批判が相次いだ。

室町会長は、2015年3月期と9月中間期の配当を見送ったことに対しても重ねて陳謝した。「この事態を真摯に受け止め、新しい経営体制、ガバナンス体制を構築し、信頼回復に全社一丸となって取り組む」とした上で、不正会計問題の事実関係、田中久雄社長ら歴代3トップが辞任した経緯、再発防止策などについて説明した。

株主からは「粉飾決算ではないか」「役員報酬を全額返上すべき」「歴代3社長の責任は辞任だけで済まない」などの厳しい指摘が出た。また、辞任した3社長の社用車の使用については「業務の引き継ぎやヒアリングで来社することはあったが、現在は出社していない。社用車は安全の観点から必要な措置だった。個室は用意していない」(牛尾文昭常務)などと答えた。

さらに、米原子力事業子会社のウエスチングハウス(WH)の買収時に発生した「のれん代」の減損については「不要」とした上で、「燃料・サービス事業の収益は安定している。今後も原子力事業を推進する」(牛尾常務)と述べた。

不正会計を見抜けなかった新日本監査法人ついては「現時点で解任する根拠はない」とした。ただ、株主から「不正を見抜けなかった監査法人を使い続けるのは改革の気持ちが疑われる」との指摘が出たのに対し、 社外取締役の伊丹敬之監査委員長は「将来に渡って使い続けると説明していない。来年度は(新日本監査法人の)処分が明確になった段階で考えたい」と述べた。

株主からは株価が300円を下回ったことに批判も出た。室町社長は「株主投資家に多大な迷惑をかけて改めてお詫びする。株価を復活させるために業績を立て直すのが第一で、時に、ガバナンス・内部統制、企業風土を立て直す」と答えた。

また室町社長は「パソコン、テレビ、白物家電、メモリー除く半導体は構造改革が必要な課題事業」と指摘。さらに「新しい取締役会には企業経営者もいるので、東芝の次世代のポートフォリオをいかにするかは真剣に議論する」と述べた。

このほか、株主から現経営陣に対し「役員一同は(東芝の名経営者と言われた)石坂泰三氏、土光敏夫氏の墓前で土下座しろ」との厳しい指摘もあった。

臨時株主総会では、7人の社外取締役を含む11人の取締役選任の承認を得る。室町会長兼社長は続投するが、会長職は空席として社長に専念する。社外取締役は、伊丹氏が続投するほか、前田新造・資生堂相談役、小林喜光・経済同友会代表幹事ら社長経験者を起用する。

(村井令二 編集:田中志保)

http://jp.reuters.com/article/2015/09/30/toshiba-meeting-idJPKCN0RU0A920150930?sp=true


5. 2015年9月30日 16:33:53 : LY52bYZiZQ
Technology | 2015年 09月 30日 16:21 JST 関連トピックス: トップニュース

東芝、臨時株主総会で不正会計を謝罪 新経営体制を決議 

http://s3.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20150930&t=2&i=1083305282&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB8T05K
 9月30日、東芝は千葉市幕張メッセで臨時株主総会を開催した。都内で14日撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[千葉市 30日 ロイター] - 東芝(6502.T)は30日、千葉市幕張メッセで臨時株主総会を開催した。冒頭、室町正志会長兼社長が、不正会計問題について「株主、投資家の信頼を裏切り、市場を混乱に陥れる事態を招いたことを深くお詫びする」と謝罪。株主から批判が相次いだが、7人の社外取締役を含む取締役11人の選任などすべての会社提案を採決した。

室町会長は、田中久雄・前社長ら歴代3トップが辞任した経緯や再発防止策などについて説明。現・旧経営陣の経営責任は、弁護士で構成する「役員責任調査委員会」の報告を踏まえ「訴訟も含めて会社側として判断する」と説明した。

株主からは「粉飾決算ではないか」「役員報酬を全額返上すべき」「歴代3社長の責任は辞任だけで済まない」などの厳しい指摘が出た。株価が300円を下回ったことについて室町社長は「株価を復活させるために業績を立て直すのが第一で、同時に、ガバナンス・内部統制、企業風土を立て直す」と答えた。構造改革については、パソコン、テレビ、白物家電、メモリー除く半導体の課題事業の改革をとともに「新しい取締役会には企業経営者もいるので、東芝の次世代のポートフォリオを真剣に議論する」と述べた。

米原子力事業子会社のウエスチングハウス(WH)の買収時に発生した「のれん代」の減損については「不要」(牛尾文昭常務)との見解を繰り返した。

不正会計を見抜けなかった新日本監査法人ついては「現時点で解任する根拠はない」(牛尾常務)として今年度は変更しない方針を示した。ただ、社外取締役の伊丹敬之氏は、監査委員長の立場として「来年度については、今後、日本公認会計士協会などの審査があるかもしれないので、その処分が明確になった段階で考えたい」と述べた。

