3. 2015年9月29日 07:33:25
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米国株式市場は急落、中国懸念が重し[ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日の米国株式市場は中国経済への懸念が重しとなり、急落して終了した。中でもナスダック総合は3%を超える下落となった。 この日はアラガン(AGN.N)やギリアド・サイエンシズ(GILD.O)などの医薬品とバイオテクノロジー関連株が相場の重荷となった。このセクターは米民主党の大統領候補のヒラリー・クリントン氏が先週、医薬品価格を批判したことを受けて下落が続いている。 ナスダック・バイオテクノロジー株指数.NBIは7年ぶりの落ち込みとなった前週に続き6%下落し、1日としては2011年以来の大きさだった。S&Pヘルスケア指数.SPXHCも3.8%値下がりし、S&Pの主要10業種の中で最大の下落率だった。 8月の中国の工業部門の企業利益は前年同月比8.8%減少し、原材料メーカーやエネルギー株を押し下げた。原油価格は2%超下落した。 ハイタワー・アドバイザーズのマネージング・ディレクターであるリチャード・ウィークス氏は「幅広い分野のヘルスケアセクターと中国が相場にダメージを与えている。現在はリスクオフの時間で、身を隠す場所はどこにもない」と話した。 28日発表された8月の個人消費支出は市場予想を上回って増加し、年内の利上げの可能性に根拠を与える結果となった。 しかし、8月の中古住宅販売仮契約指数は低下し、底堅い住宅市場が勢いを失っている可能性を示唆した。 ダウ工業株30種.DJIは312.78ドル(1.92%)安の16001.89ドル。 ナスダック総合指数.IXICは142.53ポイント(3.04%)安の4543.97。 S&P総合500種.SPXは49.57ポイント(2.57%)安の1881.77。 個別銘柄では上場会社2社に分割する計画を明らかにしたアルミ大手アルコア(AA.N)が5.7%高と急騰した。 アップル(AAPL.O)は、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新機種の販売台数が初週で過去最高を記録したと発表したが、株価は2.0%値下がりした。 騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ2796で上げ316、ナスダックが下げ2397で上げ452だった。 トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約83億株で、過去20営業日平均の72億株を上回った。 (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル).DJI 終値 16001.89(‐312.78) 前営業日終値 16314.67(+113.35) ナスダック総合.IXIC 終値 4543.97(‐142.53) 前営業日終値 4686.50(‐47.98) S&P総合500種.SPX 終値 1881.77(‐49.57) 前営業日終値 1931.34(‐0.90) http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/us-stock-idJPKCN0RS2KC20150928 ドル/円下落、世界的株安で=NY市場 [ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。一方、世界的に株式が売られる中、安全資産とされる円に買いが集まり、先週イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が年内利上げを示唆したことで買われていたドルは、円に対して値を下げた。 ドル/円JPY=は終盤0.7%安の119.81円。円は対ユーロでも買われユーロ/円EURJPY=は終盤の取引で0.40%安の134.53円となっている。 欧州株式市場ではFTSEユーロファースト300種指数.FTEU3が2.21%安。スイス資源大手グレンコア(GLEN.L)が30%の大幅下落となったほか、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VOWG_p.DE)が一段安となった。 米株式市場でもS&P総合500種.SPXが2.57%急落するなど大幅下落となった。28日に発表された8月の中国工業部門企業利益が前年同月比8.8%減少し、原材料や資源関連の株が売られた。 またMSCIワールド株価指数.MIWD00000PUSは2.03%下落する一方、リスク回避で米国債券が買われた。10月1日発表の中国Caixin購買担当者景気指数(PMI)を前に警戒感が高まっている。 ドル/円 終値 119.92/94 始値 120.11/12 前営業日終値 120.57/61 ユーロ/ドル 終値 1.1244/49 始値 1.1170/71 前営業日終値 1.1192/98 http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/ny-forex-idJPKCN0RS2KW20150928 通貨安が輸出を後押し IMF試算、日本は例外 [ワシントン 28日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は28日、一国の通貨がインフレ調整後に10%下落した場合、純輸出は概ね1年以内に対経済生産比で平均1.5%増加するとの試算を発表した。 各国地域の輸出への影響としては、米国が打撃を受けるが、ユーロ圏やブラジルには追い風になるとした。一方、例外として日本を挙げ、円相場が実質実効レートで昨年9%近く下落しているにもかかわらず、金融危機以降の海外移転の増加や東日本大震災の影響で、輸出は拡大しないとしている。 http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/imf-g20-currency-idJPKCN0RS2N020150928