このほか、株主からは「(名経営者と言われた)石坂泰三氏、土光敏夫氏の墓前で土下座しろ」との厳しい批判が相次いだ。臨時総会は午前10時に始まり、午後1時50分に閉会。1924人の株主が出席し、23人の株主が質問に立った。

11人の取締役が承認されたほか、出席株主の3分の2以上の賛成が必要な定款変更も決議された。新経営体制では、室町会長兼社長は続投するが、会長職は空席として社長に専念する。社外取締役は、伊丹氏が続投し、前田新造・資生堂相談役、小林喜光・経済同友会代表幹事ら社長経験者を起用する。

*内容を追加して再送します。

(村井令二 編集:田中志保 宮崎大)

http://jp.reuters.com/article/2015/09/30/toshiba-meeting-idJPKCN0RU0A920150930?sp=true


6. 2015年10月06日 11:08:08 : nJF6kGWndY
トンデモ人事部が会社を壊す
【第25回】 2015年10月6日 山口 博
年々巧妙化!ブラック企業の10の手口を徹底解説
ブラック企業の手口は多岐にわたる。今回は、彼らの主要な10の手口をご紹介しつつ、どこが問題なのか、詳しく解説をする。

?過重労働を強いるブラック企業の手口が、巧妙化しているように思えてならない。


「君ならできる!」――いわゆる「ブラック企業」だけでなく、名の知れた大手企業でも、無責任な人事や上司が社員に過重労働を強いているのが実情だ
?それらの手口は、ブラック企業として挙げられた企業だけでなく、はたまた、中小企業や特定業種の限定された特殊世界だけではなく、誰もがその社名を知るような大手企業でも行われている。

?ブラック企業におけるトンデモ上司やトンデモ人事の巧妙かつ悪質な手口の代表例を紹介したい。

裁量と自主性をはき違えた
無責任パターン

手口1?「時間内にできないのであれば、自己成長のための学習だ」と、「業務命令」ではなく、「自発的学習」であることを認識させ、残業手当を支払わない

手口2?「自発的に休日出勤することに関しては、とやかく言わない」と、休日出勤を暗に促し、あるいは、休日出勤を見て見ぬふりをする。会社が指示した休日出勤ではないので、代休を付与しなかったり、休日出勤手当は支払わなかったりする

手口3?「やり方はまかせるが、明日朝までに作成してくれ。君ならできる。期待しているぞ」と、コミュニケーションの妙手で過重労働を強いる

?これらの手口は、上司の無責任パターンと言えるものだ。残業や休日出勤を命令したという言質をとられないようにして、自発的にさせるように仕向ける。業務命令をしていないので業務ではなく、従って残業手当や休日出勤手当を支払わないというケースだ。そして、これが高じると、手口3のように、上司から部下へのコミュニケーションにより、問題がオブラートにつつまれていく。実は、このケースは、多くの企業でよく見られる。

?しかし、業務命令がなかったとしても、残業したという実態があれば残業手当を支払わなければならないし、休日出勤をすれば、代休を付与したりや休日出勤手当を支払わなければならない。労働基準監督署に問い合わせれば、暗示的命令があったと見なされるケースだ。

?自主性を重んじ、裁量を与えることは、モチベーションを高めパフォーマンスを向上させるために不可欠であるが、それが過重労働を強いることに使われるとは、全くもって本末転倒だ。裁量と自主性の名のもとに、マネジメントを放棄した例と言えよう。

意識的、無意識的に行われる
制度誤認パターン

?次に挙げる3つの手口は、社員への依存に加え、制度への依存も垣間見えるパターンだ。

手口4?休日出勤命令を突然したにもかかわらず、あらかじめ計画された休日であると糊塗し、休日出勤の割増賃金を支払わなければならない代休扱いにせず、割増賃金を支払う必要のない振替休日扱いにすることを強要する

手口5?「時間外労働・休日労働に関する協定(通称36協定)で認められた残業だからやれ」と、あたかも36協定が残業を強いているように誤解させ、また、協定で認められた残業時間内かどうかが不明瞭なまま残業を強いる

手口6?「裁量労働対象者なので、残業や休日出勤手当を支払わない」と、あたかも裁量労働制が深夜残業や休日出勤手当さえも支払わなくてもよい制度だと誤認している

?マネジャーや人事部から、「この休日出勤のかわりに、必ず代わりの休日をとってください。代わりの休日は、(「代休」ではなく)「振替休日」で取り扱ってください」という連絡を受けた方も多いのではないだろうか。「代休」と「振替休日」と聞いて、「?」と思った方は、この手口4にひっかかっている可能性がある。

「振替休日」とは、文字通り、休日出勤した休日を、そのまま別の平日に振り替えて、休日と平日を単に入れ替えたと見なすことで、代わりの休日を取得する。ここで手続きは完了し、休日出勤の割増賃金は発生しない。あらかじめ計画された休日のイベントや対応などの場合に、適用されることが通例である。

?一方の「代休」は、休日出勤した法定休日のかわりに、別の平日に休日を取得することに加えて、時間単位給与の35%の割増賃金を支払うものだ。突然の休日出勤が必要となる場合などに適用される。

?この「代休」と「振替休日」の分かりにくさゆえに、休日出勤の割増賃金が発生しない「振替休日」としての取り扱いを強要するケースが後をたたない。その差異を理解していながら、分かりにくさを悪用して、社員へ「振替休日」扱いとすることを強いるケースは悪質だ。

?手口5は36協定などを、手口6は裁量労働協定を盾にとって強要するケースだ。裁量労働対象者といえども、一般には、深夜残業手当、休日労働手当の対象となる。制度誤認の背景には、制度依存の姿が見え隠れする。制度依存によりマネジメント不在となるケースである。

脅しが出たら、ブラック確定!
評価権をちらつかせるパターン

?次の4つの手口は、より悪質な評価権限、承認権限で命令するパターンだ。ここまで来ると、立派な”ブラック企業認定”ができると言える。

手口7?「これができないと評価を下げざるを得ないが、それでもよいですか」と、評価権者であることをちらつかせて、残業を強いる

手口8?「残業の多い方は生産性が低いと見なさざるを得ない」、「自己の健康管理ができるかどうかも評価対象」と、残業管理や健康管理をも、メンバーの自己責任になすりつける

手口9?「みんなが残業しているという状況を考えてください」と、チームの責任にすり替える

手口10?退職を申し出ても、「退職は承認事項です。後任が決まるまで、引き継ぎが終わるまで、退職は承認できません」と、退職させない

?手口7と8は、言葉が丁寧かどうかによらず、評価を下げることを暗にほのめかして、過重労働を強いたり、逆に、残業すると評価を下げるという意味のことを伝えて自宅で業務をさせたりするケースだ。「評価を下げるぞ」という発言はそれだけで、状況や頻度によっては、十分にパワハラ認定される発言だ。

?手口9は、「みんなやっているからやれ」という、連帯の意識を喚起して強要するやり方だ。ある年代以上の日本のビジネスパーソンは、これを言われると弱い。

?こうした手口を駆使する企業ほど、退社申し出をすると、なかなか退社することができない。「後任が決まるまで保留しろ」、「引き継ぎが完了するまで在籍しろ」、「社会人としての責任を全うせよ」、「退社申し出は承認事項なので、承認できない」などと引き止められる。

?しかし、実は、退社できるか否かは企業の承認事項ではなく、社員からの申し出事項、届け出事項である。もちろん円満な退社が、会社と社員の双方にとって望ましいことは言うまでもないが、会社の合意が得られないようであれば、退職届を提出し、引き継ぎを全うしたり、後任不在であれば引き継ぎ書を完備させたりするなどして、提出したとおりの日程で、プロセスを進めればよい。

?評価や承認行為のみによって、全てのメンバーが動くわけではない。マネジメントの一部分である評価行為や承認行為のみを振りかざすだけでは、マネジメントしているとは言えまい。

人材を資源として見なさないブラック企業は
なぜパフォーマンスが低下するのか?

?このようにブラック企業の手口は、社員の裁量と自主性を悪用したり、制度を悪用したりした、マネジメント不在のパターンと、マネジメントをはき違えた脅しの経営のパターンに分類できる。

?そして、マネジメント不在の原因をつきつめれば、一部社員が健康被害をこうむっても、全体としての業績には影響ないという考え方や、社員の入れ替えをすればよいという考え方が蔓延しているためと思われる。

?そのように考える根底には、社員を、企業価値を実現するための重要な資源として見ていないことがある。貴重な資源のひとつとして位置付けていないから、マネジメントがおろそかになり、不当行為や不法行為に関する抵抗感が希薄になるという悪循環に陥るのではないか。

?過重労働による過労死や健康被害の問題は、もちろん被害をこうむった社員にとって、たいへん深刻な問題であることは言うまでもない。しかし、企業側は過重労働で違法に社員を搾取してメリットを得ていると考えるのは早計だ。実はあまり論じられていないが、過重労働がもたらす企業全体のパフォーマンス低下は、非常に深刻なのだ。

?過重労働によって、生産性が低下することに異論のある人はいまい。深夜労働の結果の成果物の精度がいかに低いか、実感したことのある人がほとんどであろう。

?それを知っていながら、過重労働を放置することは、企業の生産性向上の観点から見て重大な問題である。スポーツの世界では、コーチが選手のコンディションをコントロールして、役務提供のインタバールをマネジメントすることは当たり前だが、ビジネスの世界ではこれがなされていない。

?過重労働は生産性を低下させ、企業利益を損なうのだ。これを放置する経営者は、背任行為をしているのと同じだと言っても過言ではない。過重労働防止策は、マネジメント不在がもたらす、企業業績の低下を抑止する観点から、より議論されるべきだと思えてならない。

※社名や個人名は全て仮名です。本稿は、個人の見解であり、特定の企業や団体、政党の見解ではありません。
http://diamond.jp/articles/-/79476


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