米、年内利上げの公算 来年中に物価目標達成も=NY連銀総裁 [28日 ロイター] - ダドリー米ニューヨーク連銀総裁は28日、米連邦準備理事会(FRB)はおそらく年内に利上げする見通しで、早ければ10月にも決定を下す可能性があるとの見方を示した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベントで述べた。 総裁は、インフレ率が2%目標を達成する時期について、FRB当局者の予想中央値よりも1年以上早い、来年中の可能性があると言明した。 世界経済のさえない状況やドル高が米インフレ動向を恒久的に抑制したり市場のインフレ期待を後退させることはないと確信していると指摘。その上でインフレが上向く可能性や経済が引き続き拡大している点を踏まえ、FRBは「おそらく年内に利上げするだろう」と語った。10月27─28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定もあり得ると述べた。 FRBとしてインフレが目標を大幅に超えることを故意に目指しているわけではないが、2007─09年の景気後退(リセッション)時に被った悪影響をかんがみ、たとえインフレ高進につながるとしても、失業率をできるだけ低くすることは妥当との考えを示した。 イエレンFRB議長の健康については「元気だ」とした。 http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/us-ny-fed-dudley-idJPKCN0RS1UP20150928 米8月消費支出0.4%増、米利上げを後押しか [ワシントン 28日 ロイター] - 米商務省が28日発表した8月の個人所得・消費支出統計は、消費支出が前月から0.4%増加し、市場予想の0.3%増を上回った。米経済の底堅さを示す内容で、海外経済が弱含む中でも米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切る材料となる可能性がある。 7月の数字は当初発表の0.3%増から0.4%増へと上方修正された。8月のインフレ調整後の消費支出は0.4%増だった。 消費支出は国内総生産(GDP)の3分の2を占める。8月の数字は米経済に勢いがあることを示す最新の兆しとなった。第2・四半期の米GDPは年率換算で3.9%増と底堅い伸びを示しており、第3・四半期もその勢いを継いだもようだ。 8月の消費支出のうち自動車や家具などの耐久財は0.9%増えた。電気・ガスなどのサービスは0.5%増加した。 個人所得は0.3%増だった。 インフレ圧力は、原油安を反映して総じて弱かった。個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比0.3%の上昇にとどまった。FRBが目標とする2%を長らく下回り続けている。ただ、FRBが物価基調を判断する材料である変動の激しい食品とエネルギーを除いたPCEコア物価指数は1.3%上昇した。PCEコア物価指数は2015年を通して1.3%前後を推移している。 中国経済の減速懸念に端を発した金融市場の世界的な混乱で、17日の連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げを見送った。 http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/us-econ-consumer-spending-idJPKCN0RS1SQ20150928 米利上げ先送りを、インフレ目標復帰遠のく恐れ=シカゴ連銀総裁 [ミルウォーキー(米ウィスコンシン州) 28日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は事実上のゼロ金利を想定よりも長い期間維持する必要があり、インフレ率の目標復帰が遅れるリスクを踏まえ、金融政策の引き締めに一段と忍耐強い姿勢で臨むべきとの認識を示した。 時期尚早な引き締めには、FRBの信任を含め「著しいコスト」を伴うとした。 総裁は講演で「米経済が潜在的な困難を克服するには、利上げ開始の先送りとその後の緩やかな金融政策の正常化が最善」と述べた。 FRBは利上げ決定について、インフレ率が2%に向かうとの合理的な確信が得られた際に行なうことが適切としている。 エバンズ総裁はこれに関し、「エネルギー価格の下落やドル高による逆風が後退し、コアインフレ率に持続的な上昇圧力を確認し始めるには、来年半ばまで時間を要する可能性がある」と指摘。 実際に目標の2%近くまで復帰するには2018年末までかかるとの見方を示した。 その上で、金融政策はインフレを2%まで押し上げるのに十分緩和的でなければならないと主張。時期尚早な利上げに踏み切れば、FRBがインフレ目標に注力していないとの印象を与え、利上げによる景気腰折れで金融政策の転換を迫られる恐れがあるとした。 http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/usa-fed-evans-idJPKCN0RS2FE20150928 